始めに:【数学】2025年からの数学IIICの攻略法を解説!
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本日はどのような記事になりますか?
本日は
【数学】2025年からの数学IIICの攻略法を解説!高校数学の課程の変遷の3つのポイントも紹介します!
というテーマで記事を書いていきます。
受験生のみなさんは、かなり気になるテーマですよね。
難関大学志望のみなさんは必ずチェック!最後までご覧ください!
高校数学の課程の変遷
日本の高校数学教育は、時代の変遷と共に教育課程の変更を繰り返しています。2014年までは、数学は「Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ・C」という6分野で構成されていましたが、2015年には「Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ」の5分野体制に移行しました。
この変更により、数学Cは廃止され、「行列・1次変換」や「期待値」などのトピックがカリキュラムから外れました。一方で、「データの分析」や「整数問題」が新たに追加されるなどの変化もありました。
しかし、2022年からは、再び6分野体制への回帰が決定しました。これは、教育の質をさらに高め、学生の数学的理解を深めるための措置と解釈できます。この変更に伴い、理系の受験生は再び全6分野の学習が必要になります。
これは、理系分野での学問的な基礎と応用能力を高めるためには欠かせない措置です。文系の受験生にとっては、これまで通り「数学Ⅰ・A・Ⅱ・B」の4分野が主な学習範囲となると予想されています。
このような教育課程の変更は、受験生にとって重要な意味を持ちます。理系の学生は、広範囲の数学知識を身につけることで、大学入試や将来の学問的な基盤を強化することができます。
そのため、これらの変更は、学生が将来的により高度な理解と応用能力を持つための基盤を築く上で、不可欠な要素となるのです。
大きな変更ではない
高校の数学教育において、教科内容の再配置や細かい調整が一般的ですが、これは必ずしも大きな変更ではありません。
このような変更の例として、最近のカリキュラム改定では、「ベクトル」「複素数平面」「式と曲線」といったトピックが数Bや数IIIから数Cに移動されています。表面上、数Cの範囲が広がったように見えますが、これは単に内容の再配置に過ぎません。
特に注目すべき変更は、「ベクトル」の数Cへの移動です。これにより、多くの文系の学生はベクトルを学ぶことがなくなります。一見すると、これは文系学生にとって楽な変更のように思えますが、実際にはそうとも言えません。
なぜなら、数IIのカリキュラムには依然としてベクトルを用いる内容が含まれており、例えば「円の方程式」や「点と直線の距離」、「座標平面上の三角形の面積」などがその例です。これらのトピックは新しい教程でも「図形と方程式」として数IIに含まれています。
加えて、物理基礎や物理の力学などの科目でもベクトルは基本的な概念として扱われています。
数学の教育課程における単元の再配置は、表面的な内容の変更よりも、学生たちがどのようにしてこれらの概念を習得し、理解するかという点に注目すべきです。教育課程の変更に適応し、これらの重要な概念をしっかりと把握することが、学生たちにとっては重要です。
日常生活やコンピュータの利用との関連性を強調
現代の教育改革では、実用性と生徒の能動的な学習への重点が置かれています。特に数学教育は、日常生活やコンピュータの利用との関連性を強調する方向へと進化しています。この変化は、学習内容が単なる試験のための知識に留まらず、実践的な能力の育成を目指していることを示しています。
この動向の具体的な例は、「確率分布と統計的な推測」の扱いに見られます。以前は大学入試の二次試験であまり重要視されていなかったこの単元が、今後はより重要な位置を占めるようになります。更に、標本調査や正規分布を用いた仮説検定などの新しいトピックが追加される予定です。
これらの変更は、統計学やデータ分析の教育への国の強い関心を反映しています。このような統計的アプローチは、高校1年生の数学Iから徐々に導入され、文系の学生にとっても重要な学習項目となっています。
この教育改革は、学生たちが数学をより深く、実践的に理解するための手助けとなるでしょう。統計学やデータ分析は、今日のデジタル時代において非常に重要なスキルです。生徒が早期からこれらの分野について学び、理解を深めることは、彼らの将来において大きな利点となります。
学生は苦手意識を持たずに、計画的に学習を進め、疑問点は迅速に解決することが重要です。これにより、数学の知識を実生活や将来のキャリアに役立てることができるようになるでしょう。
重要なのは過去問の分析とその適切な活用
高校の数学カリキュラムにおいて、教育課程の変更がしばしば起こりますが、重要なのは過去問の分析とその適切な活用です。たとえば、「整数の性質」というトピックは、新しい課程「数学と人間の活動」に組み込まれています。
この変更により、一部の人々はこのトピックが影を潜めると考えがちですが、実際にはそうではありません。特に、難関大学の入試では、整数の性質が定番の出題範囲であることが変わりません。
この事実は、学生が受験戦略を立てる上で非常に重要です。多くの学生が、学校の授業で十分にカバーされない内容については、塾や予備校で補完教育を受けています。
これは、難関大学入試の準備において、学校の授業だけでは不十分であることを示しています。そのため、学生は学校の日々の授業の予習復習に加えて、早期から志望校の過去問に目を通し、自分の学習計画をどのように調整するかを考える必要があります。これには、塾や予備校の利用も含まれます。
整数の性質などの特定のトピックは、教育課程の変更に関わらず、引き続き重要です。生徒は、このような変更に対応し、効果的な学習戦略を立てる必要があります。大学入試において成功するためには、学校のカリキュラムを活用し、必要に応じて補完教育を受けることが重要なのです。
数IIICの復活
高校数学のカリキュラムにおける数III Cの復活は、教育課程の定期的な見直しに起因します。教育課程の変更は、授業時間数の配分や教育内容の最新化を目的として行われ、これは数年ごとに、または10年以上の長期間にわたって行われることがあります。
数III Cの復活の具体的な理由は公表されていないものの、これは高校教育の進化と適応の一環であることは明らかです。
例えば、数III Cの復活は、より高度な数学的知識と技能を生徒に提供するための措置として考えられます。これにより、理系分野での進学を目指す生徒にとって、数学の深い理解と応用能力の向上が期待されます。
しかし、このような変更は生徒にとって挑戦を意味することもあります。たとえ教育課程が変わるたびに翻弄される可能性があっても、生徒は文部科学省や学校の方針に振り回されるのではなく、自分自身で学習の方向を定め、積極的に学ぶ姿勢が求められます。
数III Cのような教育課程の変更は、高校生に新しい学習機会を提供し、彼らが自分自身の学習目標を設定し、それに向かって努力する重要な機会となります。生徒には、変化する教育環境に柔軟に対応し、自らの学びの道を切り開くことが求められているのです。
数IIICの学習方法
数ⅢCまで必要な理系学生
理系の受験生にとって、数III Cの学習は受験準備において根本的に重要です。彼らの多くは、教育課程の変更にもかかわらず、受験勉強の全体的な流れに大きな変化がないと感じるかもしれません。
受験勉強を始める際には、志望大学のウェブサイトで二次試験の出題傾向を確認し、何に焦点を当てるべきかを明確にすることが重要です。加えて、新しい教育課程の動向は、模擬試験を通じて感じ取ることができます。
特に、難関大学を目指す生徒にとって、各予備校が実施する大学別模試や記述模試は、入試の最新トレンドを把握するのに役立ちます。これらの模試を活用することで、受験生は入試がどのように変化しているかを多角的に理解し、適切な勉強方法を見つけることができます。
理系受験生にとっては、数III Cを含む数学の学習は変わらぬ重要性を持ちます。彼らは、教育課程の変更に適応し、受験戦略を練り直すことが求められます。大学入試の成功は、これらの教育動向を理解し、それに基づいて効果的な学習計画を立てる能力に大きく依存しているのです。
数IA・ⅡBまででいい文系学生
文系受験生にとって、共通テストの範囲に合わせた数学IA・II Bまでの学習が適切です。共通テストの準備としては、特定の講義シリーズや予想問題集が役立ちます。
例えば、「きめる!共通テストシリーズ」などの講義系教材を利用し、Z会や駿台が提供する予想問題集で練習すると効果的です。これらの教材は、共通テストのスタイルやフォーマットに特化しており、文系受験生が必要とする知識とスキルを養うのに最適です。
しかし、新しい教育課程や入試の変更に適応するためには、常に最新の教材を選ぶことが重要です。具体的には、2025年入試対応、新課程対応、新改訂版などのラベルが付いた教材を選ぶことが望ましいです。
これらの教材は、最新の試験の傾向やカリキュラムの変更を反映しているため、受験生が最新の情報に基づいて学習できるようになります。
文系受験生には、共通テストレベルの数学IA・II Bの範囲での学習が適しています。ただし、その際には、最新の教育課程や入試の変更に対応した教材を選ぶことが、最も効果的な学習を保証するために不可欠です。これにより、受験生は試験に最適な準備を行い、成功の可能性を高めることができるでしょう。
2025年以降の入試の注意点
2025年以降の入試に向けて、受験生は学習環境や入試制度の変化に自ら積極的に対応する必要があります。
高校の指導過程や入試要件は、文部科学省によって定期的に更新されますが、これらの情報が現場、つまり学校の先生や生徒に届くまでには時間がかかることがあります。そのため、受験生は、ただ先生の指示に従うのではなく、自ら情報を収集し、学習環境の変化に適応することが重要です。
具体例として、2021年度に英検などの外部試験が新たに導入された際、多くの受験生が英検スコアを利用していました。しかし、2025年度の入試では、多くの大学が英検の換算スコア比率を引き上げるなど、評価基準が変更されています。
これにより、英検を活用する受験生の平均スコアが予想以上に高くなり、合格基準も上昇しています。このような状況では、単に英検を利用するだけではなく、より高いスコアを目指すなど、対策を工夫する必要があります。
受験生は学校での情報やインターネットの情報を鵜呑みにせず、自らが情報を収集し、分析する能力を持つことが求められます。これにより、変化する入試制度に柔軟に対応し、受験戦略を効果的に練ることができます。特に、進行中の学生は、英検などの外部試験を活用する際には、その最新の情報を把握し、それに基づいて準備を進めることが重要です。
最後に:志望大学に合格をするには?
ここまで数学IIICについて見てきましたが…。
1人で勉強するのが苦手、何から始めたら良いかわからないという受験生もいますよね。自分自身の希望する学部に合格するために、それ相応の対策が必要です。
本記事監修者 菅澤 孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。
大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映