
中線定理の式は見たことがありますが、どの辺をどこへ入れるのか毎回迷います。証明も何通りかあり、問題で本当に使うべきか判断できません。











中線定理は「対辺の中点」を見つけ、頂点から中点への線と3辺を対応させれば使える。公式を図の位置とセットで理解し、三平方・余弦・ベクトル・座標の4証明から自分に合う一本を再現できるようにしよう。この記事では公式の読み方から入試問題の判定、特殊な三角形、練習問題まで順に整理するよ。
中線定理は、三角形の2辺と中線、対辺の半分を「長さの2乗」で結ぶ定理です。公式自体は短いものの、中点でない点へ使う、対辺全体と半分を取り違える、長さを2乗し忘れるといった誤りが起こりやすい単元です。本記事では、金沢工業大学の数学ナビゲーション、東京学芸大学の公開論文、奈良女子大学附属中等教育学校の公開資料で定理と証明を照合しました。最初に、図のどこが「中線」なのかを言葉から確定します。
目次
中線定理(パップスの定理)とは?定義と公式
三角形ABCで、辺BCの中点をMとします。つまりBM=CMです。このとき、頂点Aと対辺BCの中点Mを結ぶ線分AMが中線です。中線定理は、AB²+AC²=2(AM²+BM²)と表されます。BM=CMなので、右辺のBM²をCM²に替えても同じです。大切なのは、左辺に中線を挟む2辺AB・AC、右辺に中線AMと対辺の半分BMを置くことです。











「中線」は三角形の真ん中を通る線なら何でもよいのでしょうか。角を半分にする線と混ざります。











中線は、頂点と向かい側の辺の中点を結ぶ線分だ。角を半分にする角の二等分線や、辺へ垂直に下ろす高さとは定義が違う。図が左右対称でなくても、BM=CMならAMは中線になる。見た目でなく等しい長さの印や「中点」という文言を根拠に判断しよう。
| 線分 | 結ぶ先・条件 | 必ず成り立つこと | 中線定理との関係 |
|---|---|---|---|
| 中線 | 頂点と対辺の中点 | BM=CM | そのまま使える |
| 高さ | 頂点から対辺へ垂直 | AH⊥BC | 三平方の証明で補助線になる |
| 角の二等分線 | 頂角を2等分 | ∠BAI=∠IAC | 中点とは限らない |
| 垂直二等分線 | 辺の中点を通り垂直 | 交点から両端まで等距離 | 頂点を通るとは限らない |
📚 用語解説
中線:三角形の頂点と、その頂点に向かい合う辺の中点を結ぶ線分です。1つの三角形には3本あります。
📚 用語解説
中点:線分を長さの等しい2つの部分へ分ける点です。MがBCの中点ならBM=CM=BC/2です。
📚 用語解説
パップスの定理という呼び方:日本の中学・高校では中線定理をこの名で呼ぶことがあります。射影幾何にも別の同名定理があるため、本記事では「中線定理」を中心に表記します。歴史上の帰属はここでは断定しません。
式だけでなく「MはBCの中点、BM=CM」と声に出してからAB²+AC²=2(AM²+BM²)を書きます。中点条件がなければ一般には成り立たないため、答案でも最初の一行に条件を明記してください。
中線定理の公式の覚え方・変形・辺の対応
辺BCの長さをa、CAをb、ABをc、中線AMをmₐと表すと、b²+c²=2(mₐ²+a²/4)です。BM=a/2を代入した形であり、中線の長さを求めるならmₐ²=(2b²+2c²-a²)/4、したがってmₐ=(1/2)√(2b²+2c²-a²)となります。文字公式を使うときも、aは「中線の向かい側の辺」だと図へ戻して確認すれば、b・cとの入れ替えを防げます。











AB²+AC²=2(AM²+BM²)は覚えられても、a・b・cの公式になると急に分からなくなります。











文字を先に暗記せず、図の式から作り直そう。BC=aならBM=a/2、CA=b、AB=cだから、b²+c²=2{mₐ²+(a/2)²}になる。あとはmₐ²について解くだけだ。下付きのaは「辺aへ引いた中線」という意味なので、mₐとaを対にすると混乱しにくい。
| 求めたい量 | 使う変形 | 最後の確認 |
|---|---|---|
| 中線AM | AM²=(AB²+AC²)/2-BM² | AM>0なので正の平方根 |
| 辺AB | AB²=2(AM²+BM²)-AC² | 三角形の辺なので正 |
| 対辺BC | BM²=(AB²+AC²)/2-AM²、BC=2BM | 半分を2倍して戻す |
| 文字式mₐ | mₐ=(1/2)√(2b²+2c²-a²) | aは中線の対辺 |
AM²=19まで出たら、線分の長さAMは√19です。方程式x²=19の解なら±√19ですが、長さは負にならないため正の値だけを採用します。根号を外せない数を無理に小数化する必要はありません。
中線が重心を通る性質や、3本の中線が1点で交わる理由も合わせて整理したい場合は、三角形の重心と五心の定義・位置ベクトルを確認してください。ただし、中線定理そのものに重心は不要で、1本の中線と中点条件だけで使えます。
中線定理の証明①|三平方の定理で導く
三平方の定理による証明では、Aから直線BCへ垂線AHを下ろします。BM=CM=m、MからHまでの向き付きの長さをx、AH=hとすると、BH=m+x、CH=m-xと表せます。三平方の定理からAB²=h²+(m+x)²、AC²=h²+(m-x)²です。2式を足すと±2mxが打ち消され、AB²+AC²=2h²+2m²+2x²=2{m²+(h²+x²)}となります。











垂線の足Hが辺BCの外側に出る鈍角三角形では、この証明は使えなくなりませんか?











使える。MからHへの長さを向き付きのxとしてBH=m+x、CH=m-xと統一すれば、Hの位置が変わっても平方の展開は同じだ。中学範囲で向き付きの長さを避けたいなら、Hの位置で図を分けるか、後で扱う座標証明を選ぶとよい。定理自体は三角形の形によらず成立する。
(m+x)²+(m-x)²=2m²+2x²では、一次の項+2mxと-2mxが消えます。中点Mを中心にBとCが対称な位置にあるため、この相殺が起こります。式を忘れたら、左右対称なm±xを作るところから再現しましょう。
三平方の定理そのものや、斜辺・他の2辺の対応に不安がある人は、先に三平方の定理の公式・証明・計算問題で直角三角形の式を復習すると、この証明の各行を追いやすくなります。
中線定理の証明②|余弦定理で導く
MがBCの中点なのでBM=CM=mとし、∠BMA=θと置きます。B・M・Cは一直線上にあるため、∠CMA=180°-θです。三角形ABMへ余弦定理を使うとAB²=AM²+m²-2AM・m cosθ、三角形ACMではAC²=AM²+m²-2AM・m cos(180°-θ)です。cos(180°-θ)=-cosθなので、後者の交差項は+2AM・m cosθになります。











余弦定理で証明すると、なぜ最後に角度θが式から消えるのですか?











中線の両側で使う角がθと180°-θだからだ。余弦はcos(180°-θ)=-cosθとなり、2本の辺の2乗式を足すと-2AM・m cosθと+2AM・m cosθが相殺する。角度が消え、長さだけの関係が残る。中点による等しいmと、一直線による補角の2条件がそろうのがポイントだ。
| 対象の三角形 | 余弦定理 | 交差項 |
|---|---|---|
| △ABM | AB²=AM²+m²-2AM・m cosθ | −2AM・m cosθ |
| △ACM | AC²=AM²+m²-2AM・m cos(180°-θ) | +2AM・m cosθ |
| 2式の和 | AB²+AC²=2AM²+2m² | 0 |
問題文に2辺とその間の角がある場合、まず余弦定理で対辺BCを求め、その半分BMを中線定理へ入れる流れが自然です。公式の証明と実際の計算で同じ道具を使えるため、解法の切り替えが少なくなります。
余弦定理の辺と角の対応や、cos60°などの値を先に確認したい場合は、余弦定理の公式・証明・使い方を復習してください。中線定理と組み合わせる問題では、余弦定理で対辺、中線定理で中線という役割分担にします。
中線定理の証明③|ベクトルと内積で導く
Mを始点にして、ベクトルMAをu、MBをvと置きます。MはBCの中点なのでMC=-vです。ベクトルAB=v-u、AC=-v-uであり、長さの2乗はベクトル自身との内積です。したがってAB²=|v-u|²=|u|²+|v|²-2u・v、AC²=|-v-u|²=|u|²+|v|²+2u・vとなります。2式を足せば内積の項が消え、AB²+AC²=2(|u|²+|v|²)=2(AM²+BM²)です。











ベクトルの展開で符号を間違えます。ACを-v-uとするところが特に不安です。











始点をそろえて図を読むとよい。AからCへ行くには、AからMへ-u、MからCへ-vだから、AC=-u-vだ。ABはAからMへ-u、MからBへvなのでv-u。展開を暗記する前に、経路を2本の矢印へ分ければ符号を確定できる。最後は±2u・vが消えるかで自己検算しよう。
📚 用語解説
内積と長さの2乗:ベクトルuについてu・u=|u|²です。また|u±v|²=|u|²+|v|²±2u・vと展開できます。
|v-u|²+|-v-u|²を一度に暗算せず、各式の|u|²、|v|²、交差項を縦に並べます。交差項が反対符号になり、同じ2乗項が2個ずつ残ることを確認すれば、符号ミスを検出できます。
中線定理の証明④|座標と距離公式で導く
座標証明では、中点Mを原点(0,0)、Bを(-m,0)、Cを(m,0)、Aを(p,q)と置きます。Mを原点にすることで、中点条件BM=CMがBとCの符号の違いだけで表れます。距離公式よりAB²=(p+m)²+q²、AC²=(p-m)²+q²です。両辺を足すと2p²+2q²+2m²となります。一方、AM²=p²+q²、BM²=m²なので、これは2(AM²+BM²)に一致します。











Aの座標を(p,q)と一般的に置くと計算が増えます。Aをy軸上に置いてはいけませんか?











Aをy軸上に固定するとAM⊥BCという余計な条件を入れ、一般の三角形を表せなくなる。Mを原点、BCをx軸に置くのは座標の選び方で自由だが、Aは(p,q)として横方向のずれを残そう。そのpを含む交差項が左右で消えるから、どんな形の三角形にも成り立つことが示せる。
| 線分 | 座標から得る2乗 | 展開 |
|---|---|---|
| AB | (p+m)²+q² | p²+2pm+m²+q² |
| AC | (p-m)²+q² | p²-2pm+m²+q² |
| AM | p²+q² | そのまま |
| BM | m² | そのまま |
中点Mを原点にし、B・Cを(-m,0)、(m,0)と対称に置けば、BM=CMを自動的に満たします。証明問題では、計算を始める前に「どの条件を座標へ埋め込むか」を考えると式が短くなります。
三平方では(m+x)²と(m-x)²、余弦では±2AM・m cosθ、ベクトルでは±2u・v、座標では±2pmが消えます。4本を別々に丸暗記せず、「中点を挟む対称な項が足し算で消える」と共通化してください。
中線定理はいつ使う?見分け方と特殊な三角形への応用
中線定理を使う第一条件は、三角形の頂点と対辺の中点が結ばれていることです。問題文に「MはBCの中点」「BM=CM」、図に等しい線分の印があれば候補にします。次に、AB・AC・AM・BMの4種類の長さのうち、3種類が分かるか、別の定理で求められるかを確認します。未知数が1種類になれば、中線定理は1本の方程式として働きます。未知数が複数残るなら、余弦定理や相似などで情報を補う必要があります。











中点が見えたら、どんな問題でも最初に中線定理を使えばよいですか?











中点は候補の印だが、最短解法とは限らない。直角が見えれば三平方、2辺と間の角なら余弦定理、平行線があれば相似が先に情報を出すこともある。中線定理へ入る4つの長さを書き出し、未知数がいくつ残るかを数えよう。1つなら直接、2つ以上なら他の関係式を先に探す。
直角三角形:斜辺への中線は斜辺の半分
∠A=90°の直角三角形ABCで、斜辺BCの中点をMとします。三平方の定理よりAB²+AC²=BC²です。一方、中線定理よりAB²+AC²=2(AM²+BM²)、またBC=2BMなのでBC²=4BM²です。したがって4BM²=2(AM²+BM²)となり、AM²=BM²です。長さは正なのでAM=BM=CM=BC/2です。
二等辺三角形:頂角から底辺への中線は高さになる
AB=ACの二等辺三角形でMがBCの中点なら、三角形ABMとACMは3辺相等で合同です。そのため∠AMB=∠AMCとなり、一直線上の2角なので各90°です。中線AMは高さでもあり、AB²=AM²+BM²と三平方の定理で計算できます。中線定理へAB=ACを入れても同じ式が得られます。
| 問題のサイン | まず考える道具 | 中線定理の役割 |
|---|---|---|
| Mは辺の中点 | 中線定理 | 4つの長さを結ぶ |
| 直角+斜辺の中点 | 三平方+中線定理 | AM=BM=CMを導く |
| 二等辺+底辺の中点 | 合同または三平方 | 高さとの一致を確認 |
| 2辺とその間の角 | 余弦定理 | 対辺を出してから中線を計算 |
| 重心Gが登場 | 中線の2:1の比 | AG:GM=2:1と併用 |
中線定理の問題6選|基本から余弦定理との融合まで
ここでは、直接代入、逆算、二等辺三角形、直角三角形、余弦定理との融合、文字式の順に練習します。どの問題でも、最初にMが中点である根拠を書き、BM=BC/2を確定させてください。次に公式へ入れる4つの線分を表へ書き、未知数が1つになるまで補助計算を行います。答えだけでなく、どの条件を使ったかを説明できれば、図の向きや文字が変わっても同じ解法を再現できます。











公式へ数を入れるだけの問題は解けますが、角度が混ざると中線定理が見えなくなります。











角度を中線定理へ直接入れようとしないことだ。2辺と間の角から余弦定理で対辺BCを求め、中点だからBM=BC/2とする。その後に中線定理へ渡せばよい。1つの式で全部解こうとせず、余弦定理を「対辺を作る工程」、中線定理を「中線を出す工程」と分業させよう。
問題1:3辺から中線の長さを求める
三角形ABCでAB=7、AC=9、BC=10、MはBCの中点とします。BM=5です。中線定理から7²+9²=2(AM²+5²)となり、130=2AM²+50、AM²=40です。AM>0よりAM=√40=2√10です。対辺全体10ではなく半分5を右辺へ入れる点を確認してください。
問題2:中線と2辺から残りの辺を求める
AB=5、AM=4、BM=3とし、MはBCの中点です。中線定理より5²+AC²=2(4²+3²)=50なので、AC²=25、AC>0よりAC=5です。結果としてAB=ACとなりますが、最初から二等辺と決めつけず、定理による計算の結果として判断します。
問題3:二等辺三角形の中線を求める
AB=AC=13、BC=10で、MはBCの中点とします。BM=5です。中線定理から13²+13²=2(AM²+5²)となり、338=2AM²+50、AM²=144です。よってAM=12です。二等辺三角形なのでAMが高さになることを使い、13²=AM²+5²と三平方の定理で検算できます。
問題4:直角三角形の斜辺への中線を求める
∠A=90°、AB=6、AC=8とします。三平方の定理からBC=10です。斜辺BCの中点Mなら、直角三角形の斜辺への中線の性質によりAM=BC/2=5です。中線定理で検算すると、6²+8²=100、2(5²+5²)=100となり一致します。特殊な性質を知っていれば計算を短縮できます。
問題5:2辺とその間の角から中線を求める
AB=6、AC=4、∠A=60°で、MはBCの中点とします。まず三角形ABCへ余弦定理を使い、BC²=6²+4²-2・6・4・cos60°=36+16-24=28です。よってBM²=BC²/4=7です。中線定理から36+16=2(AM²+7)、AM²=19となるため、AM=√19です。
問題6:3辺a・b・cから中線mₐを表す
BC=a、CA=b、AB=c、AM=mₐとします。BM=a/2なので、中線定理はb²+c²=2{mₐ²+a²/4}です。整理すると4mₐ²=2b²+2c²-a²、長さは正だからmₐ=(1/2)√(2b²+2c²-a²)です。具体的な数値問題でも、この一般式を毎回図から作り直せます。
問題1・2を2分以内に立式し、問題3・4では特殊三角形の別解を説明し、問題5では余弦定理から中線定理へ式を受け渡し、問題6では図から文字公式を再現できることが目標です。翌日は数値を変えて解き直し、1週間後は図の向きと文字を変えた問題で確認してください。
中線定理でよくある間違い8選と答案の書き方
中線定理の誤答は、複雑な計算より条件と対応の読み違いから生まれます。中点でない点へ使う、BMの代わりにBCを入れる、左辺へ対辺を置く、2乗を落とす、平方根の±を長さへ残す、といったミスです。解答後に数値だけを見直すのではなく、「中点の根拠」「4本の対応」「2乗」「正の長さ」の4項目を順に検算すると、原因を特定できます。











計算結果が出ても、それが正しいか確かめる方法が分かりません。











まず中線の長さが現実的かを見る。たとえば辺が数程度なのに中線が数百なら、2乗や半分の処理を疑う。次に式の左右の次元がすべて長さの2乗か、BM=BC/2を使ったかを確認する。二等辺や直角三角形なら三平方の定理など別解でも検算できる。検算も解法の一部として書き残そう。
| よくある間違い | 誤りの理由 | 修正方法 |
|---|---|---|
| 中点でない点へ使う | BM=CMがないと定理の前提を欠く | 中点の文言・印を確認 |
| BMの代わりにBCを入れる | 右辺は対辺の半分の2乗 | BM=BC/2を先に書く |
| 左辺にBC²を入れる | 左辺は中線を挟む2辺 | AB²+AC²から固定 |
| 2乗を一部だけ落とす | 長さと長さの2乗を加えられない | 全項の指数を確認 |
| 平方根を早く取る | 和の計算が複雑になる | 最後まで2乗で処理 |
| 長さに±を付ける | 線分の長さは負にならない | 正の平方根だけを採用 |
| 角度を直接代入する | 中線定理に角の項はない | 余弦定理で辺へ変換 |
| 公式だけで無理に解く | 未知数が複数なら式が不足 | 相似・余弦・三平方を併用 |
📚 用語解説
必要条件の確認:定理を使う前に、その定理が成り立つ条件を問題の情報が満たすか確かめることです。中線定理では中点が核心です。
📚 用語解説
検算:得た値を元の式へ戻す、別解で同じ値を出す、長さの大小を図と比べるなどして、計算と論理を確認する作業です。
「中点確認」「辺の対応」「半分の処理」「2乗計算」「他定理との接続」「正の平方根」のどこで失敗したかを分類します。原因ごとに翌日の課題を変えれば、同じ公式を眺め直すだけの復習を避けられます。
中線定理を入試で使うには「普通の対策」では受からない
結論から言います。公式を一度覚え、授業の例題を見て終える「普通の対策」だけでは、中線定理を含む図形問題を入試で見抜いて志望大学へ受かるのは厳しいです。本記事だけでも、中点の判定、4本の線分の対応、三平方・余弦・ベクトル・座標の4証明、直角・二等辺への応用、他定理との接続という複数の判断があります。入試で問われるのは公式を唱える力ではなく、初見の図から必要な条件を拾い、適切な順番で式へ変える力です。
問題5では、角度60°を中線定理へ直接入れることはできず、余弦定理でBC²=28を求め、BM²=7へ変えた後にAM=√19を出しました。同じ中線定理でも、直接代入できる問題と補助定理が必要な問題では行動が違います。誤答を「公式を忘れた」で終わらせず、条件・対応・補助計算・結論のどこで止まったかを毎日記録し、翌日の課題と週次テストへ反映する管理が必要です。代表的な学習手段を順に検討します。
選択肢①:独学・参考書のみでは行動修正が続かない
独学や参考書だけでも公式と模範解答は得られますが、①授業や教材から情報を得ても行動は変わらないという従来塾の限界に当たりやすくなります。4種類の証明を読んで理解した状態と、白紙から中点条件を書き、自分で一つを再現できる状態は別です。誤答原因を自分だけで分類し続けると、復習が先送りになりがちです。
選択肢②:映像授業・アプリでは答案行動へ変わりにくい
映像授業やアプリは図の変化を理解しやすい一方、視聴時間が増えても、BM=BC/2と書き、2乗式を最後まで自力で整える回数が増えるとは限りません。①情報を得ても行動は変わらない限界に加え、②全員同じ指導は偏差値50に収束するという限界があります。中点を見落とす人と内積展開で止まる人へ同じ動画を渡すだけでは、弱点別の演習量を設計できません。
選択肢③:集団授業の大手予備校では個別の誤答原因が残る
集団授業の大手予備校は体系的に図形を学べますが、②全員同じ指導の限界が残ります。授業がベクトル証明へ進んでも、ある生徒は中線と角の二等分線を混同し、別の生徒は余弦定理から中線定理への受け渡しで止まります。一斉の進度では、この差を翌日の問題数、証明方法、復習間隔へ細かく反映しきれません。
選択肢④:一般的な個別指導塾では週1指導の修正が遅い
一般的な個別指導塾は質問しやすくても、③週1指導では変化が遅いという限界があります。授業日に中線定理の符号ミスを直しても、翌日から図形演習が止まり、確認が一週間後なら、誤った式を反復する可能性があります。図形は余弦定理、ベクトル、座標など次の単元へつながるため、小さな対応ミスを日単位で直す必要があります。
独学・参考書のみ、映像授業・アプリ、集団授業の大手予備校、一般的な個別指導塾を順に検討すると、いずれも「情報を答案行動へ変える」「生徒ごとに課題を変える」「毎日すぐ修正する」のどこかが不足します。だから、中線定理を含む数学の知識を入試で再現できる力へ変え、志望大学合格までつなげるなら、消去法で残るのは1日単位の個別行動まで管理する鬼管理専門塾しかありません。
鬼管理専門塾の特徴
鬼管理専門塾は、教材や授業を増やすだけでなく、受験生が毎日何を実行し、その結果をどう修正するかを管理する仕組みを持っています。ここでは公式ページで確認できる確定6項目だけを、中線定理を含む大学受験数学の対策へどうつながるかと合わせて説明します。
教材名・問題数・復習範囲まで、今日の学習を具体的な数値で示す
現在地・志望校・誤答原因に合わせ、個別の行動プランを設計する
日々の進捗と毎週の確認テストで、理解と定着を検証する
厳格な選考を通過した講師が伴走し、満足度アンケート1,524件も公開する
大学受験・総合型選抜/推薦・英語資格・高校受験に対応する
LINEの質問窓口とZoomの無料説明会、資料請求を用意する
❶ 1日単位で数値化した学習指示
鬼管理専門塾では、「数学を勉強する」のような曖昧な予定ではなく、教材・範囲・問題数・復習までを1日単位で数値化して指示します。何を、いつ、どこで、なぜ、どのように実行するかを5W1Hで具体化します。
中線定理なら、「公式を読む」で終わらず、三平方の証明を何回書くか、基本問題を何題、余弦定理との融合を何題解き、誤答をいつ解き直すかまで行動へ変えられます。理解中心から再現中心の学習へ移せます。
❷ 生徒ごとの個別行動プラン
専属講師は、全員へ同じ課題を配るのではなく、生徒の現在地、志望校、科目ごとの得意不得意に合わせ、生徒ごとの個別行動プランを設計し、実行状況まで確認します。
数学でも、中点の条件判定が弱い生徒と、ベクトルの内積展開で止まる生徒では必要な課題が違います。個別プランなら、中線定理のどの判断工程を重点的に直すかを分け、入試までの時間を配分できます。
❸ 毎日・毎週の徹底管理と確認テスト
学習の実行状況は毎日確認し、毎週の確認テストで定着度を測ります。合格ラインへ届かなければ追加課題を出し、学習計画をその週のうちに分析・修正する仕組みです。
公式を一度正しく使えても、1週間後に図の向きや文字が変わって再現できなければ入試では使えません。日次の進捗と週次テストを組み合わせ、理解直後と時間が経った後の両方で答案の再現性を確認できます。
❹ 採用率0.6%の専属講師陣
講師は厳格な基準で選考され、公式ページが示す採用率は0.6%です。指導品質は、入会生を対象にした講師満足度アンケート1,524件の公開結果でも継続的に確認されています。
図形の答案では最終値だけでなく、中点の根拠、辺の対応、余弦の符号、正の平方根に誤りが現れます。専属講師へ途中式まで示して確認することで、丸付けだけでは見逃す論理の抜けを早く修正できます。
❺ 大学受験から英語資格までの専門コース
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まとめ|中線定理は中点・2乗・辺の対応をセットで使う
| 要点 | 内容 |
|---|---|
| 定理の条件 | MがBCの中点でBM=CM |
| 基本公式 | AB²+AC²=2(AM²+BM²) |
| 中線の一般式 | mₐ=(1/2)√(2b²+2c²-a²) |
| 4つの証明 | 三平方・余弦・ベクトル・座標 |
| 見分け方 | 4種類の長さのうち未知数が1つになるか確認 |
| 特殊な応用 | 直角三角形の斜辺への中線、二等辺三角形の高さ |
中線定理は、三角形ABCの辺BCの中点をMとすると、AB²+AC²=2(AM²+BM²)が成り立つという定理です。「パップスの定理」と呼ばれることもありますが、答案では中線定理と書けば内容が明確です。公式は中点条件と一緒に覚え、左辺へ中線を挟む2辺、右辺へ中線と対辺の半分を置きます。
証明は、三平方・余弦・ベクトル・座標のどれでも、中点を挟む対称な交差項が足し算で消える構造を使います。問題では中点を確認し、AB・AC・AM・BMの既知量を整理し、不足があれば余弦定理などで補います。最後まで長さの2乗で計算し、正の平方根へ戻し、元の式へ代入して検算してください。
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よくある質問
Q. 中線定理とは簡単にいうと何ですか?
A. 三角形の2辺の2乗和を、中線と対辺の半分の2乗で表す定理です。MがBCの中点なら、AB²+AC²=2(AM²+BM²)が成り立ちます。
Q. 中線定理とパップスの定理は同じですか?
A. 日本の中学・高校では中線定理をパップスの定理、またはパップスの中線定理と呼ぶことがあります。射影幾何には別内容の同名定理もあるため、検索や答案では「中線定理」と併記すると明確です。
Q. 中線定理の公式はどう覚えますか?
A. 左辺は中線を挟む2辺AB²+AC²、右辺は中線AMと対辺の半分BMの2乗和を2倍すると覚えます。式の前にMが中点でBM=CMと確認してください。
Q. 中線の長さを3辺から求める公式は何ですか?
A. BC=a、CA=b、AB=c、BCへ引く中線をmₐとすると、mₐ=(1/2)√(2b²+2c²-a²)です。文字だけでなく、aが中線の向かい側の辺だと図で確認します。
Q. 中線定理は中点でない点にも使えますか?
A. そのままでは使えません。中線定理の前提は、線分の端が対辺の中点であることです。中点でない点へ引いた線分には、別の関係式や余弦定理などを検討します。
Q. 中線定理の証明はどれを覚えるべきですか?
A. 学習段階に合う1つを白紙から再現できるようにするのが先です。中学範囲なら三平方、高校で内積を学んだ後ならベクトルが短く、計算を機械的に進めたいなら座標が向いています。
Q. 直角三角形の斜辺への中線にはどんな性質がありますか?
A. 斜辺の中点をMとすると、頂点からの中線AMは斜辺の半分で、AM=BM=CMです。三平方の定理と中線定理を組み合わせて証明できます。
Q. 角度が与えられた中線の問題はどう解きますか?
A. 中線定理には角度を直接入れられません。2辺とその間の角から余弦定理で対辺を求め、中点なのでその半分を作ってから中線定理へ代入します。

本記事監修者 菅澤孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映





