【必見】中央大学専門塾/予備校が解説する中央大学経済学部「日本史」の入試傾向と対策

菅澤孝平

中央大学専門塾/予備校CHU-PASSの代表菅澤です。

このページでは、中央大学経済学部の日本史入試問題の傾向や特徴を解説しております。

中央大学に合格するには学部別の対策と同時に、科目別の対策も必要になってきます。

中央大学経済学部に合格したい方は「日本史」の特徴や傾向を理解したうえで勉強に励みましょう。

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中央大学経済学部とは

菅澤孝平

中央大学経済学部についての情報は別途コチラに記載しております。

中央大学経済学部を知りたい方はコチラより閲覧してください。

中央大学経済学部「日本史」の前提情報

試験時間60分
大問数4題
解答形式マークシート式問題のみ
頻出単元○テーマ別問題
(経済史・政治史・文化史・対外関係史など)
○史料問題
○原始・古代・中世・近世・近現代と、幅広い時代から出題
菅澤孝平

まず、中央大学経済学部は、その中でも受験する学科によって解く問題が2つに分かれています。

 

1つは、経済学科・経済情報システム学科・公共・環境経済学科の3学科です。

もう1つは、国際経済学科です。

 

本記事では便宜上

前者を「経済学科」とまとめて言い、後者はそのまま「国際経済学科」と言うこととします。

 

それぞれの問題に特徴がある場合は、分けて述べます。

特に分けて述べていない場合は、2つに共通の特徴だと考えてください。

菅澤孝平

試験時間は60分。問題は4題です。 

さらに、問題はマークシート式でのみ出題されます。

 

余裕をもって解くことができる分量と時間、形式が設定されていると言ってよいでしょう。

 

そして、中央大学経済学部の日本史では基本的に

教科書に沿った標準的なレベルの問題が多く出題されます。

 

そのような標準的なレベルの問題で確実に得点できるように、教科書を使用して力をつけていきましょう。

 

一方で、中央大学経済学部の出題形式は独特で多様なものとなっています。

 

テーマ別問題が出題される

正誤判定問題が出題される

年代・時代整序問題が出題される

史料問題が出題される

 

などがあげられます。

後述の『傾向』と『攻略法』を確認して、対策に力を入れてください。

 

そして、当然日本史の対策をするだけでは、中央大学経済学部に合格することはできません。

日本史と並行して、国語と英語の対策も必ず行いましょう。

中央大学経済学部「日本史」の傾向

菅澤孝平

それでは、中央大学経済学部「日本史」の特徴・傾向を見ておきましょう。

菅澤孝平

中央大学経済学部の問題は、大きく分けて4つの問題が存在します。

 

■選択式問題
正誤判定問題

■空欄補充問題

年代・時代整序問題

 

まずは以上の出題傾向を順番に見ていきましょう。

■選択式問題

例:

下線部①「遣隋使・遣唐使を派遣して中国の制度・文化の取り入れに努め」

「選択式問題」とは、リード文中の下線部に関連して出題される問題に、選択肢から選んで解答する問題のことです

菅澤孝平

最初の問題傾向は、選択式問題です。

設問で、正しい(誤った)文章や語句などを選択します。

 

そして、中央大学経済学部の日本史で設けられている選択肢は

語句などよりも、文章などの記述の場合が多いです。

 

そのような場合の本質は「正誤判定問題」ですので、次項の『正誤判定問題』を参照してください。

 

ただ、いくつかの選択肢から正しいもの(誤ったもの)を選ぶ場合は、消去法が有効となる場合もあります。

 

消去法や推測のような技術を駆使するのためにも、結局のところ基礎的な知識が欠かせません。

自信をもって解答できるように、教科書などを使用して基礎レベルは完璧なものとしましょう。

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そして国際経済学部では、世界地理についての知識を問う場合もあります

 

例えば、2020年では「オランダの東インド会社が設立されバタヴィアはどこか」を、地理上の地点から選択する問題が出題されました。

 

対策は、教科書や資料集の地図部分を意識して読むことです。

解く際に世界地図がイメージできるようにしましょう。

■正誤判定問題

例:

下線部⑤「9世紀」

「正誤判定問題」とは、設問の説明などが正しいか誤っているかを判定する問題のことです。

菅澤孝平

次の問題傾向は、正誤判定問題です。

先ほど述べたように、広義で捉えれば中央大学経済学部の日本史は、この正誤判定問題が大部分を占めます。

 

本項をしっかりと確認してください。

菅澤孝平

まず、正誤判定問題では、たった一単語、一文字で正文が誤文となり得るということを意識してください。

集中して臨まなければいつまでも成績は上昇しません。

 

そして問題集や過去問題で正誤判定問題を解く際は

「なぜ誤りなのか」を解説するつもりで取り組んでいきましょう。

 

仮にそれが説明できないのであれば、それは該当部分の理解が曖昧、または知識が定着していないという裏付けです。

必ず教科書で確認するなどして、復習しましょう。

 

そして、「文章が正か誤か」という2択を問う場合には、消去法が有効ではありません。正確な知識が問われることになります。

 

しかしながら、逆に、その場合では特に難しい知識が問われることはないと考えられます。

 

結局のところ、高い点数の獲得と、その安定化において最も重要なのは、基礎・標準的な問題を確実に得点できる力ということです。

■空欄補充問題

例:

「空欄補充問題」とは、リード文や史料に設けられている空欄を補充するのに、最適なものを選択する問題のことです

菅澤孝平

次の問題傾向は、空欄補充問題です。

中央大学経済学部の日本史は、マークシート式のみですので、選択肢から選ぶことになります。

 

空欄補充を行う際には、まず前後の文章から適切な解答を推測します。その際には、因果関係の理解、または体系的な理解が必要となります。

 

主な対策は、教科書を使用することです。

 

また、空欄に当てはまるのは語句や用語、人名、史料名、書名、年号などの単語です。

したがって、一問一答形式の参考書を使用することによって対策することができます

 

そして、中央大学経済学部日本史の空欄補充問題では、史料が扱われることがあります。

それに伴い、空欄補充を意識した史料問題対策が必要となります。

詳しくは『攻略法』の『❸史料問題への慣れ』にて説明します。

■年代・時代整序問題

例:

下線部②「律令国家体制」

「年代・時代整序問題」とは、設問の事件や出来事などを起こった順(古い順)などに並び替える問題のことです

菅澤孝平

最後の問題傾向は、年代・時代整序問題です。

 

年代・時代整序問題は1~3問程度しか出題されませんが、

扱う事件や出来事自体は標準的なレベルですので、必ず得点したいところです。

 

まず、問題では並び替えを行うだけですので、それぞれの年号に関する知識は問われていません。

問われているのは、事件や出来事の前後関係、因果関係なのです。

 

したがって、学習の際に年号をいちいち覚えるのは非常に非効率的と言えます。

菅澤孝平

そして実際に年代・時代整序問題で扱われるテーマは

 

・日本書紀、古事記、風土記

・遷都

・遣隋使、遣唐使

・藤原氏の乱

・文化史

・大和朝廷による地方征服

  

など、多数の例が挙げられます。

 

それら全てを網羅するのは難しいと思います。

したがって、特に因果関係や前後関係を意識しながら、日々の学習に臨みましょう。

 

『攻略法』の『❷原因・概要・結論を説明できるようにすること』『❹テーマ別問題への慣れ』を参照してみてください。

具体的な対策について述べられています。

中央大学経済学部「日本史」の攻略法

菅澤孝平

続いて、中央大学経済学部の日本史攻略法を記します。

 

❶正確なインプット・正確なアウトプット

❷原因・概要・結論を説明できるようにすること

❸史料問題への慣れ

❹テーマ別問題への慣れ

 

ここに該当してない場合、合格は厳しいです。

しかし、これらに該当している場合は合格の可能性が高いと言っていいでしょう。

 

仮に該当していないのであれば、下記を熟読して、すぐに実践へと移りましょう。

❶正確なインプット・正確なアウトプット

菅澤孝平

中央大学経済学部日本史攻略法1つ目、「正確なインプット・正確なアウトプット」です。

菅澤孝平

正確なインプットと正確なアウトプットを行うことは、すべての学習における基礎と言えます。

それは受験勉強のみならず、社会に出てからも同様です。

 

そして中央大学経済学部日本史においては、特に、正確で細かな知識を問われる正誤判定問題や、空欄補充問題で真価を発揮します。

 

合格するためにも、確実に実践していきましょう。

 

まず、インプットとは新しい情報や知識を取り入れることです。

教科書や用語集、史料集、参考書などを読むことや授業を受けることがあげられます。

 

しかしながら、ただ参考書を眺めたり、先生の話をぼーっとして聴いたりすることは、正しいインプットとは言えません。

 

正しいインプットとは

「新しい情報を理解・解釈して、それを知識として蓄えること」です。

単純に、考えながら読んだり、聞いたりしなければならないということですね。

 

一方、アウトプットとは情報や知識を発信することです。

問題集や過去問題を解くことや、単語帳などで赤シートを使用することなどがあげられます。

 

そして、正しいアウトプットとは

「インプットによって得た理解が正しいものか、それが知識として定着しているかをテストすること」です。

目的意識をもって問題を解かなければいけないということですね。

菅澤孝平

また、アウトプットには行うのには最も理想的なタイミングというものがあります。それは以下の2つです。

 

(1)インプットした直後

 

インプットした直後に該当範囲の問題が解けないのであれば、理解が不足しているという証拠です。

理解が不足しているのでは、知識が定着することもありません。

インプットし直しましょう。

 

(2)知識を忘れそうな時

 

人が物事を思い出そうとする時間に、脳はそれを重要な記憶だと認識すると言われています。

これを活用することで、効率よく知識を定着させることができるのです。

 

人がいつ物事を忘れるかについては

「エビングハウスの忘却曲線」を確認してみてください。

参照することで、効率の良い学習計画が立てられそうですね。

 

この2つを実践することで最も効率よく力をつけることができます。ぜひ実践してみましょう。

菅澤孝平

そしてインプットとアウトプットにおいて最も重要なのは、それらを行う比率です。

結論から言って、理想的な比率は

「アウトプット:インプット=7~8:3~2」です。

 

最も効率の良い学習とは、不足部分の補充を繰り返すことです。

 

「全体のインプット」

→「全体のアウトプット」

 →「不足部分のみのインプット(=復習)」

   →「全体のアウトプット」

     →…

 

これを繰り返し実践すれば、自然と理想的な比率に近づいていくはずです。

 

ところで、毎回「全体のアウトプット」を行うのは

人がすぐにものごとを忘れてしまうからです。

 

エビングハウスの忘却曲線をみてみるとすぐにわかりますね。

人は20分で約42%のことを

  1か月で約80%のことを忘れてしまうみたいです。

❷原因・概要・結論を説明できるようにすること

菅澤孝平

中央大学経済学部日本史攻略法2つ目、「原因・概要・結論を説明できるようにすること」です。

菅澤孝平

「原因・概要・結論」とは因果関係、前後関係のことであり、それが積み重なったものが「歴史」です。

 

説明することはアウトプットの一種です。実践してみましょう。

その後、必要に応じてインプットすることで、効率よく日本史の力をつけることができます。

 

・そもそも説明できない場合

→概要やキーワードを掴むことすらできていないほど、基礎的な理解や知識が不足している。全体的なインプットし直す必要がある。

 

・説明できるが、いまいちわかってもらえない場合

→まだ概要などの理解が浅い。多少インプットし直す必要がある。

 

・説明できるし、わかってもらえる場合

→概要やキーワードに対する理解ができている。

 

説明する相手は、日本史を学習している人、日本史の教師や先生などが理想的です。

説明で間違った部分や不足している部分を瞬時に指摘できるからです。

菅澤孝平

そして、日頃から人に説明することを想定して学習に臨んでください。

そうすることによって、「原因・概要・結論」の3点を意識することとなり、結果的に学習効率が格段に上昇します。

 

また、そのような意識は、正確な知識を問う正誤判定問題などにおける得点力に直結します。

❸史料問題への慣れ

菅澤孝平

中央大学経済学部日本史攻略法3つ目、「史料問題への慣れ」です。

菅澤孝平

中央大学経済学部の日本史では、史料問題が頻出します。

したがって、史料問題の対策をしなければ合格することはできないという事です。

 

必ず、史料問題集を一冊仕上げてください

その理由は以下の通りです。順番に詳しく見ていきましょう。

 

(1)史料問題では扱う史料が限られている

 

これはそのままです。史料の数には限りがあります。

その中でも、中央大学経済学部の日本史で出題される史料は有名なものばかりです。

対策することで、効率よく得点力をつけることができるのです。

 

また、史料名自体が問われることもあるので、有名なものは暗記していきましょう。

 

(2)史料に独特な語句や言い回しが存在する

 

出題される史料の多くは、歴史的仮名遣いのような言い回しや、古い文語で記述されています。

それらに触れなければ本筋すらつかめないことがあります。

 

加えて、空欄を補充する問題が出題されることも多くあるので、一語一語に注目した学習が必要です。

 

(3)史料を学習することで歴史の体系的な理解が深まる

 

そもそも、教科書に記載されている日本史というのは、発見された史料を研究することによって確立されたものです。

元となる史料を学習することで時代背景などの理解を深めることができるのです。

❹テーマ別問題への慣れ

菅澤孝平

中央大学経済学部日本史攻略法4つ目、「テーマ別問題への慣れ」です。

菅澤孝平

中央大学経済学部の日本史は、テーマ史での出題が多いです。

 

テーマとしては、「政治史」「経済史」「文化史」「対外関係史」などの基本的なものだけでなく、

それらをさらに絞った「宗教史」「沖縄史」「対中国史」など、無数に挙げることができます。

 

普段、受験生は原始・古代・中世・近世・近現代と、広い範囲を勉強しています。

 

その中で、いざテーマ別で問題が出題されると

知識と知識がうまくつながらなかったり、

逆に知識がごちゃごちゃして混乱したりしてしまいます。

 

したがって、知識をテーマ別で整頓しておく必要があるのです。

菅澤孝平

十分な時間がある人は、各テーマをノートなどに書いてまとめてみましょう。

考えながらまとめることで、要点やキーワードなどを理解しやすくなります。

 

ノートにまとめるような時間がないような人は、テーマ別問題集を1冊仕上げるだけでもかなり変わってきます。

 

その場合も一周するだけでは足りません。

参考書は何度も使用することでその真価を発揮するのです。

繰り返し解いて、理解を深めましょう。

 

そしてまずは、冒頭で述べたような基本的テーマを重点的に学習して、効率よく力をつけてください。

さらに細かいものに取り組むのは、余裕がある場合に限ります。

 

そして、経済学科を受験する場合は、「経済史」や「金融史」などを、

国際経済学科を受験する場合は、それらに加えて「対外関係史」などを重点的に学習しておくべきでしょう。

この記事を書いた人

Goda Shinnosuke