【鹿児島大学の難易度は…？】鹿児島大学のプロが難易度を徹底解説【25年度入試】

鹿児島大学が求める人材とは

菅澤

鹿児島大学は、学生の潜在能力を見出し、適性を伸ばすことに力を入れています。自主自律と挑戦する精神を持った人材を育成するために、以下の教育目標を掲げています。

1.幅広い教養と高度な専門的知識・技能を身につけ、諸課題を発見・探究・解決する能力を育む。
2.豊かな人間性と倫理観を身につけ、向上心をもって自ら困難に立ちむかう態度を養う。
3.地域における活動に積極的に関わり、社会の発展に貢献できる行動力を養う。
4.グローバルな視野をもち、国際社会の発展に貢献できる実践的な能力を育む。

引用：鹿児島大学 アドミッションポリシー

オニ坊

鹿児島大学の入学者受入方針（アドミッション・ポリシー）では、上記の教育目標を理解し、以下の基礎学力や意欲、行動力を持つ学生を求めています。

1.鹿児島大学の教育目標に共感し、それを実現できる基礎学力や考える力と意欲をもつ人
2.人間としてのモラルを大切にし、教養をより高めようとする人
3.知的向上心に富み、専門職業人として社会に貢献することをめざす人
4.ボランティアやインターンシップをはじめ、広く具体的体験に積極的に取り組む意志をもつ人

引用：鹿児島大学 アドミッションポリシー

菅澤

鹿児島大学ではこのほか、学部ごとにディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシーを定めています。詳細は鹿児島大学の公式ホームページをご確認ください。

一般選抜（前期・後期）

菅澤

一般選抜は、志望する鹿児島大学の学部・学科が指定する教科・科目を大学入学共通テストで受験し、その後、鹿児島大学が実施する個別学力検査を受ける選抜方法です。前期日程と後期日程があります。

オニ坊

前期日程では、全9学部で選抜が行われ、医学部医学科では2段階選抜が実施されます。後期日程については、法文学部の心理学コースや教育学部の中等教育コースでは実施されないため、注意が必要です。

総合型選抜

菅澤

総合型選抜には、大学入学共通テストを課さないAO型選抜と、大学入学共通テストを課す自己推薦型選抜の2種類があります。

オニ坊

AO型選抜は、理学部理学科の数理情報科学プログラム、物理・宇宙プログラム、そして水産学部水産学科の水圏科学領域、水産資源科学領域、食品生命科学領域で実施されます。

自己推薦型選抜は、以下の学部・学科の一部の入学定員に対して行われます。

法文学部－人文学科（全コース）
理学部－理学科（全プログラム）
医学部－保健学科（看護学専攻）
歯学部－歯学科
工学部－建築学科
農学部－全学科、国際食料資源学特別コース（農学系サブコース）
水産学部－国際食料資源学特別コース（水産学系サブコース）
共同獣医学部－獣医学科

出典：鹿児島大学 令和5年度入学者選抜要項

菅澤

詳細な出願要件や提出書類、選抜方法については、鹿児島大学の公式ホームページをご確認ください。

その他の選抜

菅澤

その他、学校推薦型選抜、国際バカロレア選抜、私費外国人学部留学生選抜も実施されています。

オニ坊

鹿児島大学の受験を検討している方は、最新の学生募集要項を必ずご確認ください。入学者選抜要項などの詳細情報は、鹿児島大学の公式ホームページで閲覧できます。

出願資格について

菅澤

鹿児島大学の出願資格は、入試の選抜方法ごとに異なります。ここでは一般選抜における出願資格を一部ご紹介します。

オニ坊

一般選抜の出願資格は、大学が指定した大学入学共通テストの教科・科目をすべて受験し、以下のいずれかに該当する人となります。

（1） 高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び令和5年3月卒業見込みの者

（2）特別支援学校の高等部又は高等専門学校の3年次を修了した者及び令和5年3月31日修了見込みの者

（3）学校教育法施行規則第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者及び令和5年3月31日までにこれに該当する見込みの者 (次の①から⑥のいずれかに相当する者)

①外国において、学校教育における12年の課程を修了した者及び2023年3月31日までに修了見込みの者, 又はこれに準ずる者で文部科学大臣の指定したもの
②文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設の当該課程を修了した者及び2023年3月31日までに修了見込みの者
③専修学校の高等課程 (修業年限が3年以上であることその他の文部科学大臣が定める基準を満たすものに限る) で、文部科学大臣が別に指定するものを文部科学大臣が定める日以後に修了した者及び令和5年3月31日までに修了見込みの者
④文部科学大臣の指定した者
⑤高等学校卒業程度認定試験規則による高等学校卒業程度認定試験 (旧規程による大学入学資格検定を含む) に合格した者及び令和5年3月31日までに合格見込みの者で、令和5年3月31日までに18歳に達するもの
⑥本学において、個別の入学資格審査により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で令和5年3月31日までに18歳に達するもの

引用：鹿児島大学 出願資格

試験科目や合格要件

菅澤

今回取り上げるのは、法文学部法経社会学科（法学コース）と医学部医学科における一般選抜（前期日程）の内容です。その他の試験内容については、鹿児島大学 令和5年度 一般選抜要項にてご確認ください。

オニ坊

以下のデータはすべて2023年4月11日現在のものです。

法文学部法経社会学科（法学コース）

医学部医学科

応募者数や合格者数の統計データ

菅澤

鹿児島大学の応募者数や合格者数は以下のとおりです。ここでは、2023年度（令和5年度）入試の一般選抜（前期日程）のデータを取り上げています。

出典：令和5年度 鹿児島大学 一般選抜（前期日程）志願状況

英語

菅澤

試験時間は90分で、大問はおよそ5問です。出題例としては、長文読解が2題、文法・語彙が1題、英作文が2題といった構成です。

オニ坊

長文読解では、説明問題が多く出題される傾向があります。内容自体は比較的わかりやすいですが、記述量が多いため、迅速に対応する力が求められます。

菅澤

文法・語彙の問題は基礎から標準レベルの難易度です。

オニ坊

英作文の出題内容は少し特徴的です。具体的には、英文中の日本語を英語に訳す問題と、英語の質問に対して100語程度の英語で答え、その理由を述べる問題があります。そのため、過去問を研究して出題形式に慣れることが重要です。また、英作文のルールを学び、英文の表現方法を覚えること、構文集を使って重要な構文を含む例文を暗記しておくことが必要です。

国語

菅澤

試験時間は90分で、例年大問は現代文、古文、漢文がそれぞれ1題ずつ、計3問出題されます。記述式の問題が含まれているため、正しい漢字や適切な表現が書けるように準備しておくことが重要です。

オニ坊

問題文は比較的短いものの、説明問題が2～3問含まれているため、解答には一定の時間が必要です。基礎をしっかり固め、記述力を養うことが求められます。

数学

菅澤

試験時間は90分で、記述式の問題が出題されます。大問は例年3問程度出題されます。鹿児島大学の数学は全体的に大学入試の標準レベルの問題が多いため、基礎の理解と正確な計算力が重要です。

オニ坊

出題範囲としては、整数、図形と方程式、三角関数、指数と対数、確率、数列、平面ベクトル、空間ベクトルなどがあります。

菅澤

3問のうち、問1は必須解答ですが、問2と問3は複数の問題から選んで解答する形式です。過去問を何度も解き、自分の得意な問題を素早く見極める練習をすることが有効です。

鹿児島大学に入学するためにはどうすればいい？

菅澤

鹿児島大学は国立大学であり、入試は主に一般選抜が中心です。一般選抜では、大学入学共通テストを受験した後、各学部の個別学力検査を受ける流れとなります。

オニ坊

総合型選抜には、AO型選抜と自己推薦型選抜の2種類がありますが、選抜方法や内容は各学部・学科によって異なります。

菅澤

例えば、法文学部法経社会学科（法学コース）などの一部の学科では、個別学力検査よりも共通テストの配点が高くなっている場合があります。このため、共通テスト対策をしっかりと行い、基礎を徹底することが重要です。また、ミスをできるだけ少なくして問題を解き切ることを意識することが求められます。

オニ坊

多くの受験生は、過去問を分析し、自分の志望する学部・学科で求められる学習内容を絞り込んで勉強しています。特に国立大学の入試では、1つのミスが合否を左右することもあるため、取りこぼしのないように注意しましょう。

受験期の過ごし方

菅澤

大学受験において、受験期の約1年間の過ごし方が合否を左右することは間違いありません。計画的に長期的なスケジュールを立てて、効率的に受験勉強に取り組むことが大切です。

春（4～6月）
まずは基礎をしっかり身につけることが重要です。教科書の内容を丁寧に学習し、苦手分野を洗い出します。英単語や文法などの暗記科目には、単語集や用語集を使って集中的に取り組みましょう。

夏（7～9月）
この時期は苦手分野を重点的に克服する期間です。長期休暇を利用して、自分のペースで学習を進めましょう。1日や1週間単位で勉強時間や問題集のページ数を区切り、細かくスケジュールを立てることでモチベーションを保ちやすくなります。

秋（10～12月）
基礎が固まったら、大学入学共通テストの対策に入ります。基礎力に加え、応用力も鍛えることで個別学力検査にも対応できる力を養いましょう。

冬（1月～）
過去問を集中的に解き、演習を重ねる時期です。時間配分に注意しながら、ミスを最小限に抑える練習をします。過去問を解くだけでなく、解答や解説をしっかり確認し、復習が必要な箇所を洗い出して最後の仕上げを行います。