【必見】学習院大学専門塾/予備校が解説する学習院大学文学部「日本史」の入試傾向と対策

菅澤孝平

学習院大学専門塾/予備校GAKU-PASSの代表菅澤です。

このページでは、学習院大学文学部の日本史入試問題の傾向や特徴を解説しております。

学習院大学に合格するには学部別の対策と同時に、科目別の対策も必要になってきます。

学習院大学文学部に合格したい方は「日本史」の特徴や傾向を理解したうえで勉強に励みましょう。

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学習院大学文学部とは

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学習院大学文学部についての情報は別途コチラに記載しております。

学習院大学文学部を知りたい方はコチラより閲覧してください。

学習院大学文学部「日本史」の前提情報

試験時間60分
大問数5題(各20点)
解答形式マークシート式・記述式併用型
2021、2022年度:60点・40点
~2020年度:40点・60点
頻出単元テーマ史・論述問題
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学習院大学文学部日本史の試験時間は60分、問題は5題出題されます。

 

2020年度までは、マークシート式が2題で40点分、記述式が3題で60点分でした。

しかし、2021年度と2022年度ではマークシートが3題で60点分、記述式が40点分へと変更されました。

 

2021年度から出題形式と配点が変更されたのは

センター試験が共通テストに変更されたことが影響していると考えられます。

したがって、2023年度以降の試験でも同様の形式・配点で出題される可能性があります。

 

出題範囲は、原始・古代・中世・近世・近現代とほぼ全時代で、幅広いです。

そして史料問題の出題はほぼありません。

仮に出題されても、リード文の中に引用されている程度なので、特別な対策は必要ありません。

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そして、出題される問題の大半が標準的なものです。

したがって、教科書を基本とした学習をしていきましょう。

 

しかしながら、太字部分などの重要語句を暗記するだけでいいわけではありません。

語句や用語だけの知識では、問題を解くことが難しいからです。

 

重要なのは、教科書を体系的に理解し、歴史を流れでつかむことです。

まず太字部分の用語などを確認した後、脚注や図表、年表、写真などに目を通すことで、その周辺から知識を徐々に広げていき、事件や出来事などの因果関係を掴んでいくとよいでしょう。

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また、時々日本史を得意とする受験生ですら正答することができない難問に直面し失点しても、難問での失点は許容範囲であると考えるようにしましょう。

出題者も正答されることを想定していません。

難問での失点を防ごうとして、広い幅で知識を得ようとしてはいけません。

それらが出題される頻度は低いうえに、既存の知識が疎かになってしまうからです。

 

先ほど述べた通り、設問自体は教科書レベルなのですから、

基礎・標準的な問題を取りこぼすことのない得点力をつける方が、効率良く成績は上昇しますし、安定しやすいです。

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学習院の他学部と異なり、文学部の日本史に特徴的なのは

例年、論述問題が出題される点です。

 

論述問題は大問の一つとして出題されるので、100点の内20点という高い配点がされています。

したがって、合格にはこの論述問題でどの程度点数を稼ぐことができるかが重要となります。

 

具体的な特徴については「傾向」で、対策については「攻略法」で説明するので、よく確認してください。

学習院大学文学部「日本史」の傾向

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それでは、学習院大学文学部「日本史」の特徴・傾向を見ておきましょう。

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この記事では学習院大学文学部の日本史について記述しますが、

他の大学の日本史について対策したい方はコチラの記事もご確認ください。

 

■傾向

■対策

 

など、すべてを記載しています。

少しでも合格の可能性を上げたい方は、最後まで閲覧してください。

 

他大学の日本史対策をしたい方はコチラもご確認ください。

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学習院大学文系他学部の記事はコチラにまとめておきます。
他の学部対策も知りたい方はコチラもご覧ください。

■学習院大学法学部の「日本史」を詳しく知りしたい方はコチラ
■学習院大学経済学部の「日本史」を詳しく知りしたい方はコチラ
■学習院大学国際社会学部の「日本史」を詳しく知りたい方はコチラ

菅澤孝平

学習院大学文学部の日本史には大きく分けて4つの問題が存在します。
 

■選択式問題
■記述式問題①(空欄補充型)

■記述式問題②(設問型)

■論述問題

 

以上の問題傾向を順番に確認していきましょう。

■選択式問題

例:

「選択式問題」とは、リード文の空欄を補うのに最適な選択肢を選ぶ問題のことです。

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最初の問題傾向は選択式問題です。これはマークシート式で解答します。

多大学他学部でも頻出する基本的な出題形式です。

 

学習院大学文学部の日本史では、

2021年度と2022年度では3題出題され、60点が配点されるように変更されています。

 

そして、選択式問題で問われるのはやはり基礎・標準的なレベルの知識が多いですので、確実に得点したいところです。

 

では、対策と解き方について順番に確認していきましょう。

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まずは、対策についてです。以下の2点をしっかりと行なえば大丈夫です。

 

(1)教科書を読み込む

 

解く際には、リード文を読んで、前後の文章との因果関係に矛盾がないようにします。したがって、正しく歴史の流れを掴んでいる必要があるのです。

歴史の流れをつかむのには、教科書の使用が最適ですね。

 

また、教科書では標準的なレベルの知識が扱われているという点も、効果的である理由の一つです。

 

(2)一問一答形式の参考書を書いて解く

 

学習院大学文学部日本史の選択式問題では、語句や用語を選択するので、一問一答形式の参考書を使用するのは非常に効果的です。

 

また、「書いて解く」としたのは、記述式問題を意識しているからです。

この点については、「記述式問題①(空欄補充型)」にて詳しく述べます。

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次に、解き方についてです。

 

多少述べたように、空欄前後のリード文を読んで、矛盾のないものを選択します。

リード文の単語一つ一つが解答のヒントになるので、注意深く読むことに注力しましょう。

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また、この選択式問題は、学習院大学の他学部、特に法学部や経済学部、国際社会学部の日本史でも数多く出題されています。

 

扱われるテーマ自体にある程度の傾向はみられますが、テーマ別で出題されているという点も同様です。

したがって、他学部の日本史の過去問を解いてみるのも対策として有効でしょう。

 

その際には、以下の他学部の日本史の記事も参照してください。

■学習院大学法学部の「日本史」を詳しく知りしたい方はコチラ

■学習院大学経済学部の「日本史」を詳しく知りしたい方はコチラ

■学習院大学国際社会学部の「日本史」を詳しく知りたい方はコチラ

■記述式問題①(空欄補充型)

例:

「記述式問題①(空欄補充型)」とは、リード文の空欄を補うのに最適な語句などを記述する問題のことです。

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次の問題傾向は空欄補充型の記述式問題です。

 

問われる知識と形式自体は、前述の「選択式問題」と同様ですので、そちらを参照してください。

多少違う点は、設問部分でヒントが加えられる場合があるという事です。

 

こちらでは、一問一答形式の参考書を、書いて解く理由を2点述べます。

 

1つ目の理由は、単純に実際の試験で記述しなければならないからです。

 

日本史では難しい単語や漢字も多く、いざ記述しようとするとわからなくなることもあります。(騎射三物のひとつ「やぶさめ」など…)

漢字がわからずに失点するのは非常にもったいないですね。それを防ぐためにも、手で書いて覚えていきましょう。

 

2つ目の理由は、手で書くことが知識の定着に効果的だからです。

 

手を動かすことで脳が良く刺激され、それが知識として定着しやすいと言われています。

日常的に指先を動かす人は認知症になりにくいと言われていることが、このことを裏付けていますね。

■記述式問題②(設問型)

例:

「記述式問題②(設問型)」とは、リード文の下線部分に関する設問を記述して解答する問題のことです。

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続いての問題傾向は、設問型の記述式問題です。

 

基本的な対策は「選択式問題」「記述式問題①」と同様で、

教科書と一問一答形式の参考書を使用してください。

 

解き方が2つと多少異なるので説明します。

 

実際に解く際には、リード文は読まず、まず設問をよく確認しましょう。

知識が十分であれば、それだけで解くことができる場合があります。

むしろ設問だけで解くことができるのなら、時間を考慮してどんどん次に進んだ方が良いでしょう。それも技術の一つです。

 

リード文を読むのは、以下のような場合に限定しても良い位です。

・設問だけではわからない場合

・候補がいくつかある場合

・復習する時間がある場合

■論述問題

例:

「論述問題」とは、与えられたテーマについて論述する問題のことです。

菅澤孝平

学習院大学文学部の日本史に最も特徴的なのが、

この論述問題が出題されるという点です。

 

そして学習院大学文学部に合格するためには、この論述問題の対策が必須です。

 

・学習院大学文学部日本史の問題は全体的に標準的なレベルであること。

論述問題は大問の一つとして出題され、配点も20点と非常に高いこと。

 

以上の2点がその理由です。 

つまり、論述以外の4題(80点)で大きな差がつかないことを考慮すると、

実質的にこの論述問題の出来で合否が大きく分かれるのです。

 

問題の特徴について確認しましょう。

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学習院大学文学部の論述問題は、以下の2点が大きな特徴です。

 

(1)「7行」で出題されること

 

明確な字数の制限があるのではなく、「7行」という枠で出題されることが大きな特徴で、実質的な文字数は200~250字程度です。

 

(2)内容説明型であること

 

内容説明型とは、簡潔に言えば「いつ、どこで、誰が、なぜ、どのように、なにをしたか」を説明することです。

解答を作成する際には、必ずこの6点を盛り込むことを意識しましょう。

 

そして、内容説明型の論述を行う際には、情報の取捨選択が重要となります。

確かに厳密な字数指定はありませんが、不可欠な要素と省略できる要素について検討しながらまとめるようにしましょう。

 

例えば「遣明船は幕府だけでなく大名や寺社も派遣したことなどの要素は、

日明の歴史的関係において重要な「日明貿易」に直接的に関係することではなく、「7行」の中に優先して盛り込むことではないと判断するべきです。

 

それよりも、1401年に祖阿や肥富が派遣されたことは、日明間の国交樹立に関係する重要な要素ですので、ただ「使者を派遣して」とするよりも具体的な人名を示した方が良いと判断できるようになりましょう。

 

この判断では、それが基本的な事項かどうかが重要ですので、

教科書に何が記載されているかについても念頭に置いてまとめるようにしましょう。

学習院大学文学部「日本史」の攻略法

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続いて、学習院大学文学部の日本史攻略法を記します。

攻略は以下の3つです。

 

❶正確なインプット・正確なアウトプット

❷テーマ別問題の対策

❸論述問題の対策

 

ここに該当してない場合、合格は厳しいです。

しかし、これらに該当している場合は合格の可能性が高いと言っていいでしょう。

 

該当していない場合は、すぐに確認して実行に移ってください。

❶正確なインプット・正確なアウトプット

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学習院大学文学部日本史攻略法1つ目、「正確なインプット・正確なアウトプット」です。

 

以下の順番で説明します。

・インプットとアウトプットの定義

・正確なインプットと正確なアウトプット

・アウトプットを行う理想的なタイミング

・インプットとアウトプットを行う比率

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まず、インプットとアウトプットの定義を確認します。

 

インプットとは、日本語で「入力」を意味し、

新しい情報やスキルを身に付けることです。

勉強においては、教科書や参考書を使用することや、授業を受けることを指します。

 

アウトプットとは、日本語で「出力」を意味し、

身に付けた情報や動作を活かすことです。

勉強においては、問題を解くことなどを指します。

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次に正確なインプットと正確なアウトプットについて説明します。

 

正確なインプットとは

「新しい情報を正しく理解して、それを知識として定着させること」です。

ただ教科書や参考書を眺めることや、先生の話を聞き流すことは、正確なインプットとは言えません。

 

正確なアウトプットとは

「インプットによって得た理解が正しいか、知識は定着しているかをテストすること」です。

目的もなく漠然と問題を解いてはいけないという事です。

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そして、次に理想的なアウトプットのタイミングを説明します。

アウトプットのタイミングとは、学習した後に該当範囲の練習問題をいつ解くのかということですね。

 

理想的なタイミングは以下の2つです。順番に確認していきます。

 

(1)インプットの直後

 

インプットの直後に該当範囲の問題に正答することができないのであれば、理解が不足している、または誤っているということを意味します。

 

理解を正しく、十分にしなければ、それが知識として定着することもありません。

必ずインプットし直してください。

 

(2)忘れそうなタイミング

 

ものごとを思い出そうとする瞬間に、脳はそれを重要な記憶だと認識すると言われています。

これを利用することで、効率よく知識を定着させることができるのです。

 

逆に、あまり時間を置かずに実行してしまうと、

思い出すのに苦労しないので、知識の定着においては非効率的なのです。

 

具体的なタイミングは以下です。

(1)学習した日の夜に

(2)その約1週間後

(3)その約1か月後

 

このタイミングでアウトプットと復習することで、

記憶の定着率は常に100%を維持することができると言われています。

 

これは「エビングハウスの忘却曲線」を基にして算出されたものです。

(3)以降のタイミングについては、「エビングハウスの忘却曲線」を参考にしてください。

 

これを実践することで、効率の良い学習を行っていきましょう。

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最後に、インプットとアウトプットを行う比率について説明します。

 

結論から言って、

理想的なインプットとアウトプットの比率は

「2:8」~「3:7」程度です。

 

インプットが2・3ですよ。

このような比率である論理を説明します。

 

まず、受験勉強、特に日本史のような暗記科目において、

最も効率の良い学習方法とは、不足部分を次々に補充していくことです。

 

そして、不足部分を補充するのがインプット、

その不足部分を洗い出すのがアウトプットという事です。

 

不足部分の洗い出しとその補充を意識すると、以下の学習サイクルになります。

 

「範囲全体をインプット」

→「範囲全体をアウトプット」

 →「不足部分のみをインプット(復習)」

  →「範囲全体をアウトプット」

   →「不足部分のみをインプット(復習)」

    →…

 

これを実践すれば、自然と理想的な比率に近づいていくはずです。

❷テーマ別問題の対策

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学習院大学文学部日本史攻略法2つ目、「テーマ別問題の対策」です。

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文学部だけでなく、学習院大学の日本史ではテーマ別で問題が出題されることが多いです。

 

受験生は、普段原始から近現代という広い範囲を学習しています。

その中でいきなりテーマ史が出題されると、知識と知識を上手く結びつけることができず、実力を発揮できないことがあります。

 

そのように、いままでの学習を無駄にしないために、テーマ別に知識を知識を整理しておく必要があるのです。

 

まずは、政治史や経済史、文化史、対外関係史などの基本的なテーマを重点的に学習していきましょう。効率良く成績を向上させ、安定させることができるからです。

 

時間に余裕がある場合や、受験する学部に応じて、それらを細分化したテーマも学習するとよいでしょう。

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具体的な対策としては、テーマ別の問題集を使用することです。

学習院大学文学部の日本史では記述式問題が出題されるので、穴埋め式や、記述式のものが理想的です。

 

当然、この場合も一度解くだけで終わってはいけません。

理解を深めるために行っているのですから、何度も繰り返し使用するべきです。

 

仮に入試までの時間に余裕があるのであれば、

教科書や参考書を読んで、手を動かしてノートにまとめるのもおすすめです。

考えながらまとめることで、歴史の要点を掴みやすくなるからです。

❸論述問題の対策

菅澤孝平

学習院大学文学部日本史攻略法3つ目、「論述問題の対策」です。

菅澤孝平

学習院大学文学部日本史は、全体的に問題のレベルが標準的であること、そして論述問題が100点の内20点を占めることから、

合格には、論述問題でどれだけ得点できるかが重要となってきます。

 

以上は「前提情報」や「傾向」でも述べた通りです。

この項目では、論述問題で点数を稼ぐためにするべき対策などについて記述していきます。

菅澤孝平

まず、論述問題は単純な重要語句の暗記だけでは対策することができません。

普段から歴史について考え、体系的に理解し、歴史を流れとしてつかむことが重要です。

 

したがって、教科書を読み込みましょう

また、教科書の読み込みは論述の際の「情報の取捨選択」にも役立ちます。

 

そして、過去問をはじめとした論述問題を実際に解いてみましょう。

ただ、書くだけでは論述問題における得点力を養うことはできません。

 

回数を重ねれば文章を書くことはできるようになりますが、それが点数のもらえる解答として評価されるかどうかは全く別です。

自分自身の解答を客観的に評価する必要があるのです。

 

論述問題を解いたら、まずは解答例や解説を見て、自分自身の解答の過不足を確認しましょう。

 

そして、必ず日本史の先生に解答を添削してもらってください。

自分の考える過不足が正しいものかを確認することができるからです。

 

また、添削の際に「その先生ならどのように論述するか」を尋ねてみるとよいでしょう。そうすることで、多角的な視点を養うことができます。

 

学習院大学文学部日本史の論述問題は、例のように設問の抽象度が高く自分自身で情報の取捨選択をしながら、構成を考えなければなりません。

つまり、多角的な視点があると情報の取捨選択がしやすく、客観的に完成度の高い論述を行うことが容易になるのです

菅澤孝平

学習院大学文学部の日本史については以上になります。

・一覧で学習院大学対策記事が閲覧できます。


■他の大学の日本史対策をしたい方はこちらの記事もご確認ください。

■傾向

■対策法

全てを記載しています。

少しでも合格可能性を上げたい方は最後まで見てみてくださいね。

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この記事を書いた人

Goda Shinnosuke