「チャート式を買ったものの、分厚くてどこから手をつければよいか分からない」「解説を読めば分かるのに、模試では同じ解法を思い出せない」「きれいなノートを作って何周もしているのに、数学の点数が伸びない」——こうした悩みは、チャート式の内容ではなく、使う順番と復習の判定基準が曖昧なことから起こります。チャート式は、最初から全問を均等に解く本でも、解説を写して完成させる本でもありません。例題で解法の入口を学び、何も見ずに方針と答案を再現できる問題を増やすための参考書です。

青チャートを毎日進めているのに、ページ数ばかり増えて実力がついた感じがしません。ノートもきれいにまとめているのですが、何が間違っているのでしょうか?











進んだページではなく「翌日に何も見ず解ける問題が何題増えたか」で測ろう。この記事では、色の選び方、ノートの型、1周目と2周目以降の進め方、終わった後の教材まで順番に整理するよ。
この記事では、数研出版の公式情報で確認できるシリーズの位置づけと紙面構成を土台に、チャート式を挫折せず定着させる勉強法を解説します。固定の「何日で終わる」「何周すればよい」という数字を押しつけるのではなく、自分の正答状況から対象問題と周回期間を決める方法を示します。ノートは作品ではなく、次に解くべき問題を判別する道具です。まずは、この参考書で何を身につけるのかを明確にしましょう。
目次
チャート式の正しい勉強法は「解法を自力で再現する」こと
数研出版は「チャート」の語源を海図を意味するCHARTと説明し、解答へ至る航路を示す参考書でありたいという意図を示しています。また、正解だけでなく、そこへたどり着くまでの考えるプロセスを大切にするというメッセージも明記しています。つまり、チャート式の中心は答えの暗記ではありません。問題文の条件を見たときに、どの知識を使い、どの順番で式を立てるかを自分で選べるようにすることです。
📚 用語解説
チャート式:数研出版の参考書シリーズ。名称のCHARTは海図が語源で、問題の正解だけでなく、解答へたどり着く考え方の過程を学ぶ意図が込められています。
勉強の判定基準は4段階に分けると明確です。第1段階は解説を読めば理解できること、第2段階は問題を見て最初の方針を説明できること、第3段階は何も見ずに答案を最後まで再現できること、第4段階は数値や条件が変わった類題にも同じ考え方を使えることです。受験で得点につながるのは第3段階以降です。「分かった」と「解けた」を同じ扱いにしないことが、正しい勉強法の出発点です。
1問の学習は「試す→確認→閉じる→再現」で完結させる
最初から解説を開かず、まず問題文を読み、使えそうな定理・公式・変形を短くメモします。完全な答案が作れなくても構いません。どこまで自力で考えられたかを残すことで、解説を読んだときに自分の発想との差が分かります。手が止まったら、ただ長く眺め続けず、指針や解説で不足していた一手を確認します。
確認した直後が最も重要です。本を閉じ、白紙から方針と計算を再現します。再現できなければ、まだ「読んで納得した」だけです。もう一度、どの条件に注目して解法を選んだのかを言葉にし、再び閉じて解きます。この短い再現を省かないだけで、ページを進める作業が答案を作る練習へ変わります。
「今日は10ページ進んだ」ではなく、「何も見ずに解ける例題が5題増えた」のように記録します。未定着のまま進む速度より、再現できる問題を積み上げる速度の方が入試得点に直結します。











解説を読んだ直後なら分かった気がするのですが、本を閉じると最初の式が出ません。それは理解できていないということですか?











理解の入口には立っているけれど、答案として取り出す練習が足りない状態だね。読んだ直後に閉じて再現し、翌日も同じ方針を言えるか確認すると「使える解法」になるよ。
同じ解法を使う例題が並ぶ場合、代表例題で方針を学び、演習で再現できるかを確認します。似た問題を機械的に全部写すより、解法の共通点を言葉にした方が周回の目的が明確になります。
白・黄・青・赤チャートの違いと色の選び方
色選びは「有名だから青」「難しいほど安心」という基準ではなく、今の教科書理解と志望校で必要な問題水準の両方から決めます。数研出版公式では、白・黄・青・赤をそれぞれ異なる対象へ向けた参考書として案内しています。ここでは、公式が示す範囲を越えて大学群や偏差値を固定的に結びつけず、教材の役割として整理します。版や科目によって収録内容は変わるため、購入時は手元の教科書課程と科目表記も確認してください。
| 色 | 数研出版の公式な位置づけ | 選び方の目安 |
|---|---|---|
| 白チャート | もっともやさしいレベル。基本から共通テストレベルまで | 教科書の例題や基本計算で止まることが多く、解説を丁寧にたどりたい |
| 黄チャート | 教科書レベルから入試レベルまで幅広く掲載 | 教科書内容を一通り学び、標準的な入試問題の解法を固めたい |
| 青チャート | 教科書レベルから入試レベルまで最も幅広く掲載 | 難関大を見据え、数学を得点源にするため幅広い典型解法を学びたい |
| 赤チャート | 教科書レベルから実践的なハイレベル問題まで掲載 | 青相当の典型解法を自力で運用でき、最難関大向けの思考力を鍛えたい |
📚 用語解説
教材レベル:本の難しさだけでなく、説明の細かさ・例題の幅・発展問題の深さを合わせた位置づけ。難しい色ほど誰にとっても効率がよい、という意味ではありません。
今の実力に合う色は「最初の10題」で試す
候補の本を開き、既習単元から基本寄りの例題を10題ほど選びます。自力で方針を立てられる問題、指針を見れば進められる問題、解説を読んでも理解が難しい問題に分けてください。解説を読んでも式変形の理由が追えない問題が多いなら、その色を周回する前に教科書や一段やさしい教材へ戻る方が早道です。反対に、ほぼ全題が説明不要で解けるなら、より上の色か入試演習へ進む余地があります。
黄と青で迷う場合は、公式の位置づけに加え、学校で配布された教材、学習可能な期間、志望校の過去問で必要な水準を見ます。詳しい比較は黄チャートと青チャートの違い・選び方で、青を選んだ後の進め方は青チャートのレベルと挫折しない使い方でも確認できます。複数冊を同時に広げるより、主教材を1冊決めて自力正解の記録を集約しましょう。
色を途中で変える判断基準











難関大学を目指すなら、今は数学が苦手でも最初から青チャートにした方が近道ですか?











解説の前提が読めない本は、毎問で止まって周回できない。志望校は最終目標、教材は現在地に合わせよう。白や黄で土台を作ってから青へ進む方が、結果的に速いことも多いよ。
大学・学部・方式で必要な数学の水準は異なります。同じ大学でも出題範囲や記述量が違うため、色の選択は過去問の要求と学習期間を合わせて判断してください。
チャート式ノートの作り方|余白・印・解き直し欄を残す
チャート式ノートの目的は、解説を保存することではなく「次回、何を見ずに解ける必要があるか」を残すことです。必要なのは、問題番号と日付、自分の最初の答案、止まった原因、解説を閉じた後の再現答案、次回の復習日です。色ペンを増やし、解説を丸ごと清書しても、自分がどこで判断を誤ったかが残らなければ復習には使えません。
📚 用語解説
再現答案:解説を読んだ後、本を閉じて白紙から作り直した答案。答えだけでなく、方針を選んだ理由と途中式まで自力で書けるかを確認します。
見開き・1ページの基本レイアウト
| 場所 | 書く内容 | 避けたい書き方 |
|---|---|---|
| 上部 | 日付・問題番号・単元・初回の判定 | 長い見出しや装飾に時間をかける |
| 中央 | 自分の式・図・途中計算 | 最初から解説を見ながら正答だけを書く |
| 右または下の余白 | 止まった原因・次の一手・注意点を一言 | 解説全文をそのまま写す |
| 解き直し欄 | 本を閉じた再現答案と再判定 | 赤で答えを書いて終わる |
余白はページの右側でも下側でも構いません。重要なのは、計算と原因メモを混ぜないことです。「平方完成の形を作れなかった」「定義域を最後に確認し忘れた」「相似を使う補助線に気づかなかった」のように、次回の自分が行動を変えられる短い言葉を残します。「ケアレスミス」「分からなかった」だけでは修正方法が決まらないので、ミスが起きた箇所まで具体化します。
計算量が多い問題は、ルーズリーフや無地ノートを使うと差し替えや追記がしやすくなります。問題文を貼る場合も全問を複製する必要はありません。何度も間違える問題、方針を思い出せない問題、答案の書き方を改善したい問題だけを残せば、周回が進むほど復習ファイルは「自分専用の弱点集」になります。ノート一般の設計は数学ノートの取り方と間違い直しの書き方も参考にしてください。
正答を写す前に、誤答の原因を4種類に分ける
知識不足なら教科書の基本事項へ戻り、方針不足なら指針を自分の言葉で一文にします。計算ミスなら途中式の省略箇所を特定し、答案不足なら模範解答と自分の答案を行ごとに比べます。同じ「不正解」でも処方が違うため、原因分類のない丸付けでは復習課題が決まりません。











間違えた問題の解説を全部ノートに写していました。写さないと復習できない気がするのですが?











必要なのは解説の保存ではなく、自分が抜かした判断の保存だよ。全文ではなく「どの条件から何を使うべきだったか」を一言残し、その下に本を閉じた再現答案を書こう。
簡単な計算や一度で安定して解けた問題は、別紙で解いて判定だけ本や一覧表へ記録しても構いません。ノート作りが学習時間を圧迫するなら、残す問題を誤答・迷った問題に絞ってください。
1周目の進め方|例題・指針・解説・演習を1セットにする
青チャートの公式商品説明では、例題を基礎力をつける問題と応用力の定着に適した問題で構成し、「指針」で問題の重点・急所や解法の立て方を解説するとしています。さらにEXERCISESや総合演習で応用力を磨く構成が示されています。この紙面構造を生かすには、例題、指針、解説、演習を別々に消化せず、1つの解法を身につけるセットとして使うことが大切です。
📚 用語解説
指針:問題のどこに注目し、どの解法を立てるかという方針を示す部分。答えを読む前に確認すると、自分に足りなかった「最初の一手」を切り分けやすくなります。
📚 用語解説
EXERCISES:例題で学んだ考え方を使い、応用力を確認する演習部分。例題の解説を見ない状態で取り組み、解法を別の問題へ移せるかを確かめます。
1周目から全問を同じ重さで解かない
分厚い参考書で止まりやすい原因は、すでにできる基本問題も、初見で全く方針が出ない発展問題も、同じ時間をかけて完璧にしようとすることです。1周目の目的は、全範囲の現在地を知り、優先して定着させる例題を選ぶことです。自力で安定して解けた問題は印だけ付けて短く通過し、迷った問題と誤答問題に再現時間を使います。
一方、難しい問題をすぐ捨てるのも危険です。志望校で必要な範囲なら、教科書事項へ戻る、一段やさしい例題を挟む、講師や先生に質問するなど、理解の階段を作ります。「今は保留」と「入試まで不要」は別の判定です。保留問題には戻る日を記録し、単元を終えた後に再挑戦します。
1周目の記号は3つに絞る
| 記号 | 判定 | 次の行動 |
|---|---|---|
| ○ | 方針から答案まで自力で正解 | 翌日か単元末に短く再確認 |
| △ | 方針は出たが計算・答案で詰まった | 原因を直して演習へ進む |
| × | 方針が出ない、または解説も難しい | 指針・教科書へ戻り当日再現 |
記号を細かく増やしすぎると記録が目的になります。大切なのは、次回の対象を機械的に選べることです。○でも解答を偶然合わせただけなら△、計算ミスでも方針から再現できなければ×にします。判定は自尊心の評価ではなく、次に使う時間を決めるための情報です。











1周目で全部を完璧にしないと、抜けたまま次へ進むことになりませんか?











だから記号と復習日を残すんだ。1周目は地図を作り、△と×へ時間を再配分する。全問を同じ重さで抱えるより、弱点へ戻る仕組みを作る方が抜けは減るよ。
高校数学では、条件の確認・場合分け・根拠の説明が答案の一部です。偶然の数値一致や、模範解答と異なる危うい処理で得た正解は、△として解法を確認してください。
チャート式は何周する?2周目以降の復習と完了基準
必要な周回数は人によって違います。2周、3周という回数を先に目標にすると、すでにできる問題を惰性で繰り返し、苦手問題は解説を覚えた状態で通過しがちです。完了基準は回数ではなく、一定の間隔を空けても方針と答案を自力で再現でき、対応する演習や類題にも使えることです。1冊全体を同じ回数だけ回す必要はありません。○は確認回数を減らし、△と×へ周回を集中させます。
2周目は△と×を中心に「方針の即答」を確認する
2周目では、問題を見た直後に「何を使うか」「なぜその方針か」を口頭か一行で説明します。説明できなければ、前回の答案を覚えていても未定着です。方針が出たら、重要な途中式と結論まで白紙で解きます。前回と同じ場所で止まった場合は、原因メモが具体的だったかを見直し、教科書事項や一段前の例題まで戻ります。
3周目以降は問題順を崩し、単元横断で解く
同じ順番で何度も解くと、前後のページから解法を予測できます。単元末や3周目以降は、問題番号をランダムに選ぶ、別単元と混ぜる、演習問題だけを解くなど順番を崩します。これにより「この章だからこの公式」という手掛かりが消え、入試に近い選択練習になります。時間を測るのは、解法が定着してからで構いません。理解前に速度だけを追うと、雑な処理が固定されます。
| 段階 | 対象 | 確認すること | 合格した後 |
|---|---|---|---|
| 1周目 | 全体を見つつ例題中心 | 理解と初回の自力再現 | ○△×で次回対象を決める |
| 2周目 | △・×中心 | 方針を即答し白紙で完答 | ○は間隔を空ける |
| 3周目以降 | 残った△・×と演習 | 順番を崩して類題へ転用 | 過去問・次教材へ接続 |
チャート式を終えたと判断できるチェックリスト
全ての発展問題を完全に解けないと次へ進めないわけではありません。志望校の出題で優先度が低い問題は保留にし、過去問で不足が見えたら戻る運用もできます。ただし、保留の理由と戻る条件は記録してください。「難しいから飛ばした」だけでは、必要な問題まで放置する危険があります。











友達が「青チャートを5周した」と言っていて焦ります。僕も同じ回数を目指すべきですか?











回数は比較できないよ。全問を薄く5周した人と、△・×を選んで3周し類題まで解ける人では後者の方が定着している。自力再現率と過去問で判断しよう。
問題番号の横に初回・翌日・単元末の判定を並べれば、忘れ方と改善が見えます。長い学習日記より、次回対象を一目で選べる短い記録を優先してください。
1周にかかる時間の見積もり方と終わった後の参考書
1周の所要時間は、色・科目・版・対象問題・現在の正答率で大きく変わります。そのため、他人の「何時間で終えた」をそのまま計画に使わず、自分の試走データから見積もります。最初の1週間で対象例題を実際に進め、1題あたりの平均時間と1日に確保できた実学習時間を記録してください。計画は「対象問題数×1題平均時間」だけでなく、△・×の解き直し時間と予備日を加えます。
(初回に扱う問題数×平均時間)+(復習対象の見込み数×解き直し時間)を、1週間の実学習時間で割ります。最初の1週間後に実績で更新し、学校行事・模試・過去問演習の予備日も入れます。
まず1週間だけ試走し、計画を作り直す
計画初日に全冊の終了日を固定すると、正答率が想定より低かったときに破綻します。既習単元と未習単元を含む範囲で1週間試走し、例題に使った時間、当日再現に使った時間、翌日復習に使った時間を分けて記録します。そこで得た平均を基に、対象単元ごとの週数を決めます。毎週、予定と実績の差を確認し、問題数か期限のどちらかを調整します。睡眠を削って帳尻を合わせないでください。
時間が足りない場合の優先順位は、志望校の出題範囲、頻出単元、基礎となる例題、現在の弱点です。発展問題を無差別に削るのではなく、過去問と照らして対象を決めます。学校で同系統の問題集を使っているなら、重複する問題を両方で全て解く必要もありません。一方を主教材にし、もう一方は確認テストとして使うと役割が分かれます。
チャート式を終えた後は目的別に1冊へ進む
| 次の目的 | 進む教材・演習 | 戻る条件 |
|---|---|---|
| 共通テスト形式へ慣れる | 共通テスト型の実戦問題・過去問 | 知識や典型解法で止まったら該当例題へ |
| 記述式の標準問題を増やす | 入試標準問題を集めた問題集 | 方針が出ない分野を単元別に復習 |
| 志望校対策へ進む | 大学・学部別の過去問 | 頻出単元の失点原因をチャート式で補強 |
| 最難関の発展力を伸ばす | 発展問題集・大学別演習 | 典型処理の遅さや穴があれば先に修正 |
次の参考書は、チャート式より難しい本を自動的に選ぶのではなく、過去問で見えた不足を埋める役割で選びます。共通テストの時間配分が課題なら形式演習、記述の論理が課題なら答案作成、特定単元の発展問題が課題なら単元別問題集というように、目的を1つに絞ります。新しい本で典型解法が抜けていると分かったら、チャート式の該当例題へ戻る往復を前提にしてください。
過去問へ進むタイミング
チャート式の全問題が終わるまで過去問を一度も見ないのは効率的ではありません。志望校の過去問を早めに確認し、出題範囲・記述量・必要な処理速度を把握しておくと、どの例題を優先すべきかが決まります。ただし、過去問を解いた点数だけで一喜一憂せず、失点を「知識」「方針」「計算」「答案」「時間」に分類し、次週のチャート式へ戻すことが必要です。











夏休み中に1周と決めていましたが、予定より遅れています。復習を減らしてページを進めるべきですか?











復習を切ると未定着のページが増えるだけだよ。1週間の実績で対象問題を絞り、志望校で必要な単元を優先しよう。期限・範囲・1日の量を同時に固定しないことが大切だ。
似たレベルの網羅系参考書を何冊も並行すると、同じ解法を浅く繰り返しやすくなります。主教材、確認テスト、過去問の3役を分け、追加する本には明確な不足項目を割り当ててください。
チャート式は「普通の対策」では身につかない
結論から言います。チャート式を買い、授業を受け、解説を読んで丸付けをするだけの「普通の対策」では、典型解法を入試で使える状態まで身につけるのは厳しいです。チャート式の学習では、問題ごとに自力再現できるかを判定し、△と×へ時間を再配分し、翌日・単元末・過去問後に戻る必要があります。教材の情報量ではなく、この反復行動を毎日続けられるかが結果を分けます。
この記事で整理したように、同じ1周でも、解説を見ながら全問を通過する1周と、方針を即答して白紙答案を再現する1周では中身が違います。さらに、色・単元・初回正答率によって必要時間も変わるため、全員共通のページ計画では弱点へ時間を寄せられません。ここが、教材を渡すだけ、授業を提供するだけでは解決しにくい理由です。
対策の選択肢は、鬼管理専門塾が示す「従来塾の3つの限界」——①授業で情報を得ても行動は変わらない、②全員同じ指導は偏差値50に収束する、③週1指導では変化が遅い——に当てはめると整理できます。(出典:「鬼管理」とは?成績が上がらない塾・予備校の3つの限界)
選択肢① 独学・参考書のみでは①と②の限界に当たる
独学は、自分で○△×を正確に判定し、復習日と対象問題を毎週組み替えられる人には有効です。しかし、解説を読んだ直後の「分かった」を○にしやすく、予定が遅れると復習を削ってページ数を優先しがちです。知識を得ても再現行動へ変わらない①の限界が、そのまま表れます。
また、市販の標準スケジュールを全員同じように当てはめると、すでに解ける単元にも、理解が浅い単元にも同じ日数を使います。自分の誤答原因と志望校の出題へ合わせて配分を変えられなければ、②の「全員同じ指導」の状態から抜け出せません。
選択肢② 映像授業・アプリでは①の限界に当たる
映像授業や解説アプリは、理解できない式や考え方を補うには便利です。ただし、動画を見終えたことと、チャート式を閉じて白紙答案を作れたことは別です。視聴履歴が進んでも、再現答案と翌日の再テストが実行されなければ、①の「情報を得ても行動は変わらない」という限界に当たります。
特に、分からないたびに動画へ戻る習慣がつくと、問題文から自力で解法を選ぶ時間が減ります。映像は不足した一手を補う道具として使い、その後に閉じて解く課題と期限までセットにしなければ、入試で必要な取り出す力へ変わりません。
選択肢③ 集団授業の大手予備校では②の限界に当たる
集団授業では、同じ授業・同じ進度・同じ課題が中心になります。しかし、チャート式の△と×は生徒ごとに違います。ある生徒は二次関数の条件整理、別の生徒は確率の場合分け、さらに別の生徒は計算速度に課題があるため、同じ週に同じページを進めるだけでは弱点配分が合いません。
授業で良い解法を聞けても、自分専用の復習対象と翌日の課題が決まらなければ、②の限界に当たります。授業の質だけでなく、授業外でどの例題を何も見ずに再現するかまで個別化されているかを確認する必要があります。
選択肢④ 一般的な個別指導塾では③の限界に当たる
一般的な個別指導塾は、その場の質問や解説を生徒に合わせられます。ただし週1回の授業だけで、残り6日間の○△×判定、復習日、演習量、過去問からの戻りまで管理できるとは限りません。授業日に分かった問題も、次の授業まで再現しなければ忘れ、同じ質問を繰り返します。
チャート式は毎日の積み上げで定着問題を増やす教材です。週1回の確認で変化を待つ運用は、③の「週1指導では変化が遅い」という限界に当たります。授業時間の個別性だけでなく、授業がない日の実行と修正まで追われる仕組みが必要です。
独学・参考書のみ、映像授業・アプリ、集団授業の大手予備校、一般的な個別指導塾を順に検討すると、いずれもチャート式の「毎日の自力再現」「個別の弱点配分」「短い周期での修正」のどれかが欠けます。だから、教材選びから毎日の実行、確認テスト、計画修正まで一体で管理する鬼管理専門塾しかない、という結論になります。











参考書の使い方は分かりましたが、毎日判定して計画を直すところまで一人で続けられるか不安です。











そこが学習管理の役割だよ。理解の説明だけでなく、今日解く例題、再テストする問題、過去問へ進む時期まで日々の行動に落とせる仕組みを選ぼう。
鬼管理専門塾の特徴
鬼管理専門塾は、前章で残った3つの限界を、次の固定6特徴で解消します。チャート式の学習に置き換えると、「どの色を使うか」という教材選択だけでなく、今日解く例題数、再現答案、翌日の再テスト、週末の確認までを具体化する仕組みです。
教材名だけでなく、取り組む例題・復習問題・確認量を1日単位の数値で明確にします。
現在の正答状況と志望校から逆算し、生徒ごとに毎日の行動プランを設計します。
日々の進捗と毎週の確認テストで、自力再現できる状態かを継続して検証します。
厳格な選考を通過した専属講師が担当し、講師満足度アンケート1,524件も公開しています。
大学受験、学部特化、総合型選抜・推薦、英語資格、高校受験の専門コースを用意しています。
LINEでの質問対応に加え、Zoomで保護者同席もできる無料説明会と資料請求を案内しています。
❶ 1日単位で数値化した学習指示
鬼管理専門塾では、「数学を頑張る」のような曖昧な目標ではなく、今日取り組む内容を1日単位で数値化して指示します。公式ページでは、科目名だけでなく、教材・範囲・量を具体化して行動へ落とす考え方を示しています。
チャート式なら、例題を何題進めるか、前日の△・×を何題再現するか、どの演習で転用を確認するかまで明確になります。ページを開いてから迷う時間を減らし、復習を後回しにしない1日の型を作れます。
❷ 生徒ごとの個別行動プラン
生徒ごとに専属講師が行動プランを設計し、現在地から志望校までに必要な学習を逆算します。全員に同じ参考書、同じページ数、同じ期限を当てはめるのではなく、科目別の得意不得意と入試方式を踏まえて優先順位を変えます。
チャート式では、色の選択、先に固める単元、保留する発展問題、過去問へ移る時期が個別化されます。初回正答率が低い単元には復習日を増やし、安定した単元は確認だけにすることで、限られた時間を自分の失点源へ集中できます。
❸ 毎日・毎週の徹底管理と確認テスト
毎日の進捗を確認し、毎週の確認テストで定着度を検証します。計画を立てて終わりではなく、実行できたか、理解した内容を自力で取り出せるかを短い周期で確かめ、必要なら課題と計画を修正します。
チャート式の○判定も、本人の感覚だけでなく、解説なしの再現や類題の正答で確認できます。同じ問題で止まれば原因を掘り下げ、翌週の量と順番を変更するため、「何周したか」ではなく「何ができるようになったか」で学習を進められます。
❹ 採用率0.6%の専属講師とアンケート1,524件
鬼管理専門塾の公式情報では、専属講師の採用率は0.6%です。また、講師満足度アンケートは1,524件の回答を公開しています。採用後も研修を通じて指導品質を確認する厳格な講師選考を行っています。
チャート式で式変形を教えるだけでなく、生徒の答案から「知識不足か、方針不足か、答案不足か」を見分け、次の行動へ変えるには講師の分析が必要です。専属で継続して見ることで、前週と同じ誤りや計画のずれにも気づきやすくなります。
❺ 大学受験・英語資格までの専門コース
大学受験では難関大・学部特化を含む各コースに加え、総合型選抜・推薦入試、英検・TOEIC・TOEFL・IELTS・TEAPなどの英語資格、高校受験の専門コースがあります。目標に応じて必要な試験と学習計画を分けて設計します。
数学でチャート式を使う場合も、一般選抜で数学が必須なのか、共通テストのみなのか、記述式の二次試験があるのかで優先問題は変わります。コースの目標から逆算することで、網羅系参考書を終えること自体ではなく、受験方式に必要な得点へつなげられます。
❻ LINE質問・無料説明会・資料請求
学習中の疑問はLINEで質問でき、無料説明会ではZoomを利用でき、保護者の同席も可能です。公式サイトから資料請求もできるため、指導内容や受講方法を確認してから検討できます。
チャート式の解説で止まった問題を次の週まで放置せず、質問して当日の再現へ戻せることは、周回速度と定着の両方に関わります。無料説明会では、手元の教材・現在の判定・志望校を伝え、どの範囲をどの順で管理するか具体的に相談してください。
チャート式を進めるだけの学習と、鬼管理専門塾で定着まで管理する学習の違い
鬼管理専門塾の大学受験コースには1カ月返金保証制度があります。対象や適用条件の詳細は無料説明会で確認してください。実際の合格例は鬼管理専門塾の合格実績で確認できます。チャート式の色・範囲・周回計画が現在地に合っているか不安なら、手元の判定記録と志望校を用意して無料説明会で相談しましょう。
チャート式の毎日の進め方を無料説明会で具体化しませんか?











同じチャート式でも、自分の△と×に合わせて毎日の問題数を決めてもらえるのですね。











そうだね。教材を選ぶだけでなく、再現テストと計画修正まで続けて初めて入試得点へつながる。説明会では今のノートや判定表を見せると、より具体的に相談できるよ。
まとめ|チャート式は自力再現できる問題を増やして完成させる
チャート式の正しい勉強法は、分厚い本を均等に何周もすることではありません。現在地に合う色を選び、例題を自力で試し、指針と解説で不足した一手を確認し、本を閉じて白紙から答案を再現する。その後、演習や類題で同じ考え方を使えるか確かめる。この一連の流れを問題ごとに回すことです。
今日から始めるなら、まず既習単元の例題を10題選び、○△×を付けてください。次に、△と×から1題ずつ解説を閉じて再現し、止まった原因を一言でノートへ残します。最後に翌日の再テスト欄を作ります。この小さな運用ができれば、チャート式は「終わらない分厚い本」ではなく、自分の弱点が少しずつ減る学習システムになります。











まず10題で○△×を付け、解説を閉じた再現までやってみます。周回数より判定を見るのですね。











その通り。明日も解けたか、別の問題でも使えたかまで確認しよう。記録がたまれば、次に使う時間を自分の弱点へ集中できるようになるよ。
よくある質問
| 質問のテーマ | 先に確認するポイント |
|---|---|
| 何周すればよいか | 回数ではなく、間隔を空けた自力再現と類題正解で判断 |
| ノートへ書き込むか | 本体は判定、ノートは答案・原因・再現に役割分担 |
| 例題だけでよいか | 例題で学び、演習問題で転用できるか確認 |
| 色が合わない | 既習単元10題の理解度と志望校の要求から見直す |
Q. チャート式は何周すれば完成しますか?
A. 一律の回数では決まりません。例題を見て方針を説明でき、解説なしで答案を作り、間隔を空けた再テストと対応する演習問題でも正解できるかで判断します。全問を同じ回数だけ解くのではなく、○は間隔を空け、△と×へ周回を集中させてください。
Q. チャート式はノートに解くべきですか?本体への書き込みではだめですか?
A. 計算や答案はノートやルーズリーフへ書くと、次回も問題文だけを見て解き直しやすくなります。本体には日付と○△×などの判定だけを書き、ノートには自分の答案、止まった原因、解説を閉じた再現答案を残すと役割が明確です。
Q. チャート式は例題だけ解けば十分ですか?
A. 最初は例題を優先して典型解法を学びますが、例題だけでは解説やページ順の手掛かりに頼っている可能性があります。対応する演習問題や順番を崩した類題を何も見ずに解き、解法を転用できるかまで確認してください。
Q. 青チャートが難しすぎると感じたら白や黄へ変えるべきですか?
A. 既習単元から基本寄りの例題を10題ほど試し、解説を読んでも式の意味を追えない問題が多いなら、教科書や一段やさしい教材へ戻る選択が有効です。発展例題だけで止まる場合は、色を変えず対象問題を絞る方法もあります。
Q. 1周目は答えを見ながら進めてもよいですか?
A. 最初から答えを写すのは避け、まず自分で方針を考えて途中まで答案を残してください。止まったら指針や解説で不足した一手を確認し、その後は必ず本を閉じて白紙から再現します。答えを見ることより、見た後に再現しないことが問題です。
Q. 1日何題進めればよいですか?
A. 固定の題数ではなく、1週間の試走で決めます。初回演習、当日再現、翌日復習にかかった時間を分けて記録し、確保できる実学習時間から題数を設定してください。予定がずれたら復習を削るのではなく、対象問題か期限を調整します。
Q. きれいなまとめノートは作らない方がよいですか?
A. 図や条件整理が必要な問題では見やすい答案が役立ちますが、装飾や解説全文の清書に時間を使う必要はありません。次回の自分が誤答原因と最初の一手を確認でき、白紙で解き直せるノートなら十分です。
Q. チャート式を終えた後は何をすればよいですか?
A. 志望校の過去問や目的別の問題集へ進みます。共通テスト形式、記述式標準問題、大学別過去問、発展問題のどれが必要かを失点原因から選んでください。新しい問題で典型解法の穴が見えたら、チャート式の該当例題へ戻ります。
Q. チャート式と学校の問題集を併用してもよいですか?
A. 役割を分ければ併用できます。チャート式で解法を学び、学校問題集を確認テストとして使うなど、同じ問題を二重に全て解かない運用にします。対応単元と復習記録を一つに集約すると、どちらを解くか迷いにくくなります。
Q. 解説を読んでも分からない問題はどうすればよいですか?
A. 前提となる定義・公式・一段やさしい例題へ戻り、どの行から分からないかを特定します。そのうえで先生や講師へ具体的に質問し、説明を受けた後は同じ日に本を閉じて再現してください。発展問題で志望校の優先度が低い場合は、戻る日を決めて保留する方法もあります。

本記事監修者 菅澤孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映





