【英検準1級】リスニングを4つの軸で解説|3つのリスニングの攻略法なども紹介します!

始めに:【英検準1級】リスニングを4つの軸で解説

菅澤

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オニ坊

鬼管理英語塾アシスタントのオニ坊です!
本日はどのような記事になりますか?

菅澤

本日は
「英検3級を4つの軸で解説|合格ラインや合格のための5つの勉強法なども紹介します!」というテーマで記事を書いていきます。

受験生のみなさんは、かなり気になるテーマですよね。
英検に受かりたいみなさんは必ずチェック!最後までご覧ください!

【英検準1級】リスニング

菅澤

英検準1級の一次試験には、リスニング試験が含まれています。リスニング試験の概要と、2級までの試験と異なる主なポイントは次の3点です。

一次試験の最後の約30分間はリスニング

一次試験の最後の約30分間はリスニング

菅澤

1級の一次試験は合計で約120分間の試験で、そのうち最後の約30分間はリスニング問題に費やされます。前半の90分間でリーディングとライティングの筆記問題を効率的に解き終えることで、残りの時間で余裕をもってリスニングに集中できるようにしましょう。

オニ坊

リスニング試験の音声は2級までと同様に試験会場のスピーカーから一斉に流されます。音量を個別に調整することはできないため、リスニングが始まる前の音声確認の時間に、音が聞こえにくい場合は必ず手を挙げて試験監督に知らせましょう。そうすることで、リスニング中に聞き取りづらさを感じず、問題に集中することができます。

菅澤

リスニングの問題はすべて4択形式で、選択肢は問題文に印刷されています。回答はマークシート形式で行いますが、そのサンプルは事前に英検協会のウェブサイトで確認できます。

事前にサンプルを確認し、慣れておくことで本番の試験で焦ることなく回答に集中できるでしょう。

筆記問題とリスニング問題の全体的な試験構成を理解し、試験の各パートで効率よく時間を使うことが重要です。特に、リーディングとライティングを90分でしっかりと解き終えることで、リスニングに集中できる時間と心の余裕が生まれます。リスニングは4択形式であるため、問題をしっかり読み取り、最適な回答を選べるよう事前にリスニング対策も行いましょう。

音声の長さが30秒から2分と比較的長い

音声の長さが30秒から2分と比較的長い

菅澤

準1級のリスニング試験では、流れる音声の長さが30秒から2分と比較的長く、音声のボリュームは豊富です。問題は全29問あり、3つの大問で構成されています。

【大問1】12問
【大問2】12問
【大問3】5問

オニ坊

全ての大問に共通して、非常に細かい内容を問うわけではありませんが、長い音声を完璧に聞き取るのは容易ではありません。音声が長いため、集中力が途切れたり、情報を忘れてしまったりすることが多くなります。さらに、各問題の回答時間が約10秒と限られているため、記憶を遡って考える時間はほとんどありません。

したがって、準1級のリスニング試験では、音声の意図やテーマをリアルタイムで把握する力が重要となります。

菅澤

この問題に対応するためには、音声が始まる前に設問と選択肢をざっと見ておくことで、どのような情報に注意を払うべきかをあらかじめ頭に入れておくことが必要です。

例えば、登場人物の関係や会話の目的に焦点を当てると、長い音声でも迷わずに理解することができます。

オニ坊

また、事前に音声が長い教材で練習し、集中力を維持する訓練を積んでおくことが効果的です。TED Talksやニュースなどの長めの英語音声を使って練習し、重要なポイントを見つけ出すスキルを鍛えると良いでしょう。

スクリプトを読み込んだり、シャドーイングを行ったりして、特定の表現やフレーズを覚えておくことで、音声全体の流れを掴みやすくなります。

準1級のリスニング試験は、音声が長く、回答時間も限られているため、リアルタイムでの理解力が求められます。事前準備をしっかりと行い、集中力を養うことで試験当日に余裕を持って挑みましょう。音声の意図やテーマを迅速に把握するスキルを身につけることで、全29問を自信を持って解くことができるようになります。

ビジネスや社会問題など、幅広いテーマ

ビジネスや社会問題など、幅広いテーマ

菅澤

準1級のリスニング試験は、他の技能と同様にビジネスや社会問題など、幅広いテーマが取り扱われます。このレベルでは「大学中級程度」の英語力が求められ、内容も大学の講義やビジネスシーン、社会問題に関連したものが含まれています。

オニ坊

こうした内容に十分対応するためには、英語力だけでなく、扱われるテーマに関する基本的な知識や興味も必要になります。特に小学生や中学生の若い受験者にとっては、馴染みのない話題が含まれる可能性もあるため、十分な対策が必要です。

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例えば、リスニング問題で「サステナビリティ」や「労働市場」などのトピックが出題されることがあります。これらは社会問題の一環として扱われるため、あらかじめ背景知識を持っていると内容の理解がスムーズです。

知識不足のまま試験に挑むと、専門用語や複雑な表現に戸惑ってしまう可能性が高くなります。

オニ坊

こうした問題に対処するためには、日常的に時事問題に関する情報収集をする習慣を持つことが有効です。例えば、ニュース記事やポッドキャスト、TED Talksなどで最新の社会問題やビジネスのトレンドを把握し、それらのトピックに触れることでリスニング試験に備えることができます。

過去問や参考書での学習に加え、時事問題に触れることで実践的なスキルを養いましょう。

準1級のリスニング試験では、ビジネスや社会問題などのテーマに対する興味と基礎知識が求められます。過去問や参考書を使った対策に加え、日頃からニュースや社会問題に関するトピックをチェックする習慣をつけることで、試験本番でも自信を持って挑むことができるでしょう。

【英検準1級】リスニングの試験の内容

菅澤

英検準1級のリスニング試験は、3つの異なる形式の大問で構成され、受験者のリスニング能力を多角的に評価します。それぞれの大問の特徴と、合計29問からなる設問の内訳について説明します。

オニ坊

英検準1級のリスニング問題は3つの大問で構成され、合計29問が出題されます。各大問の形式に慣れ、リスニング力と情報収集力を強化することで、確実な解答力を身につけられるでしょう。過去問を使った演習や日常的な英語リスニングの習慣を通じて、万全の対策を行いましょう。

【英検準1級】大問1は「会話の内容一致選択」

【英検準1級】大問1は「会話の内容一致選択」

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準1級のリスニング試験の大問1は「会話の内容一致選択」で構成されています。このセクションの特徴は、スピーカー同士の会話が多く、対話の流れに柔軟性があることです。

例えば、2級リスニングの大問1では、各スピーカーが必ず2回ずつ、合計4回発言するという一定のパターンがあり、全ての問題がこのパターンに従うため、対策が立てやすいものでした。

オニ坊

しかし、準1級のリスニング大問1では、ある問題で男性が4回、女性が3回、合計7回の発言がありました。さらに、発言の回数は問題ごとに異なり、4回、5回、あるいは今回のように7回と固定されていません。このように、発言の回数が流動的であるため、次のような問題に直面する可能性があります。

  • 会話が長くなり、内容を覚えておくのが難しい
  • 会話が終わりそうに見えて油断してしまい、最後までしっかりと聞き取れない
菅澤

そのため、準1級リスニング大問1では、会話が思った以上に長く続くことを想定し、気を緩めずにリスニングを続ける必要があります。これらの問題が12問続くのが、英検準1級リスニングの大問1です。

問題全体を把握する:
リスニングが始まる前に、設問と選択肢に目を通しておきます。これにより、どのような情報に注目すべきかを事前に把握し、会話の中から効率的に答えを見つけることができます。

全体の流れを掴む:
スピーカーが複数回発言する場合でも、焦らずに全体の流れを掴むことが重要です。発言者の立場や目的を理解することで、会話全体を見失わずに聞くことができます。

集中力を維持する:
会話が長くなると、集中力が途切れがちです。会話が終わるまで油断せずに集中し、スピーカーの最後の発言までしっかりと聞き取ることが大切です。

準1級リスニング大問1はパターンが固定されていないため、フレキシブルなリスニング力が求められます。これらの対策を活用し、過去問や模擬試験で練習を重ねることで、確実にリスニング力を向上させましょう。

【英検準1級】大問2は「文の内容一致選択」

【英検準1級】大問2は「文の内容一致選択」

菅澤

英検準1級リスニングの大問2は「文の内容一致選択」です。大問1とは異なり、ここではスピーカー1人によるナレーション形式が採用されています。音声の流れは以下の通りです。

  1. ナレーション
  2. ナレーションの内容に関する質問(2問)
オニ坊

2級のリスニングでも同様の「文の内容一致選択問題」がありますが、準1級の大問2では1つのナレーションに対して2つの設問が出題される点が大きな特徴です。そのため、どのような質問が出されるか予測できない状況で、ナレーション全体の内容をしっかりと記憶しておく必要があります。

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しかし、これが非常に難易度の高い課題となります。英語音声自体は聞き取れても、記憶の保持が難しく、設問に答える際に「あれ?どんな内容だったか思い出せない…」という状況に陥りやすいのです。

2級のリスニングに比べ、かなりの練習が必要とされるでしょう。

準1級リスニングの大問2は「文の内容一致選択」で、ナレーション全体の内容を記憶しながら2つの設問に答える必要があります。しっかりとした予測と要点整理、メモや反復練習を組み合わせてこの難易度の高いセクションを攻略しましょう。

【英検準1級】大問3は「Real-Life形式の内容一致選択」

【英検準1級】大問3は「Real-Life形式の内容一致選択」

菅澤

英検準1級リスニングの大問3は、「Real-Life形式の内容一致選択」というセクションで構成されています。この形式の問題は2級リスニングにはなく、準1級で初めて登場するものです。

そのため、問題傾向を理解し、演習を積んでしっかりと慣れておくことが重要です。

オニ坊

大問3は以下の手順で解答します。

  1. 問題用紙に書かれた「Situation」と「Question」を10秒間読む
  2. スピーカー1人による説明音声を聞く
  3. 最も適切な選択肢を選び、マークシートを塗る
菅澤

大問1や大問2との大きな違いは、音声を聞く前に問題用紙に書かれた「Situation」と「Question」を読む時間が10秒間与えられていることです。

この大問3を攻略するためのポイントは、音声が流れる前の10秒間でしっかりと条件を把握しておくことです。この時間を使って「Situation」と「Question」を読むことで、何に注意を払って音声を聞くべきかを事前に頭に入れておきます。そして、音声を聞きながら選択肢を順に除外していきます。

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大問2に比べると音声自体も短く、1つの音声に対して質問が1つだけなので、音声が流れる前の10秒間を有効活用し、聞くべきポイントを意識すれば、問題の難易度はそれほど高くありません。

準1級のリスニング大問3は、音声を聞く前の10秒間で条件をしっかり把握し、冷静に選択肢を絞り込んでいけば、安定して得点できるでしょう。

菅澤

ここまでで、英検準1級リスニングの問題形式が理解できたかと思います。次に、どのように対策すれば高得点を取れるのか、そのポイントについてお伝えします。

【英検準1級】リスニングの目標スコア

英検の合格基準点は明確に把握できない

菅澤

英検2級までに合格してきた方はご存知かもしれませんが、現在の英検では「CSEスコア」と呼ばれる採点方式が導入されています。

CSEスコアでは、リーディングやリスニングといった各技能のスコアが均等に配分されており、準1級では各技能ごとの満点が750点に設定されています。

オニ坊

英検協会の発表によると、2級一次試験の合格基準スコアは1792点(満点スコアの79%)です(出典:英検CSEスコアでの合否判定方法について | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会)。

このスコアを基準にすると、準1級の一次試験でも満点の79%程度が合格の目安となると考えられます。

菅澤

しかし、準1級の問題数はリーディングが41問、ライティングが1問、リスニングが29問と不均一であり、各問題の配点も公表されていません。そのため、実際の合格基準点を正確に把握することは難しいのが現状です。

どのように対策すれば合格ラインに達することができる?

菅澤

まず、各技能のバランスを取ることが重要です。CSEスコアは各技能のスコアが均等に扱われるため、リーディングやリスニングに偏らず、全ての技能で一定の得点を確保することが求められます。

例えば、リスニングで高得点を取るためには、過去問を活用して試験形式に慣れ、音声を聞き取るスキルを鍛えることが大切です。

オニ坊

具体的な対策としては、リーディングとリスニングに関して過去問を繰り返し解くことが効果的です。特にリスニングでは、音声を聞く前に設問や選択肢を確認し、重要な情報に注意を向けることで効率よく正答を見つけることができます。

また、ライティングについては模範解答を参考に、自分の意見を論理的に述べる練習を重ねることが重要です。

英検準1級の合格基準点は正確にはわからないものの、CSEスコアの採点方法を理解し、全ての技能でバランスよく得点することが求められます。各技能に対応する過去問や模擬試験を使い、実践的な対策を積み重ねることで、確実に高得点を狙うことができるでしょう。

英検準1級のリスニングは、正答率83%以上が理想的

菅澤

英検準1級のリスニング試験では、正答率83%以上を目指すことが理想的です。なぜなら、CSEスコアの採点方式では各技能が均等に評価されるため、リスニングでの高得点が全体のスコア向上に大きく貢献するからです。

オニ坊

リスニングの大問1から大問3までを通して、全29問が出題されます。合格基準点が明確に示されていないため、試験全体で確実に高得点を取るには、リスニングでできるだけ多くの問題に正解することが重要です。

リスニングの正答率83%以上を目指すことは、英検準1級全体で高得点を狙うために非常に重要です。過去問や模擬試験を活用しながら実践的なスキルを磨き、日常的な英語音声の習慣化で総合的なリスニング力を向上させることで、試験本番でも自信を持って高得点を狙えるでしょう。

【英検準1級】リスニングの3つの攻略法

【英検準1級】リスニングの攻略法①
リスニングの選択肢先読みで高得点を狙う

リスニングの選択肢先読みで高得点を狙う

菅澤

英検準1級のリスニング試験で高得点を目指すためには、選択肢の先読みが鍵になります。まず、筆記試験(リーディング・ライティング)が終わると自動的にリスニング試験に移行しますが、問題冊子は1冊にまとまっているため、リスニングの選択肢を筆記試験の間に先読みできるのです。

オニ坊

つまり、筆記試験を早めに終わらせて、余った時間でリスニングの選択肢に目を通しておくことで、リスニング開始時に心の準備ができます。全ての大問に共通するこのポイントは、各セクションで活用できます。

菅澤

選択肢の先読みを実践するためには、まず筆記試験で効率的に時間を使うことが重要です。リーディングやライティングで迅速に解答を終わらせ、リスニングに備えるための時間を確保しましょう。

大問1・2の先読みのコツ:本文と質問の内容を予想する

本文と質問の内容を予想する

菅澤

英検準1級リスニングの大問1と大問2で高得点を狙うためには、選択肢の先読みが重要です。そのポイントは、「本文と質問の内容を予想する」ことにあります。

選択肢を先に読んでおくことで、音声が流れる前に質問の内容とその回答のヒントを想像できます。

オニ坊

例えば、大問1「会話の内容一致選択」では、先に選択肢に目を通しておくことで、登場人物の立場や目的、会話の流れが予想できます。

もし選択肢に「新しいプロジェクト」「プレゼンテーション」「予算」が含まれている場合、会話の内容が仕事に関連している可能性が高いと予測できます。これにより、会話全体の流れを把握しながら、重要な情報を効率よく聞き取ることができます。

菅澤

大問2「文の内容一致選択」では、2つの質問の選択肢を読むことで、本文全体の内容が予想できます。

たとえば、選択肢に「環境問題」「再生可能エネルギー」「政府の政策」といったキーワードが含まれていれば、ナレーションが環境に関連したトピックであることがわかります。これにより、ナレーション全体の要点を絞り込んで聞くことができ、正確な回答につながります。

オニ坊

具体的な対策としては、まず筆記試験を効率よく終わらせ、リスニング試験の前に選択肢にざっと目を通しておくことが重要です。

特に、大問1と大問2の先読みは、本文と質問の内容を予測することで、リスニングの焦点を明確にし、スムーズに正解を選ぶために役立ちます。

大問1・2の先読みのポイントは、「本文と質問の内容を予想する」ことにあります。選択肢から情報を得ることで、リスニング全体の流れを把握しながら聞くべき情報に集中できるため、正確な回答につながります。先読みのスキルを身につけることで、英検準1級のリスニング試験で高得点を狙いましょう。

大問3の先読みのコツ:条件を確認し、下線を引いておく

条件を確認し、下線を引いておく

菅澤

英検準1級リスニングの大問3で高得点を取るためには、選択肢の先読みが重要です。特に「条件を確認し、下線を引いておく」ことが大切です。

大問3では必ず条件に合わない選択肢が含まれているため、事前に条件を把握することで聞くべきポイントが明確になります。

オニ坊

実際に先読みをする際は、選択肢の中でポイントとなる条件に下線を引いておくと良いでしょう。

例えば、「適切なプレゼンテーション内容」「候補者の適格性」など、問題文に記載されている条件を確認し、その重要な部分に下線を引くことで、音声を聞くときに自然と注意を向けられます。こうすることで、問題用紙を見ればすぐに意識すべき条件を思い出し、効果的に聞くことができます。

菅澤

一方で、固有名詞の先読みはそこまで重要ではないため、選択肢の詳細な内容を確認することは後回しにしましょう。

まずは「Situation」と「Question」に記載された条件に注目し、そこから音声を聞く上でのポイントを絞り込むことが大切です。

オニ坊

例えば、「プレゼンテーションの目的は何か?」という質問であれば、「目的」という条件に下線を引いておくと、音声の中でそれに関連する部分に集中できます。

その他の例として、「この提案の問題点は何か?」という質問であれば、「問題点」という条件を意識することで、音声を聞きながら正解を見つけやすくなります。

リスニングの大問3は音声が短く1問ごとの設問であるため、しっかりと条件を把握し、集中して聞くことで正答率を上げられます。先読みで重要な条件に下線を引き、聞くべきポイントを明確にすることで、高得点を狙いましょう。

【英検準1級】リスニングの攻略法②
和訳するのではなく、内容をイメージする

和訳するのではなく、内容をイメージする

菅澤

リスニング試験中に、頭の中で何を考えているでしょうか?準1級リスニングの音声は一度しか流れず、内容も長く、スピードも速いです。

そのため、リスニング力を向上させるためには「和訳するのではなく、内容をイメージする」ことが重要です。全ての大問に共通するこのポイントを押さえておくと、高得点を狙いやすくなります。

オニ坊

英語を聞きながら和訳しようとすると、音声を一度頭の中で日本語に翻訳し、その後で内容を理解するプロセスが発生します。この方法では、どうしても時間がかかり、音声についていけずに点数を落としてしまうことがあります。

菅澤

一方で、直接内容をイメージすることで、英語を理解するスピードが大幅に向上します。

例えば、「日本一怖いお化け屋敷」と日本語で聞いたときに、すぐに頭の中でイメージが浮かぶように、英語の音声を聞いた際にも瞬時にイメージが浮かぶことが理想です。これは英語を直接イメージとして捉えることで、日本語を介さずに内容を素早く理解できるようになるプロセスです。

オニ坊

具体的な例として、「A new environmental policy aims to reduce carbon emissions by 30% over the next decade」という英文が流れたとします。

この場合、「新しい環境政策が次の10年で炭素排出量を30%削減することを目指す」と和訳しようとするのではなく、「新しい環境政策」「炭素排出量」「30%削減」「10年」というキーワードを前から順番にイメージし、内容を頭の中で素早く組み立てます。こうすることで、英語をそのまま理解し、音声についていくことができます。

菅澤

ただし、和訳中心の英語学習をしてきた方は、簡単に英語を直接イメージするようにはなりません。しかし、意識的に練習を続けることで、日本語を介さずに英語を英語のまま理解できるようになります。

英語の音声を聞きながら、内容をイメージし、そのまま理解することを心がけましょう。

リスニングの学習において、「和訳をせずに内容を直接イメージして意味を掴む」ことを意識的に実践することで、リスニング力が確実に向上します。英語を直接イメージできるように、日々の練習に取り組みましょう。

【英検準1級】リスニングの攻略法③
消去法で選択肢を消しながら音声を聞く

消去法で選択肢を消しながら音声を聞く

菅澤

英検準1級リスニングの大問3で高得点を取るためのポイントは、条件を頭に入れて消去法で選択肢を消しながら音声を聞くことです。

まず、音声が始まる前の10秒間で「Situation」と「Question」に記載された条件を頭にしっかり刷り込みましょう。

次に、音声が流れる際に選択肢を効率的に除外していくための方法を以下に示します。

  1. 選択肢が聞こえたら、鉛筆を当てる
    選択肢に関係する内容が聞こえたら、その番号の左下隅に鉛筆を軽く当てます。これで、どの選択肢がどの内容に関連しているかがわかります。
  2. 条件に合わない内容が聞こえたら斜線を引く
    音声の内容が条件に合わないと判断した場合、その選択肢の番号に斜線を引きます。これで、その選択肢を確実に除外できます。条件に合わない内容が聞こえなかった場合は、そのままにしておきます。
  3. 次の選択肢に鉛筆を当てる
    次の選択肢が音声で示唆されたら、再度その番号の左下隅に鉛筆を当てます。条件に合わない内容が聞こえた場合は、同様に斜線を引いて消去します。
菅澤

このプロセスを繰り返すことで、正解でない選択肢を次々と除外していくことができます。

ただし、選択肢ばかりに集中しすぎると音声自体を聞き逃してしまうリスクがあるため、選択肢に集中しすぎないように注意が必要です。音声全体の流れを把握しながら、条件に合わない選択肢を排除していくことが重要です。

オニ坊

例えば、「Situation」に「ビジネスプレゼンテーション」と記載されている場合、音声の内容がビジネスプレゼンテーションに関するものであるかどうかを確認しながら聞くと、自然と選択肢を絞り込むことができます。

選択肢の中に「プレゼンテーションの目的」「ターゲット市場」「提案内容」などが含まれている場合、それぞれの条件に合わない内容が示された瞬間に斜線を引いて除外します。

英検準1級リスニングの大問3で高得点を狙うためには、条件を頭に入れ、消去法で選択肢を確実に排除することが鍵です。音声が始まる前の10秒間を有効に使い、選択肢を絞り込んでいくことで、正確な答えを導き出しましょう。

リスニングで失敗を引きずらないことの重要性

菅澤

リスニング全体を通じて最も重要なポイントの一つは、「諦めが肝心」ということです。

英検準1級受験者の中で、リスニング音声を100%完璧に聞き取れる人はほとんどいません。もしそうなら、その人は準1級ではなく1級を受けるべきでしょう。つまり、音声を聞き取れない部分があっても、それは当たり前のことです。その時に焦らず冷静に次の問題に移ることが大切です。

オニ坊

最も避けるべきなのは、正解がわからない問題で粘りすぎて、次の問題も間違えてしまうことです。

たとえ正解がわからなくても、音声が次の問題に進む直前には適当に解答し、次の問題に集中することが重要です。遅くとも「No.○」と次の問題番号がアナウンスされたら、選択肢を適当に選んでマークシートを塗り、すぐに次の問題に集中しましょう。たとえ今の問題を間違えたとしても、気持ちを切り替えて次の問題に集中する方が全体の正答率は高くなります。

菅澤

だからこそ、粘りすぎないことが重要です。次の問題の音声が聞こえたら、さっさと答えを選び、次の問題に集中するようにしましょう。

失敗を引きずらず、気持ちを切り替えて次の問題に集中することで、リスニング全体の得点を向上させることができます。
このことを忘れずに、リスニング試験に挑んでください。

最後に:英検に合格するには?

英検に合格するには?
菅澤

ここまで英検準1級リスニングの攻略法について見てきましたが…。

オニ坊

1人で勉強するのが苦手、何から始めたら良いかわからないという受験生もいますよね。英検に合格するために、それ相応の対策が必要です。

菅澤

そんな英検に合格するためには?
と考える受験生のために現在、鬼管理英語塾という塾を運営中。
もし少しでも「英検に合格したい」と考える受験生は共に英検合格を目指しましょう。

「受かりたいという気持ち」が少しでもあるなら
アナタの合格を鬼管理英語塾が応援します。

本記事監修者 菅澤 孝平

シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。
大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。

出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映

この記事を書いた人

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