始めに:【大学入試】繰り上げ合格を3つの軸で解説
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本日はどのような記事になりますか?
本日は
「【大学入試】繰り上げ合格を3つの軸で解説|発表時期や通知方法なども紹介します!」というテーマで記事を書いていきます。
受験生のみなさんは、かなり気になるテーマですよね。
難関大学志望のみなさんは必ずチェック!最後までご覧ください!
繰り上げ合格
繰り上げ合格の仕組みについて、まずは入試における「正規合格」「補欠合格」「繰り上げ合格」の三つを解説します。
正規合格
合格が発表された日に合格のお知らせを受け取り、入学を望む場合にはすぐに入学の手続きを開始できる受験生のことを指します。
ただし、指定された期限内に入学金を支払わない場合は、入学を辞退したと見なされるため、期限内に手続きを完了させることが重要です。
補欠合格
入学試験の成績が、直接の合格ラインにはわずかに及ばなかったが、将来的に合格の可能性を秘めている受験生の状態を指します。
補欠合格の受験生は、正規合格者からの辞退や空席が生じた場合に、その空きを埋める形で合格となることがあります。
例えば、ある受験生が入試で必要な得点には若干届かなかったものの、その成績が比較的高い場合、この受験生は待機合格のリストに名を連ねることになります。
そして、正規合格者の中で入学金の納付を行わない者が出た場合に、待機合格リストに名前がある受験生から順に繰り上げ合格の通知が行われるわけです。
大学入試において受験生に公平な機会を提供し、また大学側としても定員を満たすための効率的な方法となっています。待機合格という制度は、特に競争が激しい入試において、希望を持ち続ける受験生にとって重要な意味を持ちます。このシステムにより、初めの合格発表で名前がなかった受験生でも、入学のチャンスを得ることができるのです。
繰り上げ合格
試験において、合格ラインをわずかに下回るスコアを記録した受験生は、当初「補欠合格」として扱われることがあります。
この状態は、他の受験生が合格を辞退した際に、順位が上がり正式な合格へと変わる可能性がある一時的なものです。この過程では、補欠の位置にある受験生が主に考慮されます。
補欠から正規合格への昇格を果たす受験生と元々合格していた受験生との得点差は非常に小さく、合格基準点との差異もわずか1~2点程度であることが多いとされています。
補欠合格からの繰り上げで正規合格に至るケースは、試験の世界では珍しくありません。このシステムは、合格者が自己の意志で辞退を表明した場合に、その空席を補填するための仕組みです。
補欠合格者がこのチャンスをつかむためには、当初の試験で合格ラインに非常に近い成績を収めている必要があります。これは、試験の成績がほんの少しで合格と不合格の間を分けることを意味します。
補欠合格からの繰り上げ合格は、受験生にとって大きな意味を持ちます。それは、試験の成績が非常に接近していることを示すと同時に、合格に至るためのもう一つの機会を提供するからです。補欠合格者にとって、このプロセスは、彼らが示した努力が無駄ではなかったこと、そして夢に一歩近づくことができる可能性を意味します。
繰り上げ合格者への通知時期
補欠合格者に対する通知は、正式な合格者が入学を辞退した後に行われます。
このプロセスは、正規合格者が入学に必要な費用を指定された期限までに支払わないことにより、入学を辞退したとみなされる場合に進行します。従って、補欠合格者への通知は、費用支払いの締切日を過ぎた後に実施されることになります。
このプロセスは、大学や専門学校などの教育機関において一般的に採用されています。
例えば、ある大学では、正規合格者が入学手続きの一環として入学金を納める必要があります。入学金の支払い期限が切れた時点で、支払いが確認できない合格者は、入学を辞退したとみなされ、その結果、補欠合格者に繰り上げのチャンスが与えられます。
この通知は、正規合格者の入学金納付期限後にすぐ行われ、補欠合格者は迅速に自分の合格状況を知ることができます。
補欠合格者への通知時期は、大学が設定した入学金の支払い期限を基準としています。このプロセスを通じて、大学は効率的に運営を続けることができ、補欠合格者は意図しないチャンスを得ることができるのです。このように、補欠合格者への通知は、教育の世界におけるフェアな機会の提供という重要な役割を果たしています。
補欠合格状態にある受験生への通知を行わない場合がある
これは、補欠合格者が繰り上げ合格の機会を持っているかどうかを正確に知るために、各受験生が自身で情報を確認する必要があることを意味します。特に、受験校の公式サイトや募集要項を定期的にチェックすることが重要であるとされています。
この状況は、受験生が自ら積極的に情報を得ることの重要性を強調しています。
例えば、ある大学では、補欠合格者のリストをオンラインで公開しているが、個別に通知は行わないという方針を取っていることがあります。このような場合、受験生は大学のウェブサイトを頻繁に確認し、自分の名前が補欠合格者リストに掲載されているかどうかを自ら確認する必要があります。
さらに、繰り上げ合格のプロセスにおいては、正規合格者の辞退が発生した場合にのみ、補欠合格者にチャンスが回ってくるため、この情報のチェックはさらに重要になります。
たとえば、特定の期間内に入学手続きを完了しなかった正規合格者の枠が補欠合格者に開放される場合、その情報は主に学校のウェブサイトを通じて公開されます。このため、受験生は自分がそのチャンスを逃さないよう、定期的に情報を確認することが求められます。
補欠合格者が繰り上げ合格の機会を持っているかどうかを知るためには、受験校の公式サイトや募集要項をこまめに確認することが不可欠であることがわかります。このように情報を定期的にチェックすることは、自分自身の将来に大きく関わる可能性があるため、受験生にとって非常に重要な行動と言えるでしょう。
繰り上げ合格の通知方法
多くの教育機関では、3月の前半までにはウェブサイトの更新や郵便による通知で繰り上げ合格の情報を提供しています。
しかし、3月の後半になると、迅速な意思確認を図るために電話での連絡に切り替える場合が増えてきます。
この段階では、特に合格に近い順位の候補者から順に連絡が行われ、電話を通じて入学の意思が確認された後に、正式な合格通知や入学に必要な書類が送付されます。
連絡は、出願時に提出された書類に記載された電話番号を基に行われるため、受験生はこの期間中は電話に出られるよう特に注意する必要があります。
電話に出られなかった場合でも、不合格となるわけではない
多くの場合、留守番電話にメッセージが残されるか、または家庭用の電話番号に再度連絡が試みられます。
ただし、大学側も合格者を確定させるためには迅速な対応を求めており、何度も連絡が取れない場合には、次の候補者へと移行する可能性があるため、連絡が取れるようにすることが重要です。
また、大学からの連絡が非通知番号から行われることもあり、非通知番号からの着信を拒否している設定の場合、重要な連絡を受けることができません。そのため、この期間中は非通知拒否の設定を解除し、着信に注意を払うことが勧められます。
繰り上げ合格の通知を待っている受験生にとって、この期間は特に緊張と期待が入り交じる時期です。大学からの連絡を逃さないためにも、提供された連絡先に誤りがないか事前に確認し、電話が確実に受けられるよう準備をしておくことが、最終的な合格に向けた重要なステップとなります。
繰り上げ合格者への通知時期:国公立大学
国公立大学では、繰り上げ合格の発表は主に後期試験の結果が公開された後、そして入学手続きの期限が終了した後の時期、つまり3月20日から月末にかけて集中しています。
この時期になると、国立大学を含む国公立大学では、入学を辞退する受験生の最終数が明らかになり、それに基づいて繰り上げ合格が決定されます。
国立大学の場合、学生数の上限が比較的厳格に設定されており、多くの受験生がこれらの大学を第一志望としているため、繰り上げ合格が発生するケースは比較的少ない傾向にあります。
国公立大学における繰り上げ合格の通知時期は、後期試験の合格発表後から入学手続きの締め切りを過ぎた後の短い期間に集中していることがわかります。この時期には、大学側は入学辞退者の確定数をもとに繰り上げ合格を決定し、その結果を発表します。繰り上げ合格の可能性が比較的低いという現実は、国公立大学の受験生にとって、入学の機会を最大限に活用することの重要性を強調しています。
繰り上げ合格者への通知時期:私立大学
私立大学における入試制度は、複数の試験機会とそれに伴う複数の合格発表が特徴です。これらの入試は、それぞれに合格者が決定した後、一定期間内に入学手続きを完了する必要があります。
入学手続きを期限内に完了できない受験生は、入学を辞退したとみなされ、その結果、大学は欠員を補填するために繰り上げ合格者を選出する必要が生じます。
特に注目すべき時期は、国立大学の合格発表が行われる3月初旬から10日にかけての期間です。
この時期、国立大学に合格した学生は、私立大学に対して入学手続きを行わず、授業料の支払いも見送る傾向にあります。このような状況を受け、私立大学は定員不足を解消するために、迅速に繰り上げ合格の発表を行うことが一般的です。
この流れは、私立大学が直面する定員確保の課題に対処するための一連の対策を示しています。
入試の多様性と合格発表後の手続き期限は、学生が異なる選択肢を検討し、最終的な決定を下すための時間枠を設定します。国立大学と私立大学の合格発表のタイミングの差は、受験生の選択に影響を与え、私立大学における繰り上げ合格者選出の必要性を生み出します。
私立大学が如何にして学生の選択と入学手続きの動向に応じて柔軟に対応し、教育機会を提供し続けるかを示しています。繰り上げ合格者の発表は、教育機関が直面する挑戦に対する適応的な解決策であり、学生にとっても異なる進路選択の機会を保持する重要な手段です。
繰り上げ合格の通知があった場合
第一志望のとき
繰り上げ合格の通知を受け取った際には、まずはその場で自分の意志を明確に伝えることが重要です。特に、第一志望大学からの連絡であれば、喜びで頭がいっぱいになるかもしれませんが、「入学する意志がある」という旨を伝えることが最初のステップです。
この確認作業の後、大切なのは入学に向けての具体的な手続きの詳細を聞き出し、それらを忘れずにメモしておくことです。これらの手続きには、しばしば締切日が設けられており、入学金の支払いにも期限がありますので、準備を整えておくことが肝要です。
実際に、繰り上げ合格者になった場合、入学金の支払いに関しては、時間的な余裕が少ないことが多く、そのためには事前に資金を準備しておく必要があります。
これは、繰り上げ合格のオファーを受けた時点で迅速に行動できるようにするためです。具体的には、繰り上げ合格の通知を受けた直後に、入学手続きのために必要な資料の準備や入学金の支払い方法について、細かく指示を仰ぐことが推奨されます。
繰り上げ合格の可能性を考慮に入れて、事前に計画を立てておくことが、夢を実現させる上での鍵となります。
第一志望ではない場合
繰り上げ合格の連絡を受けた際に、その大学が第一志望ではない場合、慎重な判断が求められます。
既に他の大学に入学する意向を固めており、それに伴う費用の支払いを済ませている人も少なくないでしょう。このような状況では、既に投資した時間や資金を考慮し、保護者や信頼できる人との十分な相談を通じて、その大学への入学を受け入れるかどうかを決めることが重要です。
例えば、ある学生が他の大学に入学を決定し、入学金やその他の費用を支払った後に繰り上げ合格の通知を受けた場合、この学生は既に支払った費用を回収することができない可能性が高く、この損失を受け入れる価値がその大学にあるかどうかを慎重に検討する必要があります。
このような状況では、保護者や他のアドバイザーとの相談を通じて、最善の決定を下すことが求められます。
特に繰り上げ合格の通知を受けた際には、迅速な決定が必要とされるため、事前に可能性を想定し、計画を立てておくことが重要です。そのため、第一志望ではない大学からの繰り上げ合格の可能性を考慮する際には、既に他の選択を行っている場合の影響を含め、全ての要素を検討し、適切な判断を下すための準備をしておくことが賢明です。
繰り上げ合格の場合、短い期間で入学金+授業料約100万円を支払う必要がある
通常の合格者には入学金の支払いに約1週間の猶予が与えられることが多いのに対し、繰り上げ合格者にはその猶予期間が大幅に短縮され、場合によっては3日以内に大きな金額を振り込むよう求められることもあります。
これは、大学が受験生の入学の意思を確実にするため、および迅速に次の手続きへ進むための措置です。
このような状況は、突然の大金の用意を必要とするため、受験生やその家族にとっては大きな負担となり得ます。
例えば、ある受験生が繰り上げ合格の通知を受け、3日以内に100万円の振り込みを求められた場合、事前にこの可能性を想定していなければ、資金の準備に大きな苦労を伴うことになります。このため、繰り上げ合格の可能性がある場合は、事前に十分な資金準備をしておくことが非常に重要です。
繰り上げ合格の可能性を考慮して受験を行う場合、入学金と授業料の支払いに対応できるよう、早い段階から準備をしておくべきであることがわかります。これにより、万が一の繰り上げ合格時にも、迅速に対応することが可能となり、入学の機会を逃すことなく、スムーズに進学の手続きを進めることができるようになります。
繰り上げ合格の機会は近年顕著に増加している
これには複数の要因が関係しており、主な理由は大学入学定員の管理が厳格化されていることにあります。
具体的には、教育品質を維持する目的で、大学にはあらかじめ設定された「定員」が存在します。しかし、実際にはこの定員を満たすことができずに生徒が不足する大学もあれば、反対に人気校では応募者が定員を超えるという問題も発生しています。
このような背景から、2016年以降、大学入学定員に対する管理がより厳しくなりました。
これは、特に大都市圏に学生が集中し、地方の大学が学生を確保できない問題に対処するための措置として導入されたものです。定員の1.1倍を超える入学者を受け入れると、私立大学への補助金が停止されたり、新しい学部の設立が認められないなどのペナルティが課せられるため、大学は合格者数を慎重に管理しています。
このような状況の中で、大学は最初に定員よりもやや多めに合格者を出すものの、辞退者が出ることを見越して、その空席を繰り上げ合格で補う戦略を取っています。
例えば、特定の大学が定員の増減に対応するために、初めに定員プラスアルファの合格者を発表し、その後辞退する学生が出た場合には、繰り上げ合格を通じて欠員を埋める方法を採用しています。
大学が定員を厳格に管理しつつも、教育質の保持と学生数のバランスを取るための効果的な手段として機能しています。繰り上げ合格の増加は、このような背景下で生じており、学生側にとっては追加のチャンスが生まれることを意味します。
最後に:志望大学に合格をするには?
ここまで繰り上げ合格について見てきましたが…。
1人で勉強するのが苦手、何から始めたら良いかわからないという受験生もいますよね。自分自身の希望する学部に合格するために、それ相応の対策が必要です。
本記事監修者 菅澤 孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。
大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
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