
「埼玉大学 難易度」で調べても、「国立だから難しい」「そこまでではない」と書いてあることがバラバラで、結局どのくらいの競争なのか分かりません。数字ではっきり教えてもらえますか?














先に結論を出します。埼玉大学が公表した2026年度一般選抜の結果は、志願6,873人・受験4,574人・合格1,562人で、実質倍率は2.9倍でした。学部で差があり、理学部3.5倍、工学部3.0倍、経済学部2.9倍、教育学部2.8倍、教養学部2.1倍という順です。さらに前期は2.7倍、後期は3.4倍で、同じ大学でも日程で景色が変わります。この記事では、学部の序列、前期と後期の差、経済学部の昼間コースと夜間主コースの違いを、すべて埼玉大学の公式資料だけで整理します。
難易度の話がかみ合わない最大の理由は、みんなが違う数字を見ていることです。募集人員に対して何人出願したかを示す「志願倍率」と、実際に受験した人が何人合格したかを示す「実質倍率」はまったく別の指標で、埼玉大学の場合その差はきわめて大きくなります。2026年度の後期日程は、公式表の志願倍率が9.0倍だったのに対し、受験者と合格者で見た実質倍率は3.4倍でした。同じ試験の同じ年度の話です。どちらの数字を見ていたかで、「無理そう」にも「意外といける」にも見えてしまいます。
そこで本稿は、公式PDFに載っている志願者数・受験者数・合格者数を全部並べたうえで、「その数字から安全に言えること」だけを書きます。埼玉大学は偏差値も合格最低点も公表していないため、本稿ではどちらも掲載しません。代わりに、公表されている満点配点と募集人員から、学部ごと・日程ごとに何が問われるのかを具体化します。
目次
埼玉大学の難易度は?結論は実質倍率2.9倍・学部で2.1〜3.5倍
| 知りたいこと | 公式データから言える結論 | 最初にやること |
|---|---|---|
| 大学全体の難易度 | 2026年度一般選抜の実質倍率は2.9倍(受験4,574人・合格1,562人) | 志願倍率5.2倍と混同しない |
| 学部の序列 | 理学部3.5倍>工学部3.0倍>経済学部2.9倍>教育学部2.8倍>教養学部2.1倍 | 志望学部の倍率を単独で見ない |
| 前期と後期の差 | 前期2.7倍・後期3.4倍。後期は学部差がさらに大きい | 受ける日程を先に決める |
| 偏差値 | 埼玉大学は偏差値を公表していない | 模試の数値は出典と時期をセットで扱う |
| 合格最低点 | 公表されていない(入試成績の開示は受験者本人の請求による) | 過去問の得点と配点で距離を測る |
埼玉大学は、さいたま市桜区の一つのキャンパスに教養学部・経済学部・教育学部・理学部・工学部の5学部が集まる国立の総合大学です。2026年度の一般選抜には6,873人が出願し、実際に受験したのは4,574人、合格したのは1,562人でした。受験者を合格者で割った実質倍率は2.9倍です。5人に1人しか受からないような試験ではありませんが、3人に1人前後という数字を「楽勝」と読むのも誤りです。
重要なのは、この2.9倍が大学全体の平均にすぎないことです。学部別に分解すると、最も高い理学部の3.5倍と、最も低い教養学部の2.1倍では1.4ポイントの開きがあります。さらに前期日程と後期日程に分けると、教育学部の後期は5.1倍、教養学部の後期は2.2倍と、同じ大学の同じ年度でも2倍以上の差が生まれます。「埼玉大学の難易度」という一つの数字は存在せず、学部と日程を決めて初めて自分に関係のある数字になります。














2.9倍と聞くと、正直そこまで高くない気がします。埼玉大学は狙いやすい国立大学ということですか?














倍率が低い=入りやすい、ではありません。国公立大学の一般選抜は、共通テストで一定の点を取った人だけが出願する仕組みなので、そもそも受験者の層が絞られています。埼玉大学の前期は多くの学部で共通テストを6教科8科目使います。その関門を通った4,574人の中での2.9倍だと理解してください。母集団を無視した倍率比較は意味がありません。
第2章で学部の序列を確定し、第3章で前期と後期の差を見て、第4章で志願倍率の錯覚を外します。第5章で偏差値の扱い、第6章で経済学部の昼間コースと夜間主コースの違い、第7章で個別試験の重さ、第8章で2027年度の募集人員、第9章で学習計画へ落とす順に進みます。
【学部別】埼玉大学5学部の実質倍率ランキング
2026年度一般選抜の公式実績を、学部計(前期日程と後期日程の合算)で並べます。実質倍率は「受験者数÷合格者数」で計算した値です。志願者数ではなく受験者数を使うのは、出願したものの受験しなかった人を競争相手に数えないためです。
| 学部 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 公式の志願倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 理学部 | 1,209人 | 823人 | 238人 | 3.5倍 | 6.2倍 |
| 工学部 | 2,647人 | 1,628人 | 538人 | 3.0倍 | 5.6倍 |
| 経済学部 | 1,425人 | 972人 | 331人 | 2.9倍 | 5.4倍 |
| 教育学部 | 932人 | 757人 | 268人 | 2.8倍 | 3.9倍 |
| 教養学部 | 660人 | 394人 | 187人 | 2.1倍 | 4.1倍 |
| 大学全体 | 6,873人 | 4,574人 | 1,562人 | 2.9倍 | 5.2倍 |
📚 用語解説
実質倍率:実際に試験を受けた人数を合格者数で割った競争率。出願だけして受験しなかった人を含む志願倍率とは意味が違う。本稿では埼玉大学公式PDFの受験者数・合格者数から計算し、学部計は公式表の値と一致することを確認している。
理学部が3.5倍で最も高くなっています。受験823人に対して合格238人ですから、受験者のおよそ3.5人に1人しか通っていません。次いで工学部3.0倍、経済学部2.9倍、教育学部2.8倍と続き、教養学部の2.1倍が最も低い値です。教養学部は受験394人に対して合格187人で、受験者のほぼ半数が合格しています。














教養学部が2.1倍で一番低いのに、志願倍率は4.1倍と書いてあります。どちらが本当なのですか?














どちらも本当で、測っているものが違います。志願倍率4.1倍は「募集人員160人に対して660人が出願した」という人気の指標。実質倍率2.1倍は「実際に受験した394人のうち187人が合格した」という競争の指標です。合否を左右するのは後者です。埼玉大学の場合、この2つの差が学部によって大きく開くので、必ず区別してください。
注意したいのは、この順位が「学びやすさの順位」ではないことです。理学部が3.5倍で高いのは、後期日程に870人という多数の出願が集まり、そのうち493人が実際に受験して合格が130人に絞られたためです。逆に教養学部の後期は志願320人に対し受験79人しか来ていません。倍率の高低は、その学部の人気だけでなく、日程ごとの出願行動によっても大きく動きます。次章でその内訳を開きます。
前期日程と後期日程で難易度はここまで違う
国立大学である埼玉大学は、一般選抜を前期日程と後期日程に分けて実施します。2026年度は前期が受験2,889人・合格1,064人で実質2.7倍、後期が受験1,685人・合格498人で実質3.4倍でした。全体では後期のほうが厳しい一方、学部単位で見ると順位が入れ替わります。
| 学部 | 前期の実質倍率 | 後期の実質倍率 | 差の読み方 |
|---|---|---|---|
| 教養学部 | 2.1倍 | 2.2倍 | 前期・後期でほぼ同水準 |
| 経済学部 | 2.8倍 | 3.9倍 | 後期が1.1ポイント高い |
| 教育学部 | 2.7倍 | 5.1倍 | 後期が5.1倍と突出 |
| 理学部 | 3.1倍 | 3.8倍 | 後期が0.7ポイント高い |
| 工学部 | 2.9倍 | 3.1倍 | 前期・後期の差は小さい |
| 大学全体 | 2.7倍 | 3.4倍 | 後期が0.7ポイント高い |
📚 用語解説
前期日程・後期日程:国公立大学の一般選抜で試験期日を分けて実施する区分。埼玉大学の2027年度は前期の個別試験が2月25日・26日、後期が3月12日・13日。前期で合格して入学手続をすると、後期に出願していても合格対象から外れる分離分割方式が採られている。














教育学部の後期が5.1倍というのは、他と比べてかなり厳しいですね。何が起きているのですか?














合格者が18人しかいないからです。教育学部の後期は受験92人に対して合格18人。2027年度の後期募集人員も17人と、320人の入学定員に対してごくわずかです。教育学部は前期222人・学校推薦型81人が主戦場で、後期は残りの席を争う形になります。募集人員の構造を見ないまま「後期は倍率が高い」とだけ覚えると、判断を誤ります。
ここから引き出せる行動は明確です。志望学部を決めたら、その学部の前期と後期を別々の試験として扱うこと。埼玉大学は前期と後期で個別試験の内容そのものが変わります。教養学部と経済学部の後期は小論文、工学部の後期は数学と理科、理学部の物理学科と基礎化学科は前期に個別試験がなく共通テストだけで決まります。日程の選択は、倍率だけでなく試験の中身との相性で決めるべきです。
「後期は志願倍率9.0倍」に驚かなくていい理由
埼玉大学の公式PDFに掲載された志願倍率は、後期日程で9.0倍、学部別では教育学部12.9倍、教養学部12.8倍、経済学部11.6倍という数字が並びます。この数字だけを見れば、後期は絶望的に見えます。しかし同じPDFの受験者数を見ると、話がまったく変わります。
| 学部(後期) | 志願者 | 受験者 | 受験率 | 合格者 | 実質倍率 | 公式の志願倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 教養学部 | 320人 | 79人 | 24.7% | 36人 | 2.2倍 | 12.8倍 |
| 経済学部 | 581人 | 196人 | 33.7% | 50人 | 3.9倍 | 11.6倍 |
| 教育学部 | 219人 | 92人 | 42.0% | 18人 | 5.1倍 | 12.9倍 |
| 理学部 | 870人 | 493人 | 56.7% | 130人 | 3.8倍 | 8.7倍 |
| 工学部 | 1,808人 | 825人 | 45.6% | 264人 | 3.1倍 | 7.9倍 |
| 後期合計 | 3,798人 | 1,685人 | 44.4% | 498人 | 3.4倍 | 9.0倍 |
後期日程に出願した3,798人のうち、実際に試験会場へ来たのは1,685人。受験率は44.4%です。半分以上が受験していません。前期日程で合格して入学手続を済ませた人は後期の合格対象から外れますし、他大学に進路が決まった人も来ません。だから志願倍率9.0倍は、実際の会場での競争を表していないのです。
📚 用語解説
志願倍率:募集人員に対して何人が出願したかを表す指標。埼玉大学の公式実施状況表では【 】付きで掲載されている。出願段階の人気は測れるが、後期日程のように受験率が下がる区分では、会場での実際の競争(実質倍率)とは大きく乖離する。














では後期の受験率が低い学部ほど、実際は戦いやすいということですか?














「戦いやすい」と言い切るのは危険ですが、少なくとも志願倍率で怖がる必要はありません。教養学部の後期は受験率24.7%で、320人の志願が79人まで減り、36人が合格しています。一方で理学部の後期は受験率56.7%と半分以上が受験に来ます。同じ後期でも学部で行動が違うので、志望学部の受験率を必ず確認してください。
前期日程は逆で、受験率が93.9%(志願3,075人に対し受験2,889人)と高くなります。前期は出願した人がほぼ全員受験するため、志願倍率と実質倍率の差が小さい。前期の志願倍率3.4倍に対し実質倍率2.7倍で、差は0.7ポイントしかありません。「志願倍率と実質倍率がどれだけ離れるか」は日程によって決まる、と覚えておくと他大学の数字を読むときにも役立ちます。
倍率は年度ごとに動きます。2026年度に受験率が低かった学部が、翌年も同じとは限りません。出願時は必ず最新年度の埼玉大学公式「一般選抜実施状況」を開き、志願者・受験者・合格者の3つを一緒に確認してください。
埼玉大学の偏差値は?公式値はなく、代わりに満点配点で重さを測る
「埼玉大学 偏差値」で検索すると数値がいくつも出てきますが、埼玉大学が公式に「本学の偏差値は◯◯です」と公表している資料はありません。偏差値は模試を実施する事業者が、その模試を受けた集団の中での相対位置として算出する指標です。母集団も算出方法も模試ごとに違うため、大学が定める合格基準とは別物です。本稿では出典を確認できない偏差値を転記せず、公表されている情報だけで難易度を語ります。
📚 用語解説
偏差値:ある試験を受けた集団の中で自分の得点がどの位置にあるかを示す相対指標。大学が課す得点そのものではない。模試ごとに受験者層と算出方法が異なるため、「どの模試の、いつの数値か」を切り離して使うと判断を誤る。
では何を見れば重さが分かるか。埼玉大学が公表している満点配点です。2027年度の一般選抜では、共通テストと個別試験の配点が学部・日程ごとに細かく定められています。この配点を見ると、その学部が何を重く見ているかが分かります。
| 学部・区分(2027年度) | 共通テスト | 個別試験 | 合計 | 個別の中身 |
|---|---|---|---|---|
| 教養学部 前期 | 925点 | 300点 | 1,225点 | 英語 |
| 教養学部 後期 | 1,025点 | 200点 | 1,225点 | 小論文 |
| 経済学部 前期・一般選抜枠 | 950点 | 500点 | 1,450点 | 国語・数学・英語から2教科 |
| 経済学部 前期・国際プログラム枠 | 600点 | 200点 | 800点 | 英語 |
| 経済学部 後期 | 950点 | 300点 | 1,250点 | 小論文 |
| 理学部 数学科 前期 | 1,050点 | 1,050点 | 2,100点 | 数学 |
| 理学部 物理学科 前期 | 950点 | 課さない | 950点 | 共通テストのみ |
| 工学部 機械工学 前期 | 850点 | 400点 | 1,250点 | 数学・小論文 |














理学部の物理学科は前期に個別試験がないのですか。それなら共通テストだけで勝負できますね。














裏を返せば、共通テスト1回で決まるということです。物理学科の前期は共通テスト950点満点のみで、二次試験での挽回がありません。しかも2027年度の前期募集人員は10人で、後期の30人より少ない。逆転の余地がない代わりに、共通テストで確実に取れる人には有利です。この構造を知らずに「個別なしは楽」と考えるのは危険です。
偏差値の代わりに配点を見る利点は、そのまま学習計画に変換できることです。教養学部の前期を狙うなら、個別試験は英語300点だけなので、共通テスト925点分の6教科8科目をどう積み上げるかが主戦場になります。理学部数学科の前期なら、個別の数学1,050点が共通テストと同じ重さですから、数学の記述答案にどれだけ時間を割けるかが合否を分けます。模試の偏差値を眺めるより、この配点表と自分の得点分布を突き合わせるほうが、次にやることが決まります。
経済学部の昼間コースと夜間主コースは、別々の入試である
埼玉大学経済学部を調べていると「夜間主コース」という言葉が出てきます。ここを誤解している受験生が非常に多いので、公式の募集要項で整理します。結論から言うと、高校3年生が一般選抜で受験できるのは昼間コースだけです。夜間主コースは社会人選抜でのみ募集されており、一般選抜の対象ではありません。
| 項目 | 昼間コース | 夜間主コース |
|---|---|---|
| 2027年度の入学定員 | 280人 | 15人 |
| 募集する選抜区分 | 一般選抜(前期215人・後期50人)と総合型選抜15人 | 社会人選抜15人のみ |
| 出願資格 | 大学入学資格を満たす者 | 大学入学資格に加え、入学年の4月1日時点で満23歳以上 |
| 大学入学共通テスト | 必要(前期・後期とも利用) | 免除 |
| 個別学力検査 | 前期は国語・数学・英語から2教科、後期は小論文 | 課さない |
| 選抜方法 | 共通テスト+個別試験の総合点 | 志望の理由・小論文100点・面接100点 |
| 試験日(2027年度) | 前期2月25日・後期3月12日 | 2026年11月21日 |
📚 用語解説
夜間主コース:埼玉大学経済学部が平成27年度に「社会人の学び直しの場」として再スタートさせたコース。埼玉大学での講義は月曜から金曜の18時から21時10分に行われ、外国語・基盤・専門基礎の計40単位は放送大学の指定科目で履修する。卒業要件は124単位。
📚 用語解説
長期履修学生制度:職業や家事・育児・介護等の事情で標準の4年間で修学することが難しい人が申請できる制度。夜間主コースはこの制度を前提に設計されており、入学時に申請すれば4年分の授業料の金額で5年以上かけて履修できる。履修計画は入学時に個別相談で策定される。














夜間主コースなら共通テストが免除だと聞いて、そちらを受けようかと考えていました。














高校生には出願できません。出願資格が「入学年の4月1日時点で満23歳以上」と明記されているからです。共通テストが免除されるのは、働きながら学び直す社会人のための設計だからであって、入試の抜け道ではありません。高校生が狙えるのは昼間コースの前期・後期・総合型選抜の3つです。ここを取り違えると出願準備そのものが無駄になります。
昼間コースの中でも入口は3つに分かれます。前期の一般選抜枠195人は、共通テスト6教科8科目(または7教科8科目)950点に加え、個別試験で国語・数学・英語の3教科から2教科を出願時に選んで受験します。前期の国際プログラム枠20人は、共通テストが3教科3科目(または3教科4科目)600点と大幅に軽く、個別は英語200点のみ。後期50人は共通テスト950点と小論文300点です。同じ経済学部でも、必要な準備がまったく違います。
📚 用語解説
中央値補正法:経済学部の前期・一般選抜枠で用いられる調整方法。個別試験で選択できる国語・数学・英語の3教科について、選んだ教科による有利不利をならすために得点を調整する。2027年度の要項に明記されており、どの2教科を選んでも極端に不利にならない仕組みになっている。
なお夜間主コースの社会人選抜の実績も公式に公表されています。募集人員15名に対し、2024年度は志願25人・合格15人、2025年度は志願27人・合格12人、2026年度は志願32人・合格14人でした。志願者は増加傾向ですが、合格者は12〜15人で推移しています。一般選抜とはまったく別の枠であることが、この数字からも分かります。
学部別に見る個別試験の重さ:何が課され、何が課されないか
埼玉大学の一般選抜でつまずきやすいのが、「同じ大学なのに個別試験の形が学部・学科でまったく違う」という点です。2027年度の公式要項から、前期日程の個別試験だけを抜き出して並べると、負担の差が一目で分かります。
| 前期日程の個別試験 | 内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 理学部 数学科 | 数学(数学Ⅲ・数学Cを含む) | 1,050点 |
| 経済学部 一般選抜枠 | 国語・数学・英語から2教科を選択 | 500点 |
| 理学部 分子生物学科 | 理科(生物基礎・生物) | 400点 |
| 理学部 生体制御学科 | 総合問題(生物学中心の自然科学) | 400点 |
| 工学部 機械・電気電子・情報 | 数学300点+小論文100点 | 400点 |
| 教養学部 | 英語 | 300点 |
| 経済学部 国際プログラム枠 | 英語 | 200点 |
| 理学部 物理学科・基礎化学科 | 個別試験を課さない | — |














同じ理学部なのに、数学科は個別1,050点で物理学科は個別なしというのは驚きです。














学科ごとに求める力が違うからです。数学科は共通テスト1,050点と同じ重さの数学記述を課し、そこで数学Ⅲ・数学Cまで問います。一方で物理学科と基礎化学科の前期は共通テストの結果だけで判定します。「理学部志望」と決めただけでは対策が始められません。学科まで決めて、初めて何を練習するかが決まります。
後期日程も同様に分かれます。教養学部と経済学部の後期は小論文、工学部の後期は数学と理科の学力検査、理学部の分子生物学科は面接、生体制御学科は個別試験を課しません。前期で個別試験がなかった物理学科は、後期になると数学400点と理科400点の個別試験が課されます。前期と後期で必要な力が逆転する学科があるということです。
埼玉大学の場合、「学部」ではなく「学部・学科・日程」の3つが決まって初めて試験科目が確定します。理学部だけでも5学科あり、前期の個別試験は数学1,050点から個別なしまで幅があります。志望を絞る前に、公式要項の配点表を学科単位で確認してください。
なお経済学部の後期日程には、他大学ではあまり見ない仕組みがあります。共通テストの配点をⅠ方式(国語100点・数学300点)とⅡ方式(国語300点・数学100点)の2通りで採点し、受験生にとって高得点になるほうを採用します。数学が得意な人と国語が得意な人のどちらも受け入れる設計で、出願時に方式を選ぶ必要はありません。
2027年度の募集人員から見る、埼玉大学の入口の広さ
倍率と並んで確認したいのが募集人員です。埼玉大学が公表した2027年度の入学者選抜要項によると、入学定員1,535人のうち一般選抜が前期923人・後期407人、総合型選抜が26人、学校推薦型選抜が164人、社会人選抜が15人という配分になっています。一般選抜だけで1,330人、全体の86%以上を占めます。
| 学部 | 入学定員 | 前期 | 後期 | その他の選抜 |
|---|---|---|---|---|
| 教養学部 | 200人 | 135人 | 25人 | 学校推薦型40(Ⅰ型20・Ⅱ型20) |
| 経済学部(昼間コース) | 280人 | 215人 | 50人 | 総合型15 |
| 教育学部 | 320人 | 222人 | 17人 | 学校推薦型81 |
| 理学部 | 210人 | 94人 | 100人 | 総合型6・学校推薦型10 |
| 工学部 | 510人 | 257人 | 215人 | 総合型5・学校推薦型33 |
| 大学全体 | 1,535人 | 923人 | 407人 | 総合型26・学校推薦型164・社会人15 |














理学部は後期100人で、前期94人より多いのですね。後期のほうが本命ということですか?














理学部と工学部は後期の枠が大きいのが特徴です。理学部は前期94人・後期100人、工学部は前期257人・後期215人。一方で教育学部は前期222人に対し後期17人しかありません。「後期は補欠のようなもの」という一般論は埼玉大学には当てはまりません。学部ごとに後期の位置づけが違うので、募集人員の表を必ず自分で見てください。
もう一つ、公式PDFに載っていて見落とされやすいのが追加合格です。2026年度の一般選抜では前期日程で20人の追加合格が出ており、内訳は理学部11人、工学部8人、教育学部1人でした。人数としては多くありませんが、合格発表の直後に手続き状況によって席が動くことがある、という事実は知っておいて損はありません。ただし追加合格を前提に計画を立てるのは危険です。
埼玉大学志望者が最初に決める3つと、そこからの1年
ここまでの内容を、行動に変えます。埼玉大学を目指すなら、まず「学部」「学科」「日程」の3つを決めてください。この3つが決まらないと、共通テストで何科目使うのか、個別試験で何を書くのかが確定せず、参考書も過去問も選べません。逆に3つが決まれば、公式要項の配点表がそのまま自分の得点計画になります。
| 決めること | 決めないと起きること | 確認する公式資料 |
|---|---|---|
| 学部 | 倍率2.1倍と3.5倍のどちらの世界にいるか分からない | 一般選抜実施状況 |
| 学科 | 個別試験が1,050点なのか0点なのか決まらない | 入学者選抜に関する要項の配点表 |
| 日程 | 前期の学力検査と後期の小論文、どちらを練習するか決まらない | 選抜日程の概要 |
| 共通テスト科目 | 6教科8科目か3教科3科目かで学習量が倍以上変わる | 出題教科・科目、配点等 |
| 個別試験の選択教科 | 経済学部一般枠は国数英から2教科を出願時に選ぶ | 同上(注記まで読む) |














共通テストが終わってから出願先を決めれば、倍率を見て有利な学部を選べませんか?














出願時点で見られるのは前年度までの倍率と、当年度の中間集計だけです。しかも埼玉大学は学部で個別試験がまったく違うので、直前に志望を変えると練習していない試験を受けることになります。倍率を見て微調整するのはいいですが、準備は早い段階で1つに絞ってください。ここが国公立志望で最も差がつく部分です。
最後に、埼玉大学志望で特に注意したいのは共通テストの比重です。教養学部前期は共通テスト925点に対し個別300点、経済学部後期は共通テスト950点に対し小論文300点。多くの学部・日程で共通テストが総得点の6割以上を占めます。理学部物理学科と基礎化学科の前期に至っては、共通テストが100%です。個別試験の対策を始める前に、共通テストで確実に得点する土台を作ることが先決です。
埼玉大学は「普通の対策」では受からない
結論から言います。埼玉大学を本気で狙うなら、授業を受けて分かった気になるだけの「普通の対策」では厳しいです。2026年度の一般選抜は受験4,574人に対して合格1,562人、実質倍率2.9倍。理学部は3.5倍でした。しかも埼玉大学の難しさは倍率そのものよりも、共通テスト6教科8科目という広さと、学部・学科・日程で個別試験の形が1,050点から「課さない」まで振れる複雑さにあります。
① 授業で情報を得ても行動が変わらない ② 全員同じ指導は偏差値50に収束する ③ 週1回では授業がない日の勉強が本人任せになり変化が遅い(出典:鬼管理専門塾「鬼管理」とは)
独学・参考書のみでは、6教科8科目の優先順位が崩れる
公式要項も過去問も自分で入手できます。しかし埼玉大学の前期は多くの学部で共通テストを6教科8科目使い、総得点の6割以上を占めます。8科目のうち今日どれを何時間やるか、遅れた科目をいつ取り戻すかを毎日決め続けるのは簡単ではありません。情報があっても行動に変わらない限界と、授業のない日が本人任せになる限界が同時に出ます。
映像授業・アプリだけでは、個別試験の答案が仕上がらない
映像授業は理解の助けになりますが、経済学部一般選抜枠で選んだ2教科の記述、教養学部後期の小論文、理学部数学科の1,050点分の数学答案を毎回チェックする仕組みではありません。万人向けの講義を見るだけでは、埼玉大学の学科別の出題と自分の失点原因をつなぐ個別の行動計画が作られないままになります。
集団授業の大手予備校では、学科別の差に対応しきれない
同じ「埼玉大学志望」でも、理学部数学科と教養学部では個別試験が数学1,050点と英語300点で別物です。集団授業は同じ時間に同じ内容を扱うため、この差に個別に合わせるのは困難です。実質倍率2.9倍の選抜で自分の答案にだけ残る弱点を埋めるには、平均的な進度とは別の個別計画が必要になります。
一般的な個別指導塾でも、授業外の実行までは追えない
個別指導でも授業が週1回なら、共通テスト8科目を毎日どう回したかまでは追い切れません。授業中に理解できても、次の授業までの実行量と定着が確認されなければ、同じ科目で同じ失点が続きます。埼玉大学のように共通テストの比重が高い大学では、この「授業がない日」の積み重ねがそのまま合否になります。














教材や授業の種類より、8科目分の実行と答案確認が続く仕組みを選ぶことが重要なのですね。














その通りです。埼玉大学の配点も倍率も公式要項を開けば分かります。差がつくのは、その情報を今日の問題数、復習、記述の修正へ変え、翌日も続けられるかどうかです。鬼管理専門塾は、そこを1日単位で設計し、毎週の確認へつなげます。
だからこそ、埼玉大学を本気で狙うなら、公式データを毎日の行動へ変える管理まで含めて対策する必要があります。
鬼管理専門塾の特徴
鬼管理専門塾は、埼玉大学の公式要項と現在の答案を起点に、やるべきことを日々の行動へ落とし込みます。ここでは、学習指示、個別行動プラン、確認、講師体制、コース、相談窓口の6つの特徴を、埼玉大学対策へどう接続するかを整理します。














管理されるといっても、埼玉大学向けには具体的に何が変わるのでしょうか?














志望学部と日程を確定させたうえで、共通テスト8科目のどれを今日どこまで進めるかを数値で指示します。経済学部の一般選抜枠なら選択した2教科、教養学部の後期なら小論文、理学部数学科なら数学記述と、練習する答案が変わります。大学名だけの一般論ではなく、受ける試験の形に合わせて毎日の行動が変わるのが違いです。
「今日やるべきこと」を英単語○語・問題○題のように数値で指示する
得点データをもとに、専属講師が生徒ごとの行動プランを設計する
進捗を毎日確認し、毎週の確認テストで定着度を検証する
厳格な基準で選考した専属講師陣。講師満足度アンケートは回答1,524件
大学・学部特化、総合型選抜・推薦、英語資格、高校受験の専門コースを展開する
LINEで質問でき、Zoomの無料説明会や資料請求で入会前に相談できる
❶ 1日単位の数値化した学習指示
鬼管理専門塾では、毎朝「今日やるべきこと」を数値で指示します。時間・場所・教材・目的まで具体化し、何をすべきかで迷う時間を減らします。
埼玉大学の前期は共通テストが総得点の6割以上を占めます。8科目を放置しないよう、各科目に1日ごとの実行量を割り当て、何をするか迷う時間を削って答案改善に回します。
❷ 生徒ごとの個別行動プラン
全員に同じ課題を出すのではなく、現在の得点、得意・不得意、志望校の配点に合わせて、生徒ごとの行動プランを設計します。
同じ埼玉大学志望でも、理学部数学科と教養学部では個別試験が数学1,050点と英語300点で別物です。公式配点と現在の答案を突き合わせ、生徒ごとに優先順位を変えた計画を作ります。
❸ 毎日・毎週の徹底管理と確認テスト
日々の進捗確認に加えて毎週の確認テストを行い、基準に届かなければ追加課題と計画修正を行って、遅れをその週のうちに戻します。
共通テストの広い範囲は後回しにすると取り返せません。毎日の進捗と毎週の確認テストで、計画の遅れや同じ誤答の繰り返しを、傷が浅いうちに修正します。
❹ 採用率0.6%の専属講師陣
講師は難関大学合格実績と独自審査を満たした人材から採用し、採用率は0.6%です。指導の質は講師満足度アンケート回答1,524件でも継続的に検証しています。
埼玉大学の個別試験は記述・小論文・総合問題と形が分かれます。答案から改善点を読み取るには指導者側の力量が要るため、専属の講師陣が具体的な行動へ変換します。
❺ 大学受験〜英語資格まで専門コース展開
大学・学部特化の大学受験、総合型選抜・推薦、英検・TOEIC・TOEFL・IELTS・TEAPなどの英語資格、高校受験まで専門コースを展開しています。
大学受験の学部特化コースの中で、埼玉大学の共通テスト科目と学科別の個別試験を一つの計画にまとめます。総合型選抜や英語資格とは混同せず、一般選抜の要項に沿って進めます。
❻ LINE質問対応+無料説明会・資料請求
授業がない日もLINEで質問でき、入会前にはZoomの無料説明会や資料請求を利用できます。生徒と保護者が指導内容を確認してから判断できます。
無料説明会では、埼玉大学のどの学部・学科・日程を考えているか、どの科目の答案に不安があるかから相談できます。入会前に管理方法と計画の立て方を確認できます。
大学受験コースには1カ月返金保証があります。まずは無料説明会で、埼玉大学の学部と日程をどう決めるか、共通テスト8科目のどこから整えるかを相談してください。指導の仕組みは「鬼管理」とは、実際の成果は合格実績で確認できます。
埼玉大学の学部選びと学習計画を無料説明会で相談できます
まとめ|埼玉大学の難易度は公式倍率と配点で判断する
| 確認項目 | この記事の結論 |
|---|---|
| 大学全体の実質倍率 | 2026年度一般選抜は2.9倍(志願6,873人・受験4,574人・合格1,562人) |
| 学部別の序列 | 理学部3.5倍>工学部3.0倍>経済学部2.9倍>教育学部2.8倍>教養学部2.1倍 |
| 前期と後期 | 前期2.7倍・後期3.4倍。教育学部の後期は5.1倍で突出 |
| 志願倍率の扱い | 後期の志願倍率9.0倍は受験率44.4%を無視した数字。実質は3.4倍 |
| 偏差値・合格最低点 | どちらも埼玉大学は公表していない。配点と過去問で距離を測る |
| 経済学部のコース | 一般選抜で受けられるのは昼間コースのみ。夜間主は満23歳以上の社会人選抜 |
| 最初の行動 | 学部・学科・日程を決め、公式配点表と自分の得点を照合する |














偏差値の数字を探し続けるより、公式の倍率と配点を見たほうが、次にやることが決まりますね。














それがこの記事の結論です。埼玉大学は2026年度に受験4,574人・合格1,562人という選抜でしたが、恐れているだけでは答案は変わりません。学部と学科と日程を決め、共通テスト何科目・個別何点かを確定し、失点を一つずつ直す。公式情報を行動へ変えれば、曖昧な不安は具体的な計画になります。
埼玉大学を目指すときは、第三者サイトの偏差値や古い倍率を一つだけ見て結論を出さないでください。入試結果は同じ年度・同じ選抜区分で、配点は受験年度の埼玉大学公式要項で確認し、自分の得点と照合します。そのうえで、毎日の学習量と確認方法まで決めることが、合格可能性を高める最も再現性のある進め方です。
よくある質問
| 質問のテーマ | 確認する章 |
|---|---|
| 大学全体の難易度 | 結論は実質倍率2.9倍の章 |
| 学部別の倍率 | 5学部の実質倍率ランキングの章 |
| 前期と後期の差 | 日程で難易度がどう違うかの章 |
| 偏差値 | 公式値がないときの見方の章 |
| 経済学部の夜間主 | 昼間コースとの違いの章 |
Q. 埼玉大学の難易度はどのくらいですか?
A. 2026年度一般選抜の公式実績では、志願6,873人・受験4,574人・合格1,562人で、実質倍率は2.9倍でした。学部別では理学部3.5倍、工学部3.0倍、経済学部2.9倍、教育学部2.8倍、教養学部2.1倍です。ただし共通テストで一定の得点を取った人だけが出願する国公立の一般選抜であり、母集団が絞られた中での倍率である点に注意してください。
Q. 埼玉大学で一番倍率が高い学部はどこですか?
A. 2026年度は理学部の実質倍率3.5倍が5学部で最も高くなりました。受験823人に対して合格238人です。日程別では教育学部の後期日程が5.1倍(受験92人・合格18人)で、学部・日程を合わせた中では最も高い値でした。
Q. 埼玉大学の偏差値はいくつですか?
A. 埼玉大学が公式に公表している偏差値はありません。偏差値は模試を実施する事業者が受験者集団から算出する相対指標なので、出典と受験時期を確認したうえで使ってください。本稿では、公表されている満点配点(教養学部前期1,225点、経済学部前期一般選抜枠1,450点など)から試験の重さを判断する方法を紹介しています。
Q. 埼玉大学の後期日程は志願倍率が9倍以上と聞きました。無謀でしょうか?
A. 志願倍率と実質倍率を混同しないでください。2026年度の後期は志願3,798人でしたが、実際に受験したのは1,685人で受験率44.4%。合格498人なので実質倍率は3.4倍です。前期で合格・入学手続をした人や他大学に進路が決まった人が受験に来ないためです。
Q. 埼玉大学の前期と後期では、どちらが受かりやすいですか?
A. 大学全体では前期2.7倍・後期3.4倍で前期のほうが低い倍率です。ただし学部差が大きく、教養学部は前期2.1倍・後期2.2倍でほぼ同水準、教育学部は前期2.7倍・後期5.1倍と差が開きます。個別試験の内容も日程で変わるため、倍率だけでなく試験科目との相性で判断してください。
Q. 経済学部の夜間主コースは共通テストなしで受けられますか?
A. 夜間主コースは社会人選抜のみの募集で、出願資格は「入学年の4月1日時点で満23歳以上」です。共通テストと個別学力検査は免除され、志望の理由・小論文100点・面接100点で選抜されます。高校生が一般選抜で受験できるのは昼間コースだけなので、混同しないでください。
Q. 理学部の物理学科は前期に個別試験がないというのは本当ですか?
A. 2027年度の入学者選抜要項では、理学部の物理学科と基礎化学科の前期日程は「個別試験は課しません」と明記されています。物理学科の前期は共通テスト950点満点のみで判定されます。ただし前期の募集人員は10人と少なく、後期30人のほうが枠は大きくなっています。
Q. 埼玉大学の合格最低点は公表されていますか?
A. 一般には公表されていません。入試成績の開示は受験者本人からの請求に基づいて行われる仕組みです。したがって合格最低点を基準に計画を立てることはできません。公表されている配点と募集人員、過去問の得点をもとに準備を進めてください。

本記事監修者 菅澤孝平
シンゲキ株式会社 代表取締役社長
「鬼管理」をコンセプトとした「鬼管理専門塾」を運営。大学受験・高校受験・英検指導・総合型選抜に幅広く展開しており、日本全国に受講生が存在している。
出演番組:カンニング竹山のイチバン研究所・ええじゃないかBiz
CM放送:テレビ東京など全国15局に放映
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