【立命館大学徹底攻略】入試傾向や難易度、10科目別の傾向と対策・勉強法・おすすめの参考書について詳しく解説

始めに:立命館大学徹底攻略

始めに:立命館大学徹底攻略
菅澤
オニ坊

立命館専門塾RITS-PASSアシスタントのオニ坊です!
本日はどのような記事になりますか?

菅澤

本日は
【立命館大学徹底攻略】入試傾向や難易度、10科目別の傾向と対策・勉強法・おすすめの参考書について詳しく解説というテーマで記事を書いていきます。

立命館大学を志望するならかなり気になるテーマですよね。
立命館大学第一志望は必ずチェック!最後までご覧ください!

立命館大学の特徴

立命館大学の特徴
菅澤

立命館大学は、京都、滋賀、大阪に複数のキャンパスを持ち、独自の学部構成が魅力です。 英語の問題は、会話や英文法に焦点を当てた知識ベースの問題が中心で、適切な準備をすれば高得点も夢ではありません。逆に、社会科の試験は語彙が高度で、多くの記述問題が出題されるため、難易度は高いです。そのため、立命館大学独特の試験スタイルに合わせて効率的に学習することで、目標とする合格を手に入れましょう。

立命館大学のキャンパスと学部概要

立命館大学のキャンパスと学部概要
菅澤

立命館大学は、衣笠キャンパス、びわこ・くさつキャンパス(BKC)、そして大阪いばらきキャンパス(OIC)という3つのキャンパスで構成されています。各キャンパスには特定の学部が所属しています。

衣笠キャンパス

法学部法学科
産業社会学部現代社会学科
国際関係学部国際関係学科
文学部人文学科
映像学部映像学科

びわこ・くさつキャンパス(BKC)

経済学部経済学科
理工学部数理科学科・物理化学科・電気電子工学科・電子情報工学科・機械工学科・ロボティクス学科・環境都市工学科・建築都市デザイン学科
スポーツ健康科学部スポーツ健康科学科
食マネジメント学部食マネジメント学科
情報理工学部情報理工学科
生命科学部応用化学科
薬学部薬学科

大阪いばらきキャンパス(OIC)

経営学部国際経営学科・経営学科
政策科学部政策科学科
総合心理学部総合心理学科
グローバル教養学部グローバル教養学科

立命館大学
入試傾向・難易度の変遷

立命館大学
入試傾向・難易度の変遷
菅澤

2018年から2020年までの受験トレンドにおいて、理系と文系で大規模な変動は確認されていません。

通常どおりの学習方法でも大体は安全ですが、特定の科目で微妙な違いが出てくる場合があるため、各教科、特に不得意な教科については注意深く動きをチェックしてください。

科目入試傾向難易度
英語変化なし標準
国語変化なしやや難化
日本史変化ありやや難化
世界史変化なしやや難化
地理変化なしやや難化
政治経済変化あり標準
数学変化なし標準
物理変化なし標準
化学変化なしやや難化
生物変化なし標準

立命館大学の学費

立命館大学の学費
菅澤

立命館大学の授業料は、多くの私立大学の平均よりも少し高価です。 特に、薬学部、グローバル教養学部、映像学部は同大学内で最も学費が高額です。志望する学部の授業料については、確実に確認することが重要です!

4,087,200 円 ~ 14,190,000 円

学部費用
薬学部(6年生)14,190,000円
グローバル教養学部9,400,000円
映像学部7,624,000円
薬学部(4年生)7,422,400円
生命科学部6,580,000円
理工学部(数理科学科以外)6,464,800円
情報理工学部6,464,800円
理工学部(数理科学科)6,237,600円
国際関係学部5,255,200円
産業社会学部(こども社会専攻)5,061,600円
スポーツ健康科学部5,061,600円
食マネジメント学部5,051,200円
政策科学部4,863,200円
産業社会学部(こども社会専攻以外)4,788,800円
文学部(地域研究学域)4,760,000円
文学部(人間研究学域人間学専攻・日本史研究学域考古学・文化遺産専攻)4,738,400円
文学部(上記学域・専攻以外)4,673,600円
経営学部(国際経営学科)4,591,200円
経済学部4,224,000円
経営学部(経営学科)4,087,200円
法学部4,087,200円

※記載している学費には、入学金や各種諸費を加えた金額となっておりますが、改定されることもあるため大学の公式サイトをご確認ください。

立命館大学10科目別の対策

立命館大学10科目別の対策
①立命館大学の英語
対策・おすすめの参考書

①立命館大学の英語
対策・おすすめの参考書

①立命館大学の英語
対策・おすすめの参考書

立命館大学英語の概要

試験時間・得点
試験時間:80分

全学統一方式
120点・・・法・文・産業社会・経済・経営・政策・総合心理・スポーツ健康
100点・・・理工・情報工学・生命科学・薬
※国際関係・経済-国際経営は150点

・学部個別配点方式
ほとんどの学部が100点
※1文-コミュニケーション領域・経済-国際経済・経営-国際経営は200点
※2法・総合心理・スポーツ健康・情報工学は150点、経営-経営は120点

問題数
大問6問

配点
現在、各設問の得点分布が公開されていないので、具体的な配点は不明です。しかし、過去に大学が発表した設問別の得点配分(各設問の配点が示されています)を基にすると、長文問題が48%、文法・語彙が34%、会話文が18%となる可能性が高いと推測されます。

形式
全問マーク選択式

構成
大問6問
【大問Ⅰ 長文読解  】
〔1〕内容把握4問(16点) 〔2〕内容一致5問(10点)〔3〕要約選択 1問(3点)
【大問Ⅱ 長文読解】
〔1〕空所補充8問(16点) 〔2〕指示内容問題4問(12点)
【大問Ⅲ  会話文】
〔1〕空所補充(4択)3問(9点)〔2〕会話長文 空所補充(10択)4問(12点)
【大問Ⅳ 文法・語法 】
〔1〕空所補充4問(8点)  〔2〕正誤問題4問(8点)
【大問Ⅴ  語句整序】
語句整序6問(12点)
【大問Ⅵ 単語・熟語】
空所補充7問(14点)
(計120点)

立命館大学の英語
傾向と対策

菅澤

最近の立命館大学の英語試験は、国際関係学部のIR試験を除き、形式が一致しています。そのため、英語の準備で過去問を利用する場合、IR試験や過去に存在したW試験を除けば、どの年度・タイプの過去問を選んでも大丈夫です。

出題スタイルは基本的には変更されていないので、過去の年度の問題集を使って練習しても問題ないでしょう。 ただ、2010年度までには、特に英語が強調される学部(例:国際関係学部、文学部英米文学専攻等)で、日本語のテーマに関する60字以下の英語作文が追加で出題されていました。この部分は廃止され、2012年度までには、英語試験とは別に、2つのテーマから一つを選んで約200字の英文エッセイを書く60分のW形式の英文記述試験が実施されていました。

オニ坊

IR方式の試験を採用している国際関係学部では、英語試験とは別に、「国際関係に関する英文読解」という科目が設けられています。この英語の出題形式は、他の学部や日程の試験と一致しています。 「国際関係に関する英文読解」は、2つの大問で構成された長文の記述問題です。

昨年まで、この試験にはリスニングも含まれていましたが、今年からは英検やTOEFLのスコアが試験結果に取り入れられるように変更されました。 このテストにはまだ確定していない要素もあるため、変更情報はウェブサイトで発表されます。どの学部を受験するかに関わらず、確実に確認してください。

【大問Ⅰ  長文読解】

【大問Ⅰ  長文読解】

大問Ⅰの750語程度の長文で

〔1〕の内容把握が4問
〔2〕内容一致が5問
〔3〕要約選択が1問

菅澤

全体で10問あるのですが、最低でも2問以内の誤答で通過してください。 特に〔1〕の文章理解と〔3〕の要約に関する問題では、全問正答が目指せる状況です。もし間違える場合でも、1問までに留めてください。長文の客観的な問題だけでなく、文法に関する4択形式の問題も、選択肢を消去する方法で解くことを推奨します。

選択肢での正解は、通常、本文の表現を別の言葉で述べています。そのため、非常に簡単な問題を除いて、本文と全く同じ表現で出てくることはほとんどありません。 この点を考慮すると、本文に基づいて積極的に解答する方法では、確証を持って正解を選ぶのが難しい場合もあるため、この手法は厳しい場合があります(これは他の大学でも同様です)。

記述形式の問題に関しては、もちろん積極的に解答するのが望ましいです。 そのため、選択肢ごとに「本文にはこう書いてあるから、この選択肢は不正解」というロジックで選択肢を排除し、確証が持てないものだけを残して考慮するのが良いでしょう。

オニ坊

この解答方法を頭に入れておいてください。このアプローチはセンター試験でも有効ですから、ぜひ取り入れてください。ただ、〔2〕の「内容一致」問題に関しては、単に正か不正かを選ぶだけでなく、本文でははっきりとした判断ができない場合も回答させる形式なので、消去法は適用できません。
各選択肢に対して、「本文にはこう記されているからこれは◯か☓か」という明確な理由を添えて答えるしかありません。その中で、明らかに本文が言及していない選択肢もあれば、本文で指摘されているが明確な判断がつかない、いわゆるグレーゾーンな選択肢も存在します。

特に、私立大学の受験生にとって、このような特定の形式でしか解決できない問題は厄介に感じるでしょう。 この種の問題には過去問を使って多角的に練習するしかありません。文系、理系、全学部共通、または学部別に関わらず、過去問をどんどん解いて練習しましょう。
過去問の研究を徹底すれば、満点も夢ではありません。特に「内容一致」の問題で、5問中1問の誤答で済ませられると理想的です。

【大問Ⅱ  長文読解】

【大問Ⅱ  長文読解】

大問Ⅱの650語程度の長文で、
〔1〕の空欄補充問題が8問
〔2〕の指示内容問題が4問の全部で12問。

菅澤

このセクションでも、誤答は2問以内に抑えたいところです。大問2においても、正解を見つけるためのアプローチは消去法を利用してください。

〔1〕の空欄に関する問題では、基本的には空欄が何を意味するのかが問われています。まず①空欄だけでなく、その空欄が含まれる1文全体の意味を掴んでみてください。それでも解明できない場合は、②空欄の前と後の文とのつながりを考慮しながら解答してください。

最後に一般的に、空欄の近辺にヒントがあることが多いです。ただし、たまには空欄から遠くに答えが隠れている場合もありますので、その点には注意が必要です。〔2〕の指示内容に関する問題では、主にその指示内容を理解する必要があります。この種の問題に対しては、以下のパターンが存在しますので、それを把握することも有用です。

1.指示内容
2.言い換え

菅澤

大問Ⅱの〔1〕の問題と同様に、このセクションでも①下線が引かれた部分だけでなく、その文全体の意味を最初に確認してください。次に②、その下線部の前後の文との関連性を検討してください。
効果的な対策としては、指示語や代名詞が何を示しているのかを理解し、その情報を元に文章を読む習慣をつけることが重要です。 さらに、言い換えのポイントを意識しながら文章を進めると、全体の理解が深まるでしょう。

もし「this ○○」という形で2語以上で指示語が出てきた場合は、そのフレーズが要約(主張や抽象概念)として機能していることが多いです。そのような要点に気を付けながら読むと、読解のスピードが向上します。
また、指示語が直前の内容を指している場合、それが正解であると短絡的に考えるのは注意が必要です。それが必ずしも正しいわけではありません。

オニ坊

確かに、多くの問題はこのアプローチで簡単に解決できますが、現代文でも同様に、参照している情報が必ずしも直近にあるわけではありません。
参照内容が下線部から2〜3文離れた位置にあることもあるので、そして時折、指示語の後に指す内容が続く場合もあるので注意が必要です。この大問Ⅱに対する戦略として、長文をしっかり読み、その中で空欄補充と指示内容の問題を並行して解き進めていくのが良いでしょう。

各パラグラフの内容を一度全て読んだ後に問題に取り組むよう心掛けてください。ただ、いくつかの問題ではパラグラフをまたぐ可能性もあるので、一つのパラグラフを読んだだけで解答が不明確な場合は、次のパラグラフに答えが隠れている可能性も考慮しながら読み進めてください。

【大問Ⅲ 会話文】

【大問Ⅲ 会話文】

菅澤

この部分の対話問題は比較的易しく、全問正解を目指しましょう。対話の初めの方は、各問題で英文が約3文あり、それに基づいた3つの問題が出ます。後半は対話が長文となり、その中から空欄補充の4つの問題があり、10の選択肢から4つが正解となっています。

基本的な対話の表現はしっかりとマスターしておきましょう。そのうえで、覚えておくべき重要なポイントは、「会話はキャッチボールのようなもの」ということです。

オニ坊

もし会話がドッチボールのような形を取っていたら、スムーズなコミュニケーションは成立しません。そういった観点から、選択肢を空欄に当てはめ、コミュニケーションの流れに自然に適合するものかどうかを判断しつつ、

おかしな選択肢は消去法で排除していくアプローチで問題を解いてください。また、このような長文の対話問題は同志社大学でも出題されることがあり、英作文以外の問題に対しても参考になる場合があります。

【大問Ⅳ  文法・語法】

【大問Ⅳ  文法・語法】

菅澤

英文法と語法に関する問題は、受験において均等に出題される傾向があります、というのは全ての知識問題に共通の事実です。ただし、受験生が対策を後回しにしがちな語法の領域で差が開く場合が多いので、その部分の対策も優先すべきです。

〔1〕の4択の文法問題は全問正解してください。
〔2〕の誤正問題は問題によっては1問ミスするかもしれませんが、全問正解を狙ってください。

【大問Ⅴ 語句整序】

【大問Ⅴ 語句整序】

菅澤

大学の入試でよく選ばれる語句整序問題では、不定詞、関係詞、無生物主語などが頻繁に出題される傾向があります。しかしながら、英文法の問題に偏りは少ないので、それに対する警戒も必要です。日本語の問題文を単純に英語に翻訳するだけでは不十分で、日本語の背後にある意味も理解する必要があります。

明確に理解するためには、括弧外の文章の文型をしっかりと分析することが欠かせません。括弧内についても、S/V/O/C(主語/動詞/目的語/補語)や名詞、形容詞、副詞を正確に識別してから回答することが重要です。目標としては、できればすべて正確に、または最高で一問誤答までに抑えるよう努めましょう。

【大問Ⅵ  語彙問題】

 【大問Ⅵ  語彙問題】

菅澤

語彙に焦点を当てた大問Ⅵでは、基本的に標準レベルの課題であれば全問正解を目指したいと考えています。ただし、1~2問程度の高度な問題が含まれる可能性もあるので、最悪のケースでもミスは2問までに抑えたいです。

この部分の問題解決のキーは、まず文全体の意味をしっかりと捉え、その後で空欄が何を意味するのかを推測することです。文脈から推測できる問題も多く出題されるため、単語そのものの意味だけでなく、接続詞や論点展開に使われるフレーズをヒントに解答を導き出すべきです。

オニ坊

語彙のレベルは標準から高度まで変わります。特に難解な単語が出てくる場合、1問間違えるのは仕方ありませんが、そうでない場合は全問正解が目標です。単語範囲は、日常で使われる「kettle」のような単語から、準1級レベルの語彙まで多岐にわたります。単語帳だけでなく、日常的に取り組んでいる長文を通じて未知の単語を確認する必要があります。

立命館大学の英語
おすすめの参考書と勉強法

①「世界一わかりやすい立命館大学の英語」

「世界一わかりやすい立命館大学の英語」

菅澤

この問題集は、過去問に挑戦したいけれども自分のレベルではまだ不足していると感じる場合や、特定の問題タイプとその解答パターンを把握したいときに非常に役立ちます。

確かに、問題の総量としては少ないかもしれませんが、その点は赤本シリーズで補完することができます。さらに、この問題集は赤本や他の参考書よりも立命館大学の英語試験に特化して詳細に解説されているので、まずはこちらで解法の基本を掴んでから、実際の過去問に取り組んでみることをおすすめします。

②「立命館大の英語」

「立命館大の英語」

菅澤

各問題には難易度の指標が含まれており、これにより、どの問題に取り組むべきか、どの問題は後回しでも問題ないかを判断できるようになります。ただし、難易度マークがついている問題でも、できる限り回答してほしいものも存在するため、注意が必要です。

さらに、各問題は個別に編集されているため、自身の弱点領域を重点的に強化したい場合や、長文問題のバリエーションを増やしたい場合などに、この資料を活用できます。

立命館大学の英語
今日からできる対策

①立命館の英語は8割以上(出来たら85%)を目標に

立命館の英語は8割以上(出来たら85%)を目標に

菅澤

文法や語法、単語、熟語などの言語に関する問題では、素早く正しい答えを選択できるように心がけて問題を解決しましょう。

立命館大学の入試問題は基礎から標準レベルの問題が主です。文法の参考書を一冊完璧に理解していれば、実際の試験でも時間をかけずに問題を解くことができるようになります。その結果、余った時間を長文問題に充てることができ、誤答を何度も訂正したり、単語や熟語の意味が瞬時に思い浮かぶまで、単語帳や熟語帳を何度も(6回以上を目安に)復習したりすることができます。

②入試基礎~標準レベルの問題は完璧に

入試基礎~入試標準レベルの問題は完璧に

菅澤

長文を理解するには、言語の知識、具体的には単語、熟語、文法、語法などが不可欠ですが、それだけでは十分ではありません。

英文の解釈力を養うために、英文を正確に分析し、その意味を理解するトレーニングが必要です。英文解釈の参考書を一冊は確実に習得し、それを基に長文問題を1~2冊解くことをおすすめします。長文問題に関しては客観的な問題に限定して取り組むだけでも十分です。

②立命館大学の国語
対策・おすすめの参考書

②立命館大学の国語
対策・おすすめの参考書

②立命館大学の国語
対策・おすすめの参考書

立命館大学の国語概要

菅澤

立命館大学の国語試験は、出題スタイルに特徴があり、その点で有名です。現代文の部分では、文学史や語彙に関する問題が出されることがよくあります。古文の難易度は関関同立の中でも最も高いと言えるでしょう。ただし、合格ラインはそれほど厳しくありません。すべての問題に無理に取り組むのではなく、確実に得点できる問題から着実に解く工夫が必要です。

オニ坊

立命館大学の入試スケジュールと試験方式は多岐にわたり、全学部方式、学部ごとの方式、センター試験を活用した方式、センター試験と併用する方式、後期分割方式などがあります。自分に合った日程を選び、受験チャンスを最大限に活用することが重要です。また、古文を避けることができる日程や、漢文が試験科目として使える学部など、自身の得意分野に合わせて戦略的に日程を組むことをおすすめします。

試験時間:80分
満点:150点満点(学部個別日程の場合)
問題数:現代文15~16問程度
 古文8問程度(文学部のみ漢文が選択可)
配点:入試日程と形式により異なる
形式:マーク・記述
構成:大問3題
 問題[1]論説・評論文
 問題[2]随筆・エッセイ・小説 
 問題[3]古文

立命館大学の国語
傾向と対策

【大問[1]論説文・評論文】

【大問[1]論説文・評論文】

菅澤

現代文が2問出題されるため、1問あたりの文章量はやや短めです。試験には本文に欠落した文を適切な位置に戻す問題など、時間を要する項目も出題されることがあります。試験が始まったら、ますますどのような問題が待っているのか確認し、それから読み始めることが大切です。

各設問ごとの時間配分は、受験結果に大きな影響を与えます。熟語の意味を答えたり、文学史に関する問題が毎年出題されます。これらの小問の配点は大きくないかもしれませんが、読解問題を完璧に解ける保証はありませんので、できるだけ準備をして臨むべきです。

オニ坊

抜き出し記述問題、意味段落の区切りを答える問題、欠落箇所の補充問題など、私立大学の受験に特有の問題が数多く出題されます。適切な問題集を用いて練習し、それぞれの問題に対する解法を身につけておくことが大切です。

【大問[2]随筆・小説】

【大問[2]随筆・小説】

菅澤

2番目の現代文問題は、随筆や小説など創作的な文章です。小説とは言っても、センター試験のように純文学的なものではなく、むしろ随筆に近い内容が出題されます。 初めは時間を気にせずに問題に取り組むことをお勧めします。多くの問題を解くことよりも、一つ一つの問題にじっくりと向き合うことが読解力を養う上での基本です。慣れてきたら、各問題を25分ほどで解答できるようになるでしょう。 漢字や語句の問題で失点した場合、必ず復習して覚えましょう。これらの細かな努力が、知識問題での得点につながります。

【大問[2]古文】

【大問[2]古文】

菅澤

立命館大学の古文試験は、関関同立の中でも最高難度です。参考書には掲載されていないような難題も出題されることがあるため、どの問題に優先的に取り組むべきかを選択する必要があります。全ての問題を解答する必要はありませんが、落としてはいけない問題を確実に解くことが肝要です。本文の量はそれほど多くありませんが、古文のスキルがしっかりと身についていないと、きちんと得点することは難しいでしょう。

文法や古文の単語はもちろん、古文の一般的な知識や文学史も充分に理解しておく必要があります。文法をマスターすることは立命館大学合格のための基本条件です。

文法の勉強と同時に、古文の語彙も積極的に覚えましょう。古文の語彙は多義語であり、一つの意味だけを覚えても十分な得点には繋がりません。まずは頻出の230語をしっかりと身につけることが大切です。

オニ坊

基礎的な学習を通じて身につけた単語や古文法の知識を的確に応用できれば、高得点を狙うことができるでしょう。ただし、古文の一般的な理解が不足していると、正解に結びつかない問題も多く出題されます。こうした問題にしっかり取り組み、誤答箇所を綿密に振り返り、正確に記憶することで、着実に力をつけることができます。

立命館大学の国語
おすすめ参考書と勉強法

①「板野ステップアップ古文」

①「板野ステップアップ古文」

菅澤

古文を適切に理解するためには、古代日本の常識にも一定の知識が必要です。1000年以上前の日本は、現代とは異なる独自の文化や習慣が根付いていました。当然、人々の生活様式も現代とは大きく異なっており、恋人同士が携帯電話を使ってコミュニケーションを取る代わりに、古代の世界では愛情を歌で表現することが一般的でした。このような歌のやり取りは、贈答歌として知られています。

②「富井の古文読解をはじめから丁寧に」

②「富井の古文読解をはじめから丁寧に」

菅澤

贈答歌にはさまざまな規則が存在します。これはビジネスの電子メールにおけるルールと似ていますね。古文の「常識」や「背景知識」を学びながら、古文の解釈方法を身につけるのが[富井の古文読解をはじめからていねいに]の利点です。古文の独自の文化や物語展開、一般的な常識などを熟知することで、後続の読解問題が理解しやすくなります。

③「基礎古文(実践演習)」

「基礎古文(実践演習)」

菅澤

基本の学習が終了したら、高度な内容にチャレンジする時がきました。[基本古文(実践演習)]は先ほどの[板野ステップアップ1(必修編)]よりも少し難解な問題が収録されています。 教科書で見かけたことのある出典も何点か含まれていますが、問題のアプローチはかなり異なるため、難易度がかなり上がります。これまで学んだ文法知識と古文の語彙力を最大限に発揮して、問題を解読しましょう。

③立命館大学の日本史
対策・おすすめの参考書

③立命館大学の日本史
対策・おすすめの参考書

③立命館大学の日本史
対策・おすすめの参考書

立命館大学日本史の概要

菅澤

立命館大学の日本史試験は、標準から難関までの問題で構成されています。また、試験の大部分が記述式問題で占められているため、総合的な平均得点は他の大学と比べて低めです。立命館大学を志望する生徒は、教科書の基本語句だけでなく、注釈や補足語句にも注意を払い覚える必要があります。

オニ坊

しかし、実際の出題内容は主に標準的な問題が中心ですので、「確実に得点できる問題は外さずに確保する」というアプローチが鍵となります。漢字のミスによる減点は致命的ですので、日頃から正確な漢字の書き方に気を付けましょう。本番では7割以上の正答率を目指すことが望ましいでしょう。それでは、立命館大学の日本史試験の特徴である「出題数」と「出題形式」について詳しく説明していきます。

出題数
例年、大問3題、小問50問で定着している。配点は100点。試験時間は80分で、見直し時間は充分あるだろう。

出題形式
全問記述式だが、用語記述と記号選択問題がある。両者の割合は年度・日程によって一定しないが、おおむね2:1程度。記号選択は、用語4択が中心だが、文章4択が出題されることもある。
文章中への空所補充の問題、リード文や資料を用いて答える問題が中心だが、会話文の形式の問題も出題される。
出題形式は主に記述式の問題となっている。どの大問も約7割~8割は記述問題で構成されている。問題分や選択肢に史料を引用するなど、何らかの形で史料を用いた問題が各日程で出題される。また、図版(写真・グラフ・地図)を用いた問題も各日程で出題される。史料・図版の数は年度・日程により大きく変動する。

立命館大学日本史の出題傾向

立命館大学日本史の出題傾向
1.時代

立命館大学日本史の出題傾向
1.時代

菅澤

原始時代から戦後までの範囲が試験に含まれます。3つの主要なセクション、「原始・古代」「中世・近世」「近代・戦後」が強調され、全体の試験内容における配点もそれぞれ3割強です。ただし、各セクションごとに見ると、40点の大問で扱われる時代の比率が高くなります。

さらに、時代を横断したテーマ史の問題、「古代~中世」や「古代~近世」といった枠組みも出題されることがあります。戦後の時代に関する大問は減少し、出題の割合も低下傾向にあります。特に、「原始・古代」の領域が非常に頻繁に出題され、大問1は通常、この時代に焦点を当てて構成されています。

オニ坊

遺跡、古墳、中国との関連性などに焦点を当てた問題が特に多く出題されます。また、受験生にとって見落としがちな領域でありながら、頻繁に出題されるのが戦前・戦後の文化に関する問題です。これらの範囲は多くの場合、大問3において出題され、一つの大問全体がこのテーマで構成されることがあります。そのため、この範囲に対する対策が不十分だと、大きな得点機会を逃すことになり、目標得点に到達するのが難しくなります。マイナーな領域かもしれませんが、それにしっかりと対処する必要があります。

立命館大学日本史の出題傾向
2.分野

立命館大学日本史の出題傾向
2.分野

菅澤

文化史の試験範囲は、他の大学と比べて出題割合が比較的低い傾向にあります。ただし、大問全体が文化史に焦点を当てられることもあるため、この分野に対策をする価値はあります。史料問題はよく出題されますが、初見では難しく見えるかもしれません。しかし、史料そのものを暗記していなくても、文章の文脈や隠されたヒントとなるキーワードを見つけ出すことで、問題を解くことができることがほとんどです。

オニ坊

また、政治と社会経済の分野がそれぞれ試験全体の約3割を占めますが、年度によって出題内容が大きく変動します。これも時代と同様に、各試験の日程ごとにより出題される分野が優先され、他の分野があまり出題されないことがあることを意味します。原始時代と古代の考古学に関する問題が出題されるのは、この大学の大きな特徴の一つです。

立命館大学日本史の出題傾向
3.その他

立命館大学日本史の出題傾向
3.その他

菅澤

本大学が位置する京都に関連した問題が頻繁に出題されます。京都やその周辺地域の歴史的地理や伝統的な行事などについて知識を持っていると、試験で有利になることがあります。

立命館大学日本史の対策

①合格者の平均点はおおよそ70点台前半と推測

①合格者の平均点はおおよそ70点台前半と推測

菅澤

教科書に頻繁に掲載される用語の理解が鍵となり、これを確実に正解できるよう努力すれば、80点以上の得点が見込めます。その点を目標にしましょう。ただし、基本的な用語であっても、質問の仕方によっては難解に感じることがあります。したがって、一問一答の知識だけでなく、深い理解を深め、多角的な質問にも対応できるよう心がけましょう。このため、教科書の脚注や図表のキャプション、用語集の説明など、さまざまな情報源を活用して学習することが重要です。

②史料問題は頻出史料・未見史料の両方が出題

②史料問題は頻出史料・未見史料の両方が出題

菅澤

よく出題される歴史資料の場合、市販の歴史資料集を使って、キーワードやキーフレーズを確実に理解しておくことが重要です。歴史資料を熟練させるために、音読を行うことをおすすめします。

また、見慣れない歴史資料の場合、資料内のキーワード(人名や年号など)や問題文を手がかりに、その資料が何に関するものかを判断する方法も習得しましょう。さらに、地図や文化作品のイラストなどにも慣れ親しんでおくことが大切です。

③6割以上が記述式、漢字で正確に書く練習を

③6割以上が記述式、漢字で正確に書く練習を

菅澤

記述問題が主要な部分を占めているため、正確な漢字の書き方を習得することが不可欠です。問題の難易度が高いため、解ける問題はしっかり解かなければなりません。そのため、漢字の誤りによる減点は非常に痛手になります。したがって、漢字は絶対に正確に書けるようにする必要があります。ただし、漢字の練習は時間を必要とするため、最初から全てを書いて覚える必要はありません。

2回目や3回目の学習段階に入ると、苦手な漢字を書いて練習し、対策を講じるようにしましょう。これが「立命館大学の日本史」に関する詳細情報です。これを踏まえて、さらにおすすめの参考書をご紹介いたします。

立命館大学日本史
おすすめの参考書と勉強法

①「金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本」

「金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本」

菅澤

この教材は日本史を原始・古代史、中世・近世史、近現代史、文化史というカテゴリに分けています。高校2年生から3年生の初めの受験準備段階において、日本史の概要と大まかな流れを理解するのに最適な教材です。語り口調で書かれ、年表やユニークなイラストが多数含まれているため、日本史を初めて学ぶ人にも取り組みやすい教材です。

オニ坊

細かい知識の情報量が少ないという意見もありますが、この教材の主な目的は「なぜ」そして「どのように」歴史が流れてきたのかを理解することです。したがって、具体的な情報のインプットについては、別の「表解演習書」などを使用することで補完できます。この教材を活用する際に重要なのは、日本史の因果関係を理解することです。特定の出来事が特定の結果をもたらした理由について考え、「あの出来事が起きたからこの政策が導入されたのか!」や「あの人物の影響でこの紛争が勃発したのか!」といった因果関係に意識を向けることが大切です。このスキルを磨くことで、この教材に限らず、どんな日本史の教材でもより深く学び、忘れにくくなることでしょう。

②「石川晶康 日本史B講義の実況中継」」

「石川晶康 日本史B講義の実況中継」

菅澤

この教材も金谷の日本史と同様に、時代別に分かれており、①から⑤(⑤は文化史)に分類されています。語り口調で書かれており、日本史の流れをより詳細に理解できる参考書です。教材の使用タイミングについて、理想的な流れは金谷の日本史の後に石川の日本史を学習することですが、

3年生から日本史の学習を始める場合、金谷の日本史だけでも問題ありません。この教材は基本的な流れを把握していることを前提とし、主な目的は非常に詳細な情報を覚えることです。語呂や系譜、写真、資料、そして一般的な誤字などが含まれているため、適切に活用すれば大いに役立つ参考書です。

ただし、この教材は5冊に分かれているため、学んだ知識を持ち運ぶには向いていません。この教材から得た知識を、別のインプット教材の1冊に統合するように心がけましょう。

③「日本史B表解演習書」

③「日本史B表解演習書」

菅澤

この教材は前述の2冊とは異なり、語句などのインプットが主要な目的の教材です。関関同立やセンター試験などで高頻度で出題される空欄語句の補充問題や、正誤問題にも対応でき、この1冊を熟知すればセンター試験では9割、関関同立の入試でも7~8割の得点を安定して獲得できるでしょう。

金谷や石川はむしろ読み物形式の教材で、冊数も多いため持ち運びには向いていません。しかし、この教材は1冊が2部構造になっており、1部で基本的な流れを把握し、2部の表を使用して情報を整理することができます。また、赤いシートでチェックもでき、通学途中の電車やバスで手軽に参照し、気になる情報をすぐに確認できます。

オニ坊

ただし、この教材を含めた1冊にまとめられた教材には、細かい知識が省略されることがよくあります。では、どのように対処すればよいでしょうか?答えは、知識を一元化することです!省略された知識は、用語集や資料集、模擬試験の解説からコピーしたり、書き写したりして、別の参考書に統合すればよいのです。具体的には、この教材には掲載されていない資料があるので、金谷や石川の日本史からコピーして貼り付けると効果的でしょう。どんな教材にも書かれていることと書かれていないことがあり、書かれていない部分を埋め、自分だけの最適な1冊を作成することが、日本史を含む暗記科目の最短ルートです。

④立命館大学の世界史
対策・おすすめの参考書

④立命館大学の世界史
対策・おすすめの参考書

④立命館大学の世界史
対策・おすすめの参考書

立命館大学の世界史概要

菅澤

立命館大学の世界史科目は難解な問題で評判です。この科目ではすべての解答を記述する必要がありますので、漢字まで正確に書けるように備えておくことが肝要です。難しい問題が出題されることも事実ですが、得点の調整にも少し有利になります。そのため、焦らずに地道に力をつけることが合格への道です。受験には正攻法がありますが、近道はありません。立命館大学の世界史を理解し、合格を目指しましょう。

試験時間:80分
満点:日程により異なるため、ここには記載しない
問題数:50問
配点:1問約2点
形式:記述
構成:大問題4つ

立命館大学の世界史
傾向と対策

菅澤

関関同立というコンテクストで見れば、立命館大学の世界史のテストは特に高度な問題設定がされています。毎年確実に中国史が取り上げられる点や、漢字の正確な書き取りが得点に影響するという特性があります。

教科書で詳細に扱われていないマイナーな文化史も出題される可能性があるため、完璧な回答は非常に難しいです。

オニ坊

さらに、写真から一致する美術品や遺跡を選ぶといった問題も含まれるため、資料集を研究し、名前と見た目が一致するように準備すると良いでしょう。

他の大学と比べて合格基準は比較的低めなので、教科書レベルの問題に確実に対応できれば、合格率は高まる可能性があります。

立命館大学の世界史
おすすめ参考書と勉強法

①「書き込み教科書詳説世界史B」

①「書き込み教科書詳説世界史B」

菅澤

多くの人が学校で使っているかもしれない「書きこみ教科書詳説世界史B」を活用して、世界史の基本的な知識を習得します。キーワードやフレーズにはラインマーカーで線を引いて何度も確認できるようにし、赤シートで覆って覚える工夫をしてみてください。問題集の一問一答形式にすぐに飛びつくのではなく、まずは歴史の全体的な流れを理解することが重要です。

②「時代と流れのつかめる用語問題集 世界史B」

②「時代と流れのつかめる用語問題集 世界史B」

菅澤

「時代と流れのつかめる用語問題集 世界史B」を用いて、歴史の全体像と流れをより深く理解することが目的です。ただ単語を空欄に挿入するだけの反復ではなく、その歴史的コンテキストを説明できる程度に練習を繰り返すことが肝要です。

歴史においては、事象が生じる背後には複数の因果関係が複雑に絡み合っています。このような歴史的連鎖を理解し、類推するスキルは一定程度の予測に役立ちます。そのために、重要な事件や人物、特に年号をしっかりと覚える必要があります。王朝の設立の年代などはよく問われるため、その詳細を確実に把握しましょう。毎年、中国史が出題される傾向があるため、漢字の書き取りもマスターする必要があります。康熙帝や雍正帝など、非常用漢字も頻繁に出るので、これにも対応できるように練習を重ねましょう。

③「タテから見る世界史 試験で点がとれる(大学受験V BOOKS)

③「タテから見る世界史 試験で点がとれる(大学受験V BOOKS)

菅澤

基礎知識がしっかりと身についた後には、「タテから見る世界史 試験で点がとれる(大学受験V BOOKS)」を使って、より高度な歴史の流れに焦点を当てて学習しましょう。関連する歴史的出来事や人物が瞬時に思い出せる状態が理想ですが、もし時間を要するなら、それは試験時に問題になる可能性の警告です。この参考書は、「ヨコから見る世界史 試験で点がとれる(大学受験V BOOKS)」と組み合わせて使うと最も効果的です。

オニ坊

例えばヨーロッパ史、中国史、イスラム史などが異なる地域で進行していたとしても、これらの地域は陸地で繋がっているため、相互に影響を及ぼしています。アレクサンダー大王に影響を受けた若きチャンドラグプタは、マケドニアの軍事戦術を採用してナンダ朝を倒したという具体例があります。歴史の各事象は何らかの形で連携しているのです。このような相互関連性を理解していることが前提とされる問題も出題されるので、文化間のつながりまで詳しく学ぶ必要があります。

⑤立命館大学の政治・経済
対策・おすすめの参考書

⑤立命館大学の政治・経済
対策・おすすめの参考書

⑤立命館大学の政治・経済
対策・おすすめの参考書

立命館大学の政治・経済概要

菅澤

立命館大学の政治経済学部の近年の試験は、全体的にまた学部によっても微妙な違いはあるが、概ね一定の出題形式を維持しています。そのため、過去の問題に取り組む際に日程や学部を気にする必要はありません。出題形式が大きく変わることは少ないので、過去問演習においては古年度の問題を用いても問題ないでしょう。

試験時間:80分
配点:100〜200点満点(学部により満点換算値が異なる)
構成:大問3題は例年変わらない。
形式:選択問題(マーク問題)と記述問題がどちらも出題される。
記述問題がかなり多い。

立命館大学の政治・経済
入試傾向

菅澤

通常、記述式の問題が選択式よりも大部分を占めています。記述においては、基礎的な単語からアルファベット、数値に至るまで多岐に渡ります。2014年度以降、「漢字で」「カタカナで」「アルファベットで」といった形で、文字数を含む形式が指示されるケースが増加しています。 一方で、選択式の問題では、「不適切な選択肢」を探させるタイプが主です。計算やグラフ解釈の問題もあります。

オニ坊

全般的には基礎的な問題が多いですが、複雑な単語が選択肢にある場合や未見のグラフ解釈が求められる場合もあり、全体的には少々難易度が高いです。 出題範囲は経済領域が多めで、特に多く見られるのは国際経済(例:外国為替レート、国際収支)と日本の経済(例:高度成長期、公害、農業、中小企業)です。

次に多いテーマ性は市場の仕組み、金融関連、労働問題、社会保障です。政治的には、日本の憲法(明治、現行)がやや多く出題される傾向にあり、その次には国際政治(国連、冷戦、パレスチナ問題等)、近現代の民主主義、社会契約理論、そして日本政治(国会、内閣、司法、地方自治等)が出題される頻度が高いです。

立命館大学の政治・経済
対策とおすすめの参考書

菅澤

点数を取るためには、政治経済の単語を単に暗記するだけでは不十分です。 重要なのは各単語の「意味」をしっかりと掴むことです。記述式の問題が多く出るため、言葉を漢字で記述できるスキルも必要です。 ただ、漢字を書きながら覚える方法は時間効率が悪いので、最初は赤シート等を使用して「視覚的」に記憶します。その後、口で言えるレベルになったら、漢字で書き出して、不得意な部分だけを重点的に練習します。

この学習フローは絶対に守るべきです。 また、グラフに関する問題では、未見のグラフでも持っている知識を適用することで解答が可能です。 多くの受験生は初めて見るグラフに出会うとパニックになることがあるが、落ち着いて考えれば難しくはない場合も多いです。次に、政治経済の効果的な学習方法と対策を詳しく説明します。

オニ坊

政治経済、そして一般的な社会科目においては、演習よりも暗記が成績を大きく左右します。 この点を考慮すると、多くの演習用参考書を完了させるよりも、選んだ一つの知識をインプットする参考書を完全に理解する方が優先されるべきです。 政治経済には特有の性質も存在します。

具体的には、この科目では「各セクションの内容は独自」です。したがって、日本史や世界史のような一連の流れが必要なわけではなく、一つのテーマが理解できないと次に進めないという制限はありません。このため、初めの一周では全体を概観し、二周目以降は特に苦手な部分に焦点を当てて時間を使う方が効率的です。

この科目でも、インプットとアウトプットの過程を通じて学習を進めるべきですが、政治経済ではキーワードの理解と暗記をインプットフェーズと位置付け、模擬試験や過去問を解いて高得点を獲得する段階をアウトプットフェーズとみなすべきです。

【インプット】

【インプット】

菅澤

暗記は社会科目、特に政治経済において、成功の要素を大きく左右する。 学習プロセスを「インプット」と「アウトプット」に分けると、この「インプット」フェーズが成績向上のための中心的な部分である。

政治経済においては、「理解」が特に重視されるべきです。この科目は他の社会科目よりも思考を試す問題が多く、単なる暗記だけでは対処できません。 参考書を進める過程で出てくる疑問や不明点は、用語集や他の資料で確認し、理解を深めながら進める必要があります。

「理解」した後に「暗記」を行うわけですが、その際に心掛けるべきは、試験までに使用する参考書は一冊だけとすることです。 これが基本的な方針であり、それを変えるべきではありません。複数の参考書を使うと、同じ内容のキーワードを何度も繰り返し確認することになったり、復習が難しくなったりするデメリットがあります。その代わりに、一冊の参考書に絞り、それを反復して使うことで、無駄な時間を省き、復習が効率的に行えます。

オニ坊

政治経済の場合、一冊の参考書だけで完璧なカバーができるものは実際には存在しない。教科書が最も総合的な資料であるかもしれないが、それだけで満足できる人は少ない。そのため、主力とする参考書に、他の参考書や模試、過去問の解説などから得た情報を統合することが有用です。

このアプローチによって、選定した参考書の内容にギャップが生じにくくなります。更に、この主力の参考書は次第に内容が豊富になり、それ自体が他の参考書や模試、過去問の復習ともなるでしょう。推奨する参考書の一覧は以下に続きます。

【アウトプット】

【アウトプット】

菅澤

政治経済の成果を確認するには、模試や過去の試験問題だけで充分です。もしそれ以外で問題集に挑戦したいと考える受験生には、次に示す参考書がお勧めです!

「実力をつける政治・経済80題」

「実力をつける政治・経済80題」

菅澤

この参考書は、正誤判断、語彙、記述など、政治経済における多面的なスキルを高める目的で作成されています。

「マーク式基礎問題集政治・経済」

「マーク式基礎問題集政治・経済」

菅澤

この参考書は、特に正誤問題に焦点を当てています。正誤問題で困っている受験生には特にお勧めですが、方針なく進めると時間の浪費になります。ですから、指定された方法に従って勉強することが大切です。特に重要なのは、以下に示す学習サイクルでインプット段階に常に戻ることです。

①:まず模試や志望大の過去問を用意し、解く。
②:自分が回すと決めたインプット系参考書を、①でやってみた大問の1番点数の低かったところから完璧にしていく。

オニ坊

大問ごとに出題されるテーマが一つの単元に限定されることを頭に入れておいてください。たとえば、政治経済の試験で大問1が日本国憲法に焦点を当てている場合、その問題内で国際政治に触れることはありません。

点数が低かった大問に対応する単元を、インプット対象の参考書でしっかりと復習してください。ここでいう「しっかりと」は、その単元に関するどんな質問も確実に答えられるレベルを指します。点数が低い部分から始める理由は、そこには最も成長の余地があるからです。このように、伸びしろが大きい部分から手をつけることで、時間当たりの成績向上率が最も高くなります。

加えて、政治経済は他の社会科目と違い、時代背景などの連続性がないため、「前の単元が不明瞭だと、次の単元も理解しきれない」という問題が起きにくいです。それがこの学習方法が有効である一つの要素です。理想的には、全範囲を一日で終えることが最も効率的ですが、初めての場合はそれが難しいため、一日に大問一つずつを復習していく形でも問題ありません。

菅澤

過去問や模試の解説をすぐに読むだけでは、知識が断片的になり、その努力は無駄になる可能性が高いです。それだけで復習を完了するべきではありません。

③:①で解いた模試や過去問を再び解きます。参考書でしっかりと学習したはずなので、その特定の大問で高得点を獲得できるはずです。しかし、まだ十分なレベルには達していない場合、次のステップ(④)が必要です。もちろん、この時点で満点が取れれば、④は不要です。
④:模試で解けなかった箇所は、自分の参考書でまだカバーしていない部分であると考え、その解説を自分の参考書に追記します。 これによって、間違いの傾向は大きく2つに絞られるでしょう。


この段階まできて、問題を間違えるパターンは2つで、

1.ただの勉強不足
2.自分の参考書に書かれていない部分からの出題

オニ坊

問題が生じるのは主に(2)です。その理由は、(2)での失点は、どれだけ自分が使っている参考書を繰り返し学習しても解消されないからです。この状況で初めて、模試の解説を利用する時間が来るのです。

解けなかった問題が「自分の参考書には含まれていない内容」である場合、その部分は模試の解説から得た知識を自分の参考書に(同じトピック範囲のページに)追加注記します。このプロセスをアウトプット段階の学習サイクルとして組み込むのです。

⑥立命館大学の文系数学
対策・おすすめの参考書

⑥立命館大学の文系数学
対策・おすすめの参考書

⑥立命館大学の文系数学
対策・おすすめの参考書

立命館大学の文系数学概要

菅澤

文系の数学において、立命館大学は全学部日程と学部別日程でほとんど同じ形式を採用しています。そのため、違う日程の問題をトレーニング材料として使うことには差し支えありません。ただ、配点は日程や受験方法によって変わるので、その点は特に留意が必要です。以下のセクションでは、全学部日程に関する詳細情報を提供します。

試験時間:80分
満点:100点
問題数:大問3問
形式
過去の問題の大問番号と形式は以下のとおりである。

番号形式
[1]小問集合結果のみ
[2]大問結果のみ
[3]大問記述式
オニ坊

毎年、空欄補充と記述式の問題が必ず出ています。確率、ベクトル、微積分法、数列といった主要な領域から、多様な問題が設問されます。

一方で、関関同立の他校ではあまり見かけない、経済関連の問題も取り上げられることがあります。特に記述式においては、微積分法が頻繁に扱われます。証明や図に関する問題も時折見られます。全般的な難易度は標準的ですが、先述した経済関連の問題など、特別な対策が求められるケースも存在するので、その点には注意が必要です。

立命館大学の文系数学
傾向と対策、おすすめの参考書

①空所補充問題の誘導になれる

①空所補充問題の誘導になれる

菅澤

空所補充問題は基本から標準程度の難易度で出題されるので、ここでのミスは許容されません。問題の文脈から必要な情報を確実に把握し、どのような答えを出すべきか明確に理解することが重要です。そして、その目標に対して、いかに効率よく正確な計算を行うかが鍵となります。従って、通常の学習期間中も、記述式問題だけでなく、この種の空所補充問題も練習に取り入れる必要があります。

【おすすめの参考書】
空欄補充の問題の対策に最適な問題集
・「センター数学Ⅰ・A(Ⅱ・B) 分野別問題集」
・「センター数学Ⅰ・A(Ⅱ・B)分野別問題集」

オニ坊

数学の最も効率的な学習方法】
学習の進行は「①知識の吸収(インプット)→②センター試験レベルの問題解決(アウトプット)→③私立大学や二次試験レベルの問題解決(アウトプット)」という流れで行ってください。特に、②のセンター試験レベルでのアウトプットにおいては、目指すべきは80%(160点以上)の正答率です。

このフローを経てから、私立大学や二次試験の対策に移行することが重要です。使用する参考書は、センター試験の過去問が適しています。過去問はいくつかの出版社から提供されているが、内容は同じなので、解説の質で選んでください。また、カリキュラムが変更されているため、古い過去問がそのまま使えない場合もありますが、この教材は全て新しいカリキュラムに合わせてアレンジされているので、新しい学習指導要領に完璧に対応しています。

② 計算力を常に意識した勉強を

② 計算力を常に意識した勉強を

菅澤

立命館大学の文系学部の試験には、計算が複雑な問題が頻繁に出題されるため、効率的な計算手法を学習中に考慮する必要があります。日常の練習問題で、単に解答の手法や数式を整理するだけでなく、具体的な数値の答えまで導く練習を積むことで、確実な計算能力を身につけることが重要です。

③ 記述問題の答案作成の練習

③ 記述問題の答案作成の練習

菅澤

筆記試験において、答えの表現が複雑な問題がしばしば登場する。証明に関する問題は特に多くの受験生にとって厄介で、自分が完璧に解決したと思っても、実際には得点していない場合が多い。このような答案表現のエラーに気付くのは自分自身で認識するのが困難なので、専門の指導者にフィードバックを求めるべきです。

【おすすめの参考書】
記述の書き方を真似るのに一番最適な参考書
「文系の数学 入試の核心 改訂版」

④ 経済に関する問題の対策

④ 経済に関する問題の対策

菅澤

特に、経済学に関連した問題には特別な注意が必要です。この種の問題は、他の大学の試験ではあまり出題されず、教材にもほとんど掲載されていません。過去問による練習以外で、このような問題に対応する方法はありませんので、できるだけ多くの過去の問題に取り組んで対策を練るべきです。問題の内容自体は多くの場合標準的ですが、題意を正確に把握するには、同じテーマ性を持つ問題を解いた経験が不可欠です。

⑦立命館大学の理系数学
対策・おすすめの参考書

⑦立命館大学の理系数学
対策・おすすめの参考書

⑦立命館大学の理系数学
対策・おすすめの参考書

立命館大学の理系数学概要

菅澤

理系の数学試験において、立命館大学は全学部日程と個別学部日程で基本的に同じ問題形式を採用している。そのため、別の日程で出された問題を練習材料として使っても差し支えありません。ただ、日程や受験形態に応じて数学の点数配分が違う場合があるので、その点には注意を払う必要があります。この後に続く、全学部日程の具体的な情報を説明します。

試験時間:100分
満点:100点
問題:大問4問
形式
過去の問題の大問番号と形式は以下のとおりである。

番号形式
[Ⅰ]大問結果のみ
[Ⅱ]大問結果のみ
[Ⅲ]大問結果のみ
[Ⅳ]大問結果のみ

構成
すべての設問が, 空所に当てはまる数値・ 式を答える空所補充形式である。
いずれも, 丁寧に誘導のついた問題あるいは基本的な小問集合である。

全学統一方式は微分・ 積分法、場合の数、確率、 学部個別配点方式は微分・ 積分法, ベクトルが頻出である。
標準レベルの問題が中心であるが, 計算量がかなり多く、手際良く処理していかなければ時間内に問題に解答することができない。
また、典型的なパターンの問題だけでなく、 思考力を必要とする問題も出題される。

立命館大学の理系数学
傾向と対策、おすすめの参考書

①空所補充問題になれる

①空所補充問題になれる

菅澤

入試での空所補充問題は基礎から標準レベルに設定されているため、この部分での点数ロスは許容できません。問題の指示を確実に理解し、何を求められているのかを明確にし、そのゴールに対して効率的かつ正確な計算が必要です。

通常の学習期間中も、記述形式の問題に加えて、空所補充問題も練習課題として取り入れるべきです。

【おすすめの参考書】
空欄補充の問題の対策に最適な問題集
「センター数学Ⅰ・A(Ⅱ・B) 分野別問題集」

オニ坊

数学の最も効率的な学習方法】
学習する際の数学において最も有効な順序は「①知識の獲得(インプット)→②センター試験レベルの応用(アウトプット)→③私立大学や2次試験レベルでの応用(アウトプット)」です。ここで、センター試験レベルの問題(②)における狙いは、得点率が80%(160点以上)に達することです。この段階を確実にクリアしてから、私大や2次試験レベル(③)の練習に進みましょう。

教材としてはセンター試験の過去問が適しています。様々な出版社から同じような問題集が出ていますので、詳しい解説があるものを選ぶと良いでしょう。古いカリキュラムに基づいた過去問は、カリキュラム変更の影響で使用できないケースがありますが、この教材は新カリキュラムに対応して旧問をアレンジしているため、問題ありません。

②基礎〜標準レベル問題の演習が大事

②基礎〜標準レベル問題の演習が大事

菅澤

教科書の章末問題から受験標準レベルまでが、立命館大学理系の入試における問題の難易度である。したがって、高度な問題に取り組むよりは、基礎的な問題から標準レベルまでの演習に集中する方が有用です。

【おすすめの参考書】
基礎から標準レベルの問題を演習するためにオススメの参考書
・「文系の数学重要事項 完全習得編【河合塾SERIES】」
・「文系の数学 実戦力向上編【河合塾SERIES】」

③アウトプットの練習で柔軟な思考力を育てる

③アウトプットの練習で柔軟な思考力を育てる

菅澤

立命館大学理系学部の入試では、既存の解法を単に暗記するだけでは不十分で、自力で問題解決するスキルが求められます。このため、普段の学習で解法がすぐに思いつかない場合でも部分点を獲得できるような訓練が必要です。その結果、アウトプットに費やす時間が増えるほど、成功の確率も高まります。従って、この目標に対応するためには、インプットの段階を早めに完了させることが重要です。

【おすすめの参考書】
アウトプットの練習に最適な問題集
・「文系数学 入試の核心 改訂版」
・「合格 数学Ⅲ 実力UP!問題集」

④計算力を常に意識した勉強を

④計算力を常に意識した勉強を

菅澤

理系学部の立命館大学の試験において、計算力は必須です。そのため、普段の勉強では計算に特別な注意を払う必要があります。例として、参考書の練習問題で複雑な計算が求められた場合でも、答えまで導き出す習慣を身につけることで、確実な計算能力を高めましょう。方程式を設定するだけではなく、最終的な数値にまで辿り着くことが重要です。

⑧立命館大学の物理
対策・おすすめの参考書

⑧立命館大学の物理
対策・おすすめの参考書

⑧立命館大学の物理
対策・おすすめの参考書

立命館大学の物理概要

菅澤

立命館大学の物理科目において、全学部日程や学部個別日程、後期日程での問題形式は一貫している。そのため、過去の問題を練習する場合、どの日程のものを使っても問題ありません。ただし、理系の過去問は文系に比べて数が少ないので、この点には特に留意するべきです。

試験時間:80分

満点
全学統一方式 100点
学部個別配点方式
理工学部数理科学科、情報理工学部、映像学部、
スポーツ健康科学部 100点
理工学部電子システム系・機械システム系・環境都市系、
生命科学部、薬学部 150点
理工学部物理科学科 200点

問題数
大問3問、回答数は年度によって異なるが、25問から30問程度であることが多い。

形式
マークセンス方式と記述方式が混ざっている。記述式で解答するものは、計算結果を記入するものがほとんどである。マーク式で答えるものは、語句名や力の働く方向などを答えさせることが多い。

構成
例年、大問3問で構成されている。毎年必ず力学と電磁気の問題が出題されている。
残りの1問は熱力学か波動の問題が出題される。身近な現象を取り上げて、それをモデル化した問題が出題されているため、数値計算をする問題よりも文字式の計算をすることがほとんどである。

過去に出題された内容
[力学]
鉛直面内の同一円周上を移動する振り子の衝突、クレーンでの剛体のつり下げと移動、一様な円形細線が物体におよぼす万有引力
単振動の周期、摩擦のある斜面上でばねにつながれた物体の持つ力学的エネルギー、液体に浮かぶ円筒型木片の単振動、地球・月・宇宙船の等速円運動

[電磁気]一様な磁場の円筒容器内での荷電粒子の運動、一様な電場・磁場中の荷電粒子の運動、2つの点電荷がつくる電位、2つの点電荷がつくる電位・電場、交流と送電損失、変圧器、交流の実効値、電磁場中の荷電粒子の運動

[波動] 疎密波の定常波、媒質の屈折率と光の屈折、円運動をしている音源のドップラー効果

[熱力学] おもりによって圧縮された気体の状態変化、単振動の周期、理想気体の状態方程式、内部エネルギーの変化、熱力学第一法則、単原子分子理想気体を用いた熱機関

立命館大学の物理
傾向と対策

菅澤

力学と電磁気からの問題は全学部日程・学部個別日程で確実に出るが、波動や熱力学からの1問が加わる場合もああります。計算問題が主体であり、分野が交錯するような融合問題は出ません。

一般的な数値ではなく、より文字式での計算が多いので、この点には特に注意が必要です。出題内容は現象のモデル化が主であり、変わった発想は必要ない。教科書や参考書で学習した基本的な法則や概念がしっかりと理解できていれば、問題は解けます。

オニ坊

公式を単に暗記するのではなく、その成り立ちや理由を把握しておくべきです。問題の難易度自体は特に高くないが、計算問題が多いため、80分の試験時間内で全てを解くには効率的な計算スキルが求められます。

立命館大学の物理
おすすめ参考書と勉強法

①「漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本(力学・熱力学編)」

①「漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本(力学・熱力学編)」

菅澤

この1冊の参考書で力学と熱力学の基本はカバーできます。公式は多いですが、それらの本質をこの教材で把握すれば、単純な暗記は不要です。立命館大学の物理試験において、ほとんどが計算問題です。特に力学に関しては、適切な図を描く能力が解答の鍵となります。図が描けないと問題解決は難しいので、精確な図を作成できるスキルを磨くことが重要です。

②「漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本(電磁気編)」

②「漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本(電磁気編)」

菅澤

多くの人が電磁気に関する複雑な回路問題や目に見えない現象に対して不得手と感じています。そこで、この教材を使用して必要な情報をしっかりとインプットし、その知識を後でアウトプットする準備をしておくことが重要です。

③「漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本(波動・原子編)」

③「漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本(波動・原子編)」

菅澤

波動については、目に見えない特性が多くて電磁気以上に苦手な人が少なくありません。この教材ではそのような目に見えない要素を分かりやすく解説しているので、波動の基本はこの一冊で理解(インプット)できます。

立命館大学の試験においては、原子に関する問題はそう頻繁に出てくるわけではありません。なので、その部分は軽く読み流しても大丈夫です。ただし、過去には波動に関するグラフを描く問題が出題されたことがあります。この種の問題は表面的な知識では解答できないので、出題確率が低いとはいえ、しっかりと対策をする必要があります。

⑨立命館大学の化学
対策・おすすめの参考書

⑨立命館大学の化学
対策・おすすめの参考書

⑨立命館大学の化学
対策・おすすめの参考書

立命館大学の化学概要

菅澤

過去問の演習において、立命館大学の化学試験は全学部日程、学部個別日程、そして後期日程で出題形式が変わらないため、どの日程の過去問を使用しても問題ありません。しかし、文系と対比して理系の過去問は数が少ないため、その点には特に気をつける必要があります。

試験時間:80分

満点
全学統一方式 100点
学部個別配点方式
理工学部数理科学科、情報理工学部、映像学部、
スポーツ健康科学部 100点
理工学部電子システム系・機械システム系・環境都市系、
生命科学部、薬学部 150点
理工学部物理科学科 200点

問題数
大問4問、回答数は年度によって大きく異なる。
計算問題や化学反応式・構造式を作る問題が多い年は問題数が少なくなる傾向は見られる。

形式
マークセンス方式と記述方式が混ざっている。記述式で解答するものは、語句や計算結果、化学反応式、構造式のいずれかであることがほとんどである。

構成
例年、大問4問で構成されている。毎年必ずといってよいほど、有機化学の構造式の問題が出題されている。無機化学のみが大問を占めることはほとんどなく、有機化学とまた、いずれの大問においても計算問題が含まれることが多い。

過去に出題された内容
[理論]
冷却曲線、凝固点降下、酸化数、熱化学、反応のエネルギー経路、平行移動、圧平衡定数、二次電池、鉛蓄電池、水の電気分解、溶解熱と中和熱の測定実験、プロパンの燃焼、水蒸気圧、アンモニアの電離平衡、水素と要素の反応速度と化学平衡、酸化還元反応、酸化還元滴定、気体の物質量、反応熱、反応の量的関係、化学平衡、平衡移動、反応速度定数の計算

[有機] アルデヒドの性質と製法、グルコースの構造、繊維と染色、エステル化、合成洗剤、ナイロン66、ジペプチドの合成、生物界におけるエネルギー代謝、呼吸、光合成、アルコール発酵

[無機] 金属イオンの系統的分離と確認

[理論・無機] ケイ素の結晶構造、分子の立体構造、濃度の大小、酸化還元、燃焼熱、合金、二次電池の金属材料、塩化ルビジウムと塩化セシウムの結晶構造、アルミニウムの製法・性質・反応・化合物、イオン化傾向、金属の単体と化合物の性質・反応、硫黄の単体、硫酸の製法と性質、ナトリウムとその化合物の性質、二段階滴定

[理論・有機] 中和滴定、アルコールの参加と合成、構造推定、ヒドロキシ酸、元素分析、異性体、アルカンの燃焼、マレイン酸、アルケンの反応、エタノールとその誘導体、アルコールとアルケン、高分子化合物、スチレン、スルホン化、陽イオン交換樹脂

立命館大学の化学
傾向と対策

菅澤

理論化学と有機化学の問題が主に出題される全学部日程・学部個別日程においては、理論化学では数値を使った問題が頻出し、有機化学では構造式に関する問題が多くなっています。この二つの分野では、選択肢を選ぶ形式ではなく、記述で解答する形式が主です。

選択問題でよく出る内容としては、物質の特性や化学反応についての基本知識が多いため、それらに対する確固たる理解が不可欠です。選択式の問題であっても、計算が要求される場合があるので、計算問題のスキルも確実に身につけておく必要があります。

オニ坊

無機化学においては、大問として独立した問題が出ることは少ないが、周期表や化学結合に関する問題が頻繁に出題されます。また、気体生成方法や金属イオンの特性、沈殿の生成といった実験的な内容もしっかり理解しておくべきです。記述問題では、化学反応式が大体含まれるため、主要な化学反応式を自分で書けるように練習が必要です。

有機化学に関して、選択式の問題に備えるためには、基本的な化合物や反応についての知識がしっかりと身についていることが求められます。構造式に関する記述問題が多く、構造式は全て覚えるのは現実的ではないので、反応メカニズムの基本ルールを掴んで、それを問題解決に活かす能力を養う必要があります。問題数が多く制限時間内に解くのは厳しいため、過去の問題を使って、効率的に解けるように練習しておくべきです。

分野別の傾向

理論化学
  • 理論化学
菅澤

理論化学は全体の問題に占める比重が高く、立命館大学を含む化学の入試でこの分野が弱点であるというのは許されません。その理由は、多くの問題に理論化学が関連しているからです。理論化学に精通していれば、それが化学科目での得点を確保する強い味方になるでしょう。この参考書をしっかりと理解すれば、理論化学における弱点は消失するはずですので、集中的に学ぶことが推奨されます。

無機化学
  • 無機化学
菅澤

理論化学や有機化学に比べて、無機化学は出題される問題数が一般的には少ないですが、この分野を軽視するわけにはいきません。多くの場合、無機化学の要素は理論化学の問題の一部として出題されるため、その重要性は高いです。化学反応式の生成もよく問われる大問として登場するので、その対策は不可欠です。

多くの人が化学反応式を暗記する対象と誤解していることがありますが、実はそうではありません。反応前と反応後の物質を認識し、いくつかの基本パターンを頭に入れておけば、化学反応式は自然と作れるようになります。

有機化学
  • 有機化学
菅澤

有機化学における立命館大学の出題傾向では、構造式に関する問題が頻繁に出るといえます。構造式に焦点を当てた問題が多く、大問の多くがそれに関連しています。しかしこれだけで十分というわけではありません。計算問題も有機化学の範囲で出題されるため、反応のメカニズムやルールもしっかり掴む必要があります。

立命館大学の化学
おすすめ参考書と勉強方法

①「岡野の化学が初歩からしっかり身につく」
(理論化学①・無機化学+有機化学①・理論化学②+有機化学②)

①「岡野の化学が初歩からしっかり身につく」
理論化学①無機化学+有機化学①理論化学②+有機化学②

菅澤

最初に、これら3冊の参考書で基本的な知識を吸収するところから始めましょう。ただし、知識を習得するとは単に情報を記憶するわけではありません。 この参考書の内容を記憶するだけでは、実際の入試で問題を解く能力は身につきません。
最小限の必要知識をしっかりと吸収し、その上で独自の思考ができるようにすることが重要です。

立命館大学の化学の問題に対して、この3冊だけでは全面的な対策ができません。 確かに基本問題はこの3冊でカバーできますが、応用問題に対応するには不足しています。よって、これらの参考書で基礎をしっかり固めることが先決です。基礎が整った後で、別の2冊の参考書を用いて、実際に問題を解く練習を行いましょう。

②「基礎問題精講」・「標準問題精講」

②「基礎問題精講」・「標準問題精講」

菅澤

基礎問題精講」は、基本的な問題解決力を高めるために設計されています。ここでの「基礎」は、入試において不可欠な基本的なスキルや知識を指します。容易な問題ばかりではなく、しっかりとした基礎力が必要な問題も含まれていますので、じっくりと学習を進めましょう。

標準問題精講」は、入試の標準的な難易度に対応するために設計されています。これに取り組むことで、多くの難関大学の入試に自信を持って臨むことができるでしょう。立命館大学の化学問題は、一般的で伝統的な問題が中心です。

オニ坊

まずは「基礎問題精講」を利用して、入試でよく出題される基本的な問題に対するスキルを確立しましょう。ただし、難解な問題も含まれているため、必ず「標準問題強化」にも取り組むようにしましょう。
また、有機化学の問題では構造式の描画が頻出しますので、積極的に取り組んでそのスキルを向上させることが重要です。

⑩立命館大学の生物
対策・おすすめの参考書

⑩立命館大学の生物
対策・おすすめの参考書

⑩立命館大学の生物
対策・おすすめの参考書

立命館大学の生物概要

菅澤

立命館大学の文学部は、全学部日程と文学部独自の日程について、ほぼ同じ形式を採用していますので、どちらの日程も利用できます。ただし、受験内容や評価方法は異なる場合があるため、注意が必要です。

概要
試験時間:80分
満点:100点
形式:マーク式と記述式の両形式で出題される。
 グラフ描図や図の選択・文章の正誤判断・ 論述問題・計算問題など, 出題形式はバリエーションに富んでいる。
構成:大問4 問

立命館大学の生物
傾向と対策

菅澤

一般的な領域には「遺伝」「内部環境と生物の応答」「細胞と代謝」が含まれますが、最近の過去問の分析から見ると、ほとんどの分野から問題が出題されています。そのため、特定の分野に焦点を当てた対策ではなく、均衡の取れた学習が必要です。

難易度がやや高い問題も存在しますが、これらの問題が合否に直結することはほとんどありません。ほとんどの問題は基本的な知識と計算能力を試すもので、論述問題も一般的な試験基準に合致する問題が中心です。したがって、難問に取り組むよりも、標準的な問題を確実に解けるスキルを身につける勉強が重要です。

立命館大学の生物
おすすめ参考書3選と勉強方法

①「センター試験 生物基礎の点数が面白いほどとれる本」

「センター試験 生物基礎の点数が面白いほどとれる本」

菅澤

初心者でも利用できる生物学の教材です。ポイントが理解しにくい教科書の代わりとしておすすめできます。基本から詳しくかつ簡潔に説明されているため、学習途中で挫折することなく、効果的に勉強を進めることができます。

また、受験生にとっては、何を暗記すべきか、試験で考えて答えるべきかの「暗記の境界線」を明確に示しています。重要なポイントは「要点まとめ」のセクションで簡潔にまとめられており、何を覚えるべきかが明確になります。
この書籍は「センター試験」の名前がついていますが、関関同立入試の対策にも非常に役立つ参考書です。関関同立入試の生物学を勉強する受験生にとっては、最初に手に取るべき教材です。

②「定期テスト対策 生物の点数が面白いほどとれる本」

②「定期テスト対策 生物の点数が面白いほどとれる本」

菅澤

前述の「センター試験 生物基礎の点数が面白いほどとれる本」と同じく、生物学を学校で学んだ経験がなく、自己学習を試みている人にも適した教材です。この教材は「生物基礎」で学ぶべき基本的な内容を網羅しており、生命現象の本質を論理的かつわかりやすい言葉で解説しています。基礎から応用まで多岐にわたる用途に利用できる有用な参考書です。

オニ坊

多くの実践問題が含まれており、その中から良問が厳選されています。これにより、知識の確固たる定着が可能です。書名には「定期テスト対策」とありますが、入試の基礎レベルまで対応できる参考書です。もちろん、関関同立入試の知識準備にも活用できます。

関関同立大学の入試を受ける生物学の受験生にとって、この教材は「センター試験 生物基礎の点数が面白いほどとれる本」に次いでおすすめの参考書です。

③「理系標準問題集 生物」

③「理系標準問題集 生物」

菅澤

おすすめのアウトプット用参考書は「理系標準問題集 生物」です。

この問題集の目的は、基本から入試問題のレベルまで演習を行うことです。この問題集は標準的な難易度の優れた問題を収録しており、基本的な知識の確認だけでなく、実験問題や図表の解釈など、基本的な思考力を養うのに役立ちます。A問題にはさまざまな種類の問題が含まれているため、さまざまな知識とアプローチ方法をここで練習しましょう。

オニ坊

知識の抜けがあると感じる箇所があれば、「センター試験 生物基礎の点数が面白いほどとれる本」や「定期テスト対策 生物の点数が面白いほどとれる本」などのインプット用参考書を参照して復習を行いましょう。B問題においては、問題文の正しい読解が成功の鍵となることが多いです。解説には問題文の解読方法が記載されているので、それをしっかりと習得しましょう。関関同立大学の受験生にとって、生物学を準備するために必須のアウトプット用参考書です。

最後に:立命館大学に合格をするには?

最後に:立命館大学に合格をするには?
菅澤

ここまで立命館大学の入試傾向や難易度、10科目別の傾向と対策・勉強法・おすすめの参考書について見てきましたが…。

オニ坊

1人で勉強するのが苦手、何から始めたら良いかわからないという受験生もいますよね。自分自身の希望する学部に合格するために、それ相応の対策が立命館大学では必要です。

菅澤

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と考える受験生のために現在、立命館大学専門塾/予備校RITS-PASSという塾を運営中。
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オニ坊

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本記事監修者 菅澤 孝平

シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。
大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。

出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映

この記事を書いた人

Goda Shinnosuke